ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ元気いっぱい
第529号
2020/05/26(Tue)
http://caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの応援:「ウイズ・コロナ時代~「新しい生活様式」に向けて始めること~」
[2] 注目のニュース
[3] 連載のお知らせ
[4] ニッチな編集後記

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■ ムロさんの応援

===「ウイズ・コロナ時代~「新しい生活様式」に向けて始めること~」===
      
 この3カ月間、私たちは「新型コロナウイルス」という得体のしれないウイルスに恐れを抱いてきました。「クラスター」や「ロックダウン」という初耳のヨコ文字を耳タコのように聞かされ、そのとどめが「非常事態宣言」でした。

 ここ2週間で、コロナウイルス「ゼロ」をめざすのは感染症学的にもムリであり、いかにコロナと共存していくか、という流れになってきています。ips細胞の山中伸弥教授は日本が他国に比べどうして緩やかな感染拡大が可能となったのか。コロナの死亡数がアメリカで8万人超、イギリスで3万人超なのに日本では700人というけた違いの数字で抑えられているのはなぜか?
 この驚異的な数字の根拠を仮に「ファクターX」と名付けています。

 私流に考えると、まずは人間関係の習慣の違いは大きいと。欧米人の「握手、ハグ、キス」という濃厚接触の習慣に日本人はなかなかなじめません。実は日本人こそ前々からソーシャルディスタンスそのもの。握手やハグなんてしなくても、ほとんどが「会釈とお辞儀」で済ませられます。お辞儀の角度で親しみ・尊重・畏敬を相手に表します。さらに感謝の意は「合掌」で表します。

 もともと東アジア地域で一般的だった会釈やお辞儀、合掌の習慣が日本にわたり、より洗練され今のスタイルになりました。日本は渡来人が多く、彼らが持ち込む疫病の危機にさらされる歴史だったので距離を置いた関係づくりを考えたのでしょう。わかりやすいのは神社やお寺に参拝するときの「手水場(ちょうずば)」。便所を「お手洗い」というのも感染予防のなごりなのでしょう。
 それと日本は欧米の土足文化でなく土足厳禁の「板の間・畳文化」というのも大きいようです。アチラでは「靴裏にコロナ付着で屋内感染」・・・なんてのが起こってしまっているようです。

 つまり日本人の衛生意識と生活習慣が驚異の感染抑制に役に立ったと「ファクターX」と解釈するのも理にかなっています。しかしそれでもなぜ日本で流行したか・・・それはまさにここ30年間の世界のグローバル化で世界と日本の人が混ざり合い、さらにインバウンド効果で世界の人がやってきたことと無関係ではないでしょう。そして東京などの都市集中が進んだことも無視できません。

 さらに市町村合併で進んだ地方の保健所の廃止・縮小と医療機関の弱体化は無視できません。病院の機能化で治療の能力は上がったかもしれませんが、診療所不足や開業医のPCR検査への制約など「水際機能の弱体化」が浮き彫りになりました。

 とはいえ、「あたらしい生活様式(ニュー・ノーマル」に向けて飲食業界や旅館・ホテル業界、製造業は新しいコンセプトで動き始めています。星野リゾートの星野佳路代表は「インバウンドから60分で行けるマイクロツーリズム」を打ち出し、18カ月の再建ロードマップで動き始めています。「インバウンドで4.5兆円は失ったが海外旅行で流失していた2~3兆円が戻ってくる」と発想を転換するたくましさはさすがです。

 「三密」に配慮し、要介護者の「新しい日常」を支えるケア技術とケアマネジメントの進化にむけたチャレンジを始める時です。


■ 注目のニュース

1.新型コロナ 介護事業継続で手当助成~感染者発生事業所など対象に~
 厚生労働省は15日、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている介護事業所に対する「サービス継続支援事業」の実施要綱を都道府県などに通知した。利用者や職員に感染者や濃厚接触者が発生した事業所・施設が、働く職員に割増賃金や手当を支払った場合の費用のほか、消毒・清掃費用、マスクや消毒液などの購入費を助成する。休業要請を受けたり、訪問サービスに切り替えたデイサービスなどでかかった費用も対象となる。

2.ケアマネ試験の再試験~合格率22・5%に~
 3月8日に第22回介護支援専門員実務研修受講試験の再試験を実施した1都16県の合格発表結果が明らかになった。受験者数は1万540人で、合格者数は2374人、合格率は22・5%だった。昨年10月13日に実施された試験の合格率18・5%を4ポイント上回った。再試験は台風の影響を全面的に受けて中止した1都12県と、交通機関の遅延などに配慮して受験時間を遅らせるなどして実施した秋田、山形、群馬、新潟の4県も実施した。 


★ 新連載のおしらせ!!!

 ◎中央法規:月刊おはよう21:コミュニケーション・ケアのレッスン
 └→連載「3つの演技スキル~身体的・精神的・関係性~」(Vol.2)
 演技のスキルを介助技術や相談面接手法に活かすユニークな連載が開始!


◇ 編集後記
 新しい進化に向けてケアタウン総合研究所も新しい取り組みを始めています。その1はZOOMを使った月1回の緊急・Zoomミーティング。その2はZOOMを使ったオンライン研修。その3はオンライン版ケアマネジメントの学校(8月スタート)です。ZOOMはおもに会議で使われてきましたが、実は研修会にも使えます。Facebookで「5分間ミニセミナー」も始めました。けっこうこれが評判よくホッとしています(^_^;)。<ムロ>

※モチベーションアップについてさらに深めたい方へ
「折れない心を育てるケアマネ・福祉職のためのモチベーションマネジメント」 

⇒ http://caretown.com/write/index.shtml#bo01
⇒ 中央法規出版 https://www.chuohoki.co.jp/products/welfare/8109/

個人:http://www.facebook.com/shigeyuki.takamuro
ケアタウン総合研究所:http://www.facebook.com/caretown.jp


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編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )






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