ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ元気いっぱい
第528号
2020/05/08(Fri)
http://caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの応援:「今こそケアマネの相談援助力、発揮の時!~折れそうな心に寄り添おう~」
[2] 注目のニュース
[3] 連載のお知らせ
[4] ニッチな編集後記

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■ ムロさんの応援

===「今こそケアマネの相談援助力、発揮の時!~折れそうな心に寄り添おう~」===

 愛知県の知り合いのケアマネOさんのFacebookにACPのことが。先日、新規の方への挨拶で急変のこともあるのでACPのことを話したそうです。家族から「そんな先のことは考えたくない!」と一喝され、ご本人も言いたいことがあったようなのに遠慮されて、その場は終わったとのこと。
 その後、急変して入院。病院カンファへの同席を依頼され、担当医から「ACPはどうなっていますか?」と質問され経緯を伝えたそうです。すぐに担当医からACPの説明が再度されて、家族は病状の重さを痛感。帰り際、家族から「怒って悪かった。あんたの言う通り、もっと考えておけばよかった」とお詫び&感謝されたそうです。

 先日、東京都葛飾区で90歳の要支援1の母を5年間、息子介護するWさんに取材。コロナ感染を気にしながらの電車通勤やスーパーの買い物。距離を空けない人にはかなりイラっとするそうです。ストレスはどうですか?の問いかけに・・・「いや、やばいっすよ!」と即答。Wさんはいくつかの男性介護者の会に顔を出す常連派。しかしすべてコロナで中止とのこと。「話したいし、顔見たいです」「では電話すれば?」「ああいう場って一期一会のようにしているのであえて連絡先を聞くこともしないんです」
 かなりストレス過多の様子。「地域包括の人から連絡は?」「ないっすね」「もし連絡があれば?」「話したいっすね、ホント。いっぱい聴いてもらいたい」

 いかがでしょうか?

 いま、首都圏では地域によって感染を恐れ、デイサービスや訪問介護を控える人が続出しています。風評被害を恐れ事前の自主休業も増えています。デイは訪問支援すれば報酬算定が可能にも。同様にケアマネ業務も緩和されました。サービス調整業務は「招集(対面)開催」から「電話・メールでOK」、モニタリング訪問も「訪問しなくてもよい」(厚労省老健局事務連絡:令和2年2月28日)と日本ケアマネ協会が一覧表を発表しました。

 感染予防は「うつらない、うつさない」が基本。ケアマネがコロナの運び手になっては本末転倒です。しかし、これを拡大解釈して「訪問しなくていいんだ」と決めつけて楽?を決め込んでいる一部のケアマネもいるとの声も・・・
 「訪問しなくて」でなく「訪問で(ここ重要!)なくても」となぜ表記しなかったか。こう書けば、「電話、Fax、メール、LINE、糸電話?」など工夫するもの。それに同居・通いの家族の悩みはとても深く、「もし感染したら、させたら」「同居介護と在宅ワークはキツイ!」と心が折れそうとの声も聞こえます。

 介護サービスだけで自立(自律)支援ができるわけではありません。
 傾聴も「対面」がムリなら、電話、手紙、メモ、メール、LINEなら三密はクリアできます。「できること」はたくさんたくさんあるはず・・・いずれ全国調査がされます。「なにもしていない」と報酬算定にかならず影響するでしょう。
 しかしいろいろ工夫して「折れそうな利用者(家族)の心の支え手」の実践をしましょう。まさにケアマネ(※地域包括支援センター含む)の相談援助力の「見せ場」が今ではないでしょうか?
 ※私は「新型コロナウイルス等感染症支援加算」は必要と考えます。


■ 注目のニュース

1.厚労省調査 通所系・訪問系とも急増!~休業事業所、全国で900超~
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、全国のデイサービス・ショートステイのうち858事業所の休業が厚労省の調査で分かった。先行して緊急事態宣言が発令された7都府県での休業は52%を占める449事業所。前週の1.7倍増。感染防止のための自主休業がほとんどで、今後さらに増えることも予想される。

2.地域包括支援センターの機能強化~評価指標活用へ手引き作成~
 三菱UFJリサーチ&コンサルティングはこのほど、2018年度から市町村と地域包括支援センターに義務付けられているセンターの事業評価について、評価指標の改善などを検討した調査研究結果をまとめた。また評価指標の活用推進に向けた市町村の取り組みを収集した「手引き」を作成した。 

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 最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載しています。シルバー新報 ウェブサイト→ http://www.silver-news.com/
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★ 新連載のおしらせ!!!

◎中央法規:月刊おはよう21:コミュニケーション・ケアのレッスン
└→連載「3つの演技スキル~身体的・精神的・関係性~」(Vol.2)
演技のスキルを介助技術や相談面接手法に活かすユニークな連載が開始!


◇ 編集後記
 この間のコロナ報道の潮目が変わってきました。政府が自粛を5月いっぱいまでとエビデンスを示すことなく延長に踏み切る一方で、都道府県によっては「自主ルール」を決めて自粛解除も辞さないという流れが大阪を始めとして生まれています。コロナ感染で死ななくても「経済不況で死ぬ(倒産、自殺、行方不明)」ことへの危機意識が知事の英断を引き出しています。なかでも大阪と北海道の知事のリーダーシップはダントツです。そしてバラエティー番組の変化も著しい。あえて「おうち」をコンセプトに「おうち芸人グランプリ」などで盛り上げようとしています。手をつなぎ堪えて明日への希望を歌うだけでなく、あえて今の窮屈さを受容して、たくましくネタにする芸人魂に元気がもらえます。みなさん、ココロとカラダ、動かしましょう!(^^)!<ムロ>

※モチベーションアップについてさらに深めたい方へ
「折れない心を育てるケアマネ・福祉職のためのモチベーションマネジメント」 
⇒ http://caretown.com/write/index.shtml#bo01
⇒ 中央法規出版 https://www.chuohoki.co.jp/products/welfare/8109/


個人:http://www.facebook.com/shigeyuki.takamuro
ケアタウン総合研究所:http://www.facebook.com/caretown.jp


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編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )






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