ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ元気いっぱい
第520号
2019/04/29(Man)
http://caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの読み:「昭和・平成・令和」〜時代の「仕切り直し」を上手に活用する〜
[2] 注目のニュース
[3] 連載のお知らせ
[4] 編集後記

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■ ムロさんの読み

===昭和・平成・令和〜時代の「仕切り直し」を上手に活用する〜===

 平成最後のメルマガとなりました。
 思えば昭和33年生まれの私の父・母は大正15年生まれ。そして祖母は明治30年前後だったはず・・・(忘れちまいました<(_ _)>)
 他界したのは私が中学3年生の頃。10歳の頃の私は明治生まれと聞くと「ずいぶんと昔に生まれたんだなぁ」と漠然と思っていたものです。

 それが自分の身に起こるとは、露ほど思っていませんでした。
 なにせ5月に生まれる子どもたちから令和生まれであり、20年後には令和生まれの子どもたちから「あああぁ(妙に感心され)、昭和33年生まれなんですねぇ。それだと戦後13年目にお生まれになったのですね」なんて、微妙な距離感を取られるのでしょうかね。

 日本人は宗教・宗派を実に都合よく使いこなす民族です。12月25日はクリスマス(キリスト教)、元旦に初詣(神道)を行い、3月・9月はお彼岸(仏教)です。
 なかでも神社神道はすごい。四方に竹を立て、しめ縄を張り巡らせ結界をつくり、お祓いをすれば穢れが落とされ清浄になるという、消臭効果ならぬ悪縁退治のおまじない効果は抜群です。議員たちが好んで使う「禊」も同じ理屈ですね。

 元号もその習いを踏襲しています。
 新しい元号の令和。「命令、勅令、辞令」を連想する人も多く、居心地の悪さを一抹感じながらも、万葉集では「美しきもの」という語彙があるとわかれば、「悪くないんじゃない」とすぐに心変わりする早変わり感。これだって日本人らしいといえば、らしい。

 平成は昭和天皇の崩御の後の暗〜い気分から始まった感がありました。しかし令和は生前退位ということなので妙に明るいのが特徴です。なにせゴールデンボンバーが令和をモチーフにした楽曲を先を競って作るくらいの勢いですからね。

 いろんな識者が平成を総括しています。まさにアップ(バブル景気)も確かにありましたが、ダウン(バブル崩壊、リーマンショック、失われた10年、オウム事件、格差社会、貧困化等)を比較するとダウンが多い30年でした。

 みなさんは平成をどのように振り返りますか?
 そして令和の時代をどのように生きようと思い描かれますか・・・

 人生のちょっとした「仕切り直し」に使ってみるのも、あんがいと良きことかと思います。



■ 注目のニュース

1.ケアマネと医療機関〜「情報連携」の認識にズレ〜(シルバー新報)
           
 2018年度の介護報酬改定では、ケアマネジャーと医療機関との連携が手厚く評価されるようになったが、入退院時などに期待されている役割や実際に行っている業務について、お互いの認識にズレがあることが、厚生労働省の報酬改定検証調査で明らかになった。

2.続く待機者減少傾向 〜特養整備見直し必要〜(東京高齢施設協)
 
 東京都高齢者施設協議会は、都内の特養ホームの入居待機者が年々減少しているとする報告書をまとめた。有料老人ホームなど民間の施設が増え競合が起きているだけでなく、新規の特別養護老人ホームが続々と開設していることが理由として挙げられた。過剰に見積もられている待機者数を根拠に、整備を続ければいずれ経営がたちゆかなくなることになりかねず、「自治体の施設整備の考え方を根本から見直してほしい」と訴えている。 

3.深刻さを増すヘルパーの高齢化、20代はたった1% 60歳以上が約4割
 http://www.care-mane.com/news/10119?code=pc0426

4.特養死亡事故で有罪判決 〜17人に介護職員2人〜
 支援団体「どこで起きてもおかしくない」
 http://www.silver-news.com/ps/qn/guest/news/showbody.cgi?CCODE=12&NCODE=3396

5.ICTで効率化〜最大10億円の削減〜(SOMPOケア)
 http://www.silver-news.com/ps/qn/guest/news/showbody.cgi?CCODE=12&NCODE=3395

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 最新ニュース1.2は「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載しています。シルバー新報 ウェブサイト→ http://www.silver-news.com/
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★ 連載のおしらせ

 ◎中央法規:月刊ケアマネジャー5月号高室流つながりのデザイン術
 └→新連載「ファシリタイプを見分ける」(Vol.2)



◇ 編集後記

 コラムでは元号について、ちょっとポジティブに書きましたが、本音を申せば「令和、令和」と調子こいていていいのかと危惧することが山積みです。つい先だっての高齢者ドライバーの母子轢死事件。遺族である夫の「運転をしないという選択肢も考えてほしい」という悲痛な叫びに、どれほどの人が心打たれたでしょう。ちょっとやばいかなという自覚があっても「自分は大丈夫」とやり過ごしてしまう無神経さ。自動車は、加害者になった時のレベルが違います。人を傷つけ死に追いやるかもしれない道具、それが自動車です。30代にちょっとした自損事故(運悪ければ死んでいたかも)をしちまっている自分も他人事ではありません。さてますます子どもの貧困、中高年のひきこもり、格差の固定化、高齢者の貧困化は進むでしょう。令を「冷」や「零」にさせてはいけません。できることは何か?と問うばかりで何も始めないのでなく、まずはなんでもいいから始めること・・・無駄や失敗だってやった意味は残ります。そんな危機感を抱きながら行動する自分でありたいと思います。<ムロ>


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提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )





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