ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ元気いっぱい
第517号
2018/12/25(Thu)
http://caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの未来予想図:2045年、セルフプランを作る利用者が誕生する! 
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「駆け込み寺」
[4] 「一発屋芸人列伝」(山田ルイ53世著:新潮社 定価1300円+税)
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記

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■ ムロさんの未来予想図

===2045年、セルフプランを作る利用者が誕生する!===

 「介護保険が始まったのがほぼ18年前です。その準備期間を厚労省は1990年代の10年間にゴールドプランと新ゴールドプランと呼びました。それを合算するとほぼ30年間の歴史をかけたことになります」

 これは私が研修会でお話するヒトコマです。振り返ってみると、なんと長い期間をかけて仕上げてきた仕組みだとつくづく思います。
 しかし介護保険制度の破綻も一方で真剣に議論に・・・。それは要介護者や認知症高齢者の急増、介護期間の長期化、介護保険料の高騰、担い手不足の深刻化などなど、待ったなしの現実が横たわっているからです。

 15年前から「高齢社会を支えるのは高齢者」とずっと主張してきました。60代〜70代の要介護認定率は数%。多くは年金をもらい時間を持て余している元気高齢者たちです。ならば週1回2〜3時間「時間寄付」をして介護ボランティアするだけで現場の人手不足はかなり解消できるでしょう。

 そしてほぼ20年後、私はセルフケアプランが作れる高齢者がいることを発見しました。それはいま現役のケアマネジャーや介護関係者、医療関係者のみなさんです。20〜30年後、だれもが80代です。
 ならば未来の高齢者の準備を始めてみませんか?
 今の高齢者は大正生まれか戦前・戦中生まれです。
 20年後は昭和30年代以降が後期高齢者の中心を占めています。

 自立(自律)の考え方とノウハウを持った利用者たちがつくるセルフケアプランが当たり前の時代・・・
 それがわたしの未来予想図です。


■ 最新業界ニュース

1.処遇改善、ベテラン介護福祉士に重点

 来年10月の消費税10%増税に伴う介護報酬での対応の内容が固まった。処遇改善の新たな加算については、サービス種類が同じであれば一律とする提案を撤回し、介護福祉士の配置状況に応じ2段階に差をつけることになった。介護職員以外の職員にも使えるようになることに期待もあったが、今回は、ベテラン介護福祉士に重点化し、限定的になる見通しだ。ただ、政府のキャッチフレーズ通り「10年以上で月8万円」の処遇改善となる人は最低一人でよく、どう配分するかは事業所の考え方次第だ。

2.少子化社会に障害者の力を 〜「やりたいこと」を仕事に〜(日本財団)

 同財団が主催する「就労支援フォーラムNIPPON2018」が8日から2日間、東京都内で開催された。障害者の就労移行支援や就労継続支援などに取り組む人が全国から1500人以上集まった。障害福祉サービス分野では今年4月、障害者総合支援法の改正と報酬改定が行われた。就労系のサービスは一般企業への就労促進と福祉的就労の工賃向上が目指され、報酬体系も雇用契約に基づく就労継続支援A型事業所では1日の平均労働時間が長いほど、福祉的就労のB型事業所は平均工賃月額が高いほど報酬も高くなるよう見直されている。 

3. 福祉用具上限制導入 売上高平均4.2%減(日本福祉用具供給協会)

 同協会は、10月から導入された福祉用具レンタル価格への上限制導入に関する緊急調査結果を発表。値下げを余儀なくされた製品は上限価格に抵触したものだけにとどまらず、改定による経営への影響は、売上高平均で4.2%減少となっている。

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 最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載し
 ています。シルバー新報 ウェブサイト→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「駆け込み寺!」

「制度やサービスに不満があり、怒っている方に対して説明するのをむずかしく感じます」
(M.Mさん 主任CM歴8年 ケアマネ歴10年 男性)

【ムロさんの助言】
 この悩みは横浜市某区の説明力研修のアンケート。一生けん命に説明するけど、どうにも伝わらない。もちろん説明する側の伝え方も改善しなければいけませんが、まずは利用者(家族)が「どのように理解しているか」を聴き取ってから説明するとよいでしょう。多くの人は知識を「思い込み」で決めつけていたりします。一方的な「わかった感」で自分なりの解釈をしています。制度やサービスをどのように理解し、どこに怒っているのか。もしかすると怒りの矛先を向けるところがないのでグチを言っているだけかもしれません。あわてずあせらずに丁寧に説明しましょう。

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■ ムロさんの本棚から

「一発屋芸人列伝」(山田ルイ53世著:新潮社 定価1300円+税)

【ムロさんの書評】
 本書のキャッチコピーは「輝いた時代は終わる。それでも、人生は続く」である。その中味は賞味期限が激しいお笑い界で私たちの記憶にも残るいわゆる一発屋芸人たちの「その前とその後」のルポである。登場するのはレイザーラモンHG、テツandトモ、ジョイマン、波田陽区、コウメ大夫、キンタローなどである。とにかく明るい安村もいました……“一発を風靡した”したものの世間から「消えた」芸人。あまりに波乱万丈で破天荒でギリでやばい人生に泣けるし笑えるし・・・当人も髭男爵として登場。実はとても不器用。なのに凹むけどめげない不屈の人間たちに捧げるノンフィクションは一読の価値あり。

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★ 今週のおしらせ

 ◎中央法規:月刊ケアマネジャー12月号高室流自分の磨き方入門
 └→「時間使いの達人」(Vol.9)



◇ 編集後記

 1年が早くなったと実感するこの師走。今年もあとわずかとなりました。メルマガの配信の体制を変えたことや諸々の事情(例:SNS疲れとか(^_^;))があり、また新刊や連載の執筆が立て込み、配信が遅れ遅れになり失礼しました。ご心配や応援のメールもいただいた方々に感謝です。ほぼ13年間にわたり配信してきたので、ちょっとした疲れも出てきたのかもしれません。その分、休憩もできたので、年明けから月2回のペースで発信を続けたいと思っています。
 まずはこの一年、お疲れ様でした。よいお年をお迎えください<(_ _)> <ムロ>


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編集及び発行責任者:S.Takamuro
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