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ケアタウンメルマガ元気いっぱい
第514号
2018/08/16(Thu)
http://caretown.com/
▼今週の目次▼
[1] ムロさんのホッとひと息: 〜やわらかい「感性」のつくり方〜
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「駆け込み寺」
[4] 「人殺しの息子と呼ばれて」(張江泰之著:角川書店 定価1,500円+税)
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記
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■ ムロさんのホッとひと息
===やわらかい「感性」のつくり方===
「この人、おもしろい感性をしているな」
「○○さんは、楽しい発想をするからずっと話していたい」
いずれも私たちがふだん感性の豊かな人に感じることです。
世の中に感性の「鋭い」人はいます。
文章の書き手では、小説家や詩人は人生や人の悲しみに鋭く、俳人や歌人は自然や暮らしなど何気ない日常を切り取る感性に優れています。
絵の描き手では、写実的にそのままを描く人もいれば、感性おもむくままにキャンバスに抽象画や心象画を描く感性の人もいます。
写真では、世界の底辺を撮る人もいれば、人物にこだわる人、祭りや自然をおさめる人、写真を加工してコラージュ仕立ての「作品」にする人もいます。
音楽でも、クラシックにこだわる人、ロックやニューミュージックなどのメッセージ性のある曲で伝えようとする人、作詞や作曲で表現する人・・・
クリエイティブな世界で生きる人の感性はとても鋭く「発信型」といえます。
ではケアにかかわるみなさんに求められる「感性」は、鋭く表現する感性ではありません。
むしろ、さまざまな人の思いや願いを受けとめる「受信型」の感性がとても求められます。そこで必要なのは、とんがった鋭さでなく、人の心を包みこむ、安心感のある「やわらかさ」でしょう。
鋭い感性は磨くものかもしれません。
やわらかい感性は、利用者や家族、身近な大切な人の心の「ドア」に分け入ることで、出会える「もうひとつ世界」を感じることで広がり育っていきます。
幾度となく流す涙やこぼれる笑顔たちが、あなたの感性に「厚み」となっていくでしょう。
「この人、とてもやわらかい心を持っている人だな」
「○○さんは、私を包んでくれるから一緒に語り合いたい」
心で抱かれるここちよさ・・・
もしかすると、それを「愛」というのかもしれません。
■ 最新業界ニュース
1.小規模デイ、特定施設で離職率高(介護労働安定センター実態調査)
介護労働安定センターは3日、2017年度介護労働実態調査結果をまとめた。全事業所の平均離職率は16.2%で前年度とほぼ変わらないが、サービス種別ごとに見れば、特定施設や認知症デイは22.2%と平均を大きく上回っている。採用が困難な理由では「同業他社との人材獲得競争が激しい」が最も多く、業界内で奪い合っている状況を事業者自身も認めていることが分かる結果だ。
2.「夜間1名」行政指導に悩む自立型サ高住(名古屋市)
要介護高齢者が多いことから住宅型有料老人ホームに対し「夜間1人(宿直可)」の人員配置を義務づけてきた名古屋市。今年度のガイドライン改定に伴い、明文化するにあたり、今後、住宅型有料老人ホームに該当する「サービス付き高齢者向け住宅」も指導することを6月末に改めて事業所に連絡した。そのことが生真面目に「自立型の住まい」に取り組んできた事業者を困惑させている。「介護施設もどき」乱立のとばっちりを受けたカタチともいえる。
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最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載し
ています。シルバー新報 ウェブサイト→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「駆け込み寺!」
「会話が続かないとき、とっても困ります。気がつくと一方的な問いかけばかりになっています。自分の問いかけのパターンが決まってしまっているのが心配です」
(M.Kさん ケアマネ歴15年 主任CM歴5年 女性)
【ムロさんの助言】
みなさんの仕事のひとつが「傾聴」です。あいての心に寄り添い、気持ちを聞き取ることは大切な支援の手法の1つです。でも「どうぞ、話して下さい」と言って話し始める人はいません。だから「質問力」。でも一方的な問いつめ風だと、それはもう刑事の尋問?と同じです。まずは「○○を知りたいので・・・」と理由を始めに説明するのはエチケット。もしかしてやってなかったりしていませんか?それと先方が話しているときに「うなづき、相づち、繰り返し」をやっていますか?聞き取りシートの記入ばかりに一生懸命になっていませんか?問いかけのパターン化って自分がつまらなくなりますよね。拙著「ケアマネジャーの質問力」には531の質問パターンが。参考にされてみては?(^-^)
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■ ムロさんの本棚から
「人殺しの息子と呼ばれて」(張江泰之著:角川書店 定価1,500円+税)
【ムロさんの書評】
みなさんは物心の分別がつく頃に父親が8人もの人間を監禁し殺害した犯人だと知ったらどう受け止めるだろう。そこに自分がいたことがわかったら。本書は2002年に発覚した北九州監禁殺害事件の主犯・松永太と緒方純子の長男が25年の壮絶な人生を語った本です。父・母の鬼畜のような所業への怒りと同じ血が流れることへの苦悶と向き合い語ったフジTVのドキュメント。それを完全書籍化したのが本書です。「損した分、苦しんだ分、悩んだ分、泣いた分、まあ、笑ったり、楽しんだり、喜んだりする(中略)それを増やしていけば、限りなくゼロに近くなる。俺にしかできんことを探していく」という言葉が重いです。
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★ 東京スクールのご案内
≪場 所≫ 場所は追ってお知らせします!
≪申込み≫ホームページより→ http://caretown.com/tokyo/
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★ 今週のおしらせ
◎中央法規:月刊ケアマネジャー8月号高室流自分の磨き方入門
└→「雑談力」(Vol.5)
◇ 編集後記
観測史上初の猛暑が日本列島を襲っています。暑さだけでなく、豪雨が列島を襲い、私たちの暮らしに深刻な影響を及ぼしています。どこでも、まさかここでこれほどの豪雨が・・・と誰もが予測もしていないのですが、ドライブレコーダーの普及のおかげでリアルな映像を見る機会が増えました。今年は、例年になく予報士のみなさんがかなり気合入っていますね。気になるのは暑さだけでなく体調です。当方も、この一か月、新刊の執筆があり、予想以上のバタバタ感のなかでの仕事でこのメルマガも2回飛ばしてしまいました(^^;)。
ご心配をかけて申し訳ありません。これから引き続き隔週発行をがんばりますね!(^^)! <ムロ>
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