ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ元気いっぱい
第512号
2018/06/21(Thu)
http://caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの拡散:今風のシニアの「友だち」づくり 
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「駆け込み寺」
[4] 「健康格差社会を生き抜く」(近藤克則著:朝日新書 定価780円+税)
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記


18日早朝に、大阪府北部を震源とする最大震度6弱の地震がありました。
被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
また利用者支援のために奔走された医療・介護・福祉及び自治体関係者の
皆様方に敬意を表します。

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■ ムロさんの拡散

===今風のシニアの「友だち」づくり===

 今回はシニアの「友だちづくり」がテーマです。この5月の連休、なんと山国小学校の還暦同窓会がありました。40人中25人が参加!7割が男子、3割が女子です。80代の恩師も3人参加いただけました。あるものがすっかりとなくなった奴、体形が変わり果てた奴など、一瞬誰かわからなかったですが・・・(^^;)。
 小学6年生の頃、「人生の友は子どもの頃しか作れない」という意味のことを担任が話していました。わずか人生12年しか生きていない私には「今ひとつわからない」話でした。「大人になると、どうして親友ができないんだろう?」と漠然と?マークの私がいました。

 やがて、50年近くの時が流れ・・・いやぁ〜、本当にいろんな人と出会ってきました。鮮烈な出会いの多い20代から熟成した50代までを振り返ると、子ども時代のような「親友」と呼べる関係はなかなかつくりづらかったことは理解できます。うん、確かに。
 よく「利害関係」が生まれる関係が多くなるから、といいますが、それは女子と男子で、ちょっとニュアンスが違いますね。多分、「距離感」のとりかたが上手くなるのでしょう。
 むしろジャンル別につき合い方を覚えてしまうからじゃないでしょうか。仕事・子育て・近所・趣味などなど。あっ飲み友達がありますね。それとFacebookやLINEで「つながる」人もいますからね。

 男どもが定年になると、とたんに人づきあいが暇になるといいます。それは、元々、友だちづくりが下手ということにあります。男は元来「張り合う性」。だからいつも序列で相手を測っています。それも無意識に・・・子ども時代は「体力、成績、スポーツ」で、社会人になれば「年齢、肩書、所属、年収」。高齢期になると肩書よりも「健康、病気、体力」。それに「孫の数」なども。心の奥底で「ここは勝った、ここでは負けた」と競いあっていては、心を開く友だちなどできるわけがありません。

 この点、つねづね女性はすごいと思います。男からは驚きです。基本的に「なじむことを得意とする性」です。つねに群れる・集うことに慣れています。年齢・肩書・性差なんて飛び越して、実にフラットな関係で広がりを上手につくっていきます。ですから女性が多い会は、つねに「柔らかい空気」が流れています。(女性同士間ではいろいろあるようですが・・・(^_^;))

 さてシニアになれば、時間は圧倒的にあるので、友だちづくりでなく「仲間作り」と発想を変えてみてはどうでしょう。かつてシニア世代のお仲間づくりの定番は老人会でした。が、今や不人気で名称を変えても効果はなく、解散する会や合併する会も。構成も70代から80代が中心といいます。10年後は・・・(^^;)。

 では新シニアはいずこへいけばいいのでしょう。
 それはスポーツジム!ですね。フィットネスジム以外にダンス、ヨガなどたくさんのメニューがあります。ここ数年、汗をかいておしゃべりして、身も心も元気になる「ジム友」づくりがブームになっています。

 幼なじみはとかく過去の歴史も引きずってしまいます。それが自分の「黒歴史」だったら再会も気が重いものになります。
 友だちという言葉には信頼関係の有無が底に流れています。気軽にできる関係づくり・・・それが趣味や好きなコト、夢中になれるコトを基本とした仲間づくりです。長続きさせるコツは「ゆるい・楽しい・ほどよい距離感」がキーワードのよう。

 さて、あなたのまわりに「〇〇友」はいますか?
 それとも「○○仲間」はいますか?・・・(^-^)


■ 最新業界ニュース

1.身元保証人なしで入院拒否1割〜成年後見人が医療同意も〜(厚労省)

 厚生労働省の研究班は、入院時に身元保証人を求める医療機関は65%あり、身元保証人が得られない場合は、入院を認めないところも1 割あるという調査をまとめた。認知症などで意思決定が困難な患者の医療行為への同意には苦労しており、成年後見人がその役割を担っている現状も浮かび上がった。医療機関も「おひとりさま社会」への対応を迫られている。

2.気付きにくい離職リスク AIで抽出、早期対応可能に(ソラスト)

 医療事務サービスを筆頭に在宅介護や保育事業を手がけるソラスト(東京都港区、石川泰彦社長)は、新入社員の離職防止にAI(人工知能)を活用し、成果を上げている。人間では気づきにくい離職リスクをAIが抽出することで、早期に対応できるようになったという。

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 最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載し
 ています。シルバー新報 ウェブサイト→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「駆け込み寺!」

「新人教育の悩みです。新人ケアマネさんでも40代〜50代の人がいます。相談面接なんかやったことがない看護師資格の人もいます。電話の受付、訪問時のインテーク、それにアセスメントなどをどうやって教えたらよいのでしょうか・・・正直、8人のケアマネがいて、管理者として眠れない日々です。」
(M.Uさん 管理者 主任ケアマネ歴8年 ケアマネ歴17年)

【ムロさんの助言】
 10人いると、まさにいろんなタイプがいることでしょう。新人教育も最初が肝心ですね。ところが知識と技術は同じではありません。つまり「知っている」と「行える」はそもそも違うこと。相談面接21の技法を知っていても使いこなせるとは限りません。だからこそ教え方を工夫しましょう。私が推薦するのはビデオカメラを使ったビデオロールプレイングです。先輩たちが利用者役や家族役になって新人さんが模擬トレーニングでやってみる様子をビデオで8分程度収録。それを全員で見返します。途中で動画を止めてアドバイスをすれば本人も確認できるので効果絶大です。

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■ ムロさんの本棚から

「健康格差社会を生き抜く」
(近藤克則著:朝日新書 定価780円+税)

【ムロさんの書評】
 日本は「健康格差社会」とリハビリ医でもある著者は断じる。「病んだ個人」か「病んだ社会」なのか。社会疫学をテーマにする著者は「格差が大きくなりすぎると健康格差だけでなく、社会的ストレスも増え犯罪や自殺も増える。つまり健康格差は病んだ社会の象徴であり、比較的見えやすい社会の病理現象である。つまり健康格差の大きさは社会の健康度をとらえる指標となる」と。心の肺炎とまでいわれるうつ病。なんと低所得者では5倍だという。貧困児童、ワーキングプア、ミッシングワーカー(働くことをあきらめた人)、生活保護世帯・・・いずれも日本において社会経済的格差が拡大している象徴といえる。「健康によい社会(個人)」はどうしたらつくれるか・・・介護予防ケアマネジメントにも示唆あふれるアドバイス満載の本書である。

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★ 東京スクールのご案内

≪場 所≫新宿御苑前駅 研修会場(ルネ新宿御苑タワー2階)
≪申込み≫ホームページより→ http://caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!WEBから申込可能!)

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※隔月で旬なテーマを取り上げ実践的に学べるスキルアップの場です。
│テーマ│「漂流する家族と家族介護の葛藤〜今、そこにある危機〜」
│日 時│7月28日(土)13:30〜17:30(受講料6000円:メルマガ会員5000円:スクール会員4500円) 
│申し込み│WEBにて→http://caretown.com/honne/honne3007.shtml


★ 今週のおしらせ

◎中央法規:月刊ケアマネジャー6月号高室流自分の磨き方入門
└→「自己覚知力」(Vol.3)


◇ 編集後記

 今回は米朝首脳会談のこと。1950年の朝鮮戦争からほぼ70年後、アメリカの大統領と北朝鮮の首席が握手を交わすシーンを1年前、誰が想像したでしょう。お互いを誹謗中傷する言葉(例:彼はロケットマンだ)の連発。世界は本当にヒヤヒヤしていました。戦争が再開するのでは・・・なにせ新潟や秋田ではマジで避難訓練までやっていたのですから。ですから歴史的な快挙!といいたいところですが、トランプの「非核化の経費は韓国と日本が負担するだろう」というひと言に腰が抜けました。なんと行き当たりばったりの発言。いや失言か。それっていくらかかるかわかってんのかよ!とツッコミを入れたくなりました・・・そして、メディアによって明らかになる「決まったことのファジーなこと」の多さにもびっくりです。さらに先日、くだんのトランプは「宇宙軍」の創設を発表したとか。まるで映画「スターウォーズ」の世界のような発想。そんな目をむくような話題がめまぐるしく続く毎日・・・みなさんはどのようにお感じですか?(>_<)。<ムロ>

個人:http://www.facebook.com/shigeyuki.takamuro
ケアタウン総合研究所:http://www.facebook.com/caretown.jp

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編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )





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