ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ元気いっぱい
第507号
2018/04/12(Thu)
http://caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの未来観:「SNSという怖さ〜やがてAIに丸裸にされる日がくる?〜」
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「駆け込み寺」
[4] ムロさんの本棚:「改定 2018年版 介護報酬ハンドブック」(シルバー産業新聞社編:シルバー産業新聞社刊 定価917円+税)
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記

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■ ムロさんの未来観

===「SNSという怖さ〜やがてAIに丸裸にされる日がくる?〜」===

 1995年から2000年くらいまで、インターネットで海外のサイトを見ることを「ネットサーフィン」と呼んだ時代がなつかしいです。当時はWindows95が普及しパソコンを使って見るのがもっぱらでした。

 あれから20数年・・・ネットサーフィンは死語?となり、使うツールもパソコンではなくすっかりスマートフォンが主流となりました。そしてどちらかというと発信型のWebサイト(HPとブログ)は当たり前。いまはコミュニケーションツールとして「SNS」がすっかり定着した感があります。

 SNSの代表格はTwitter、Facebook、Instagram、そしてLINEの4つと思うのですがいかがでしょうか?
 この4つ、世代間格差があり、使っている層が年代で分かれるといわれます。Instagramは写真中心で10代から20代、Twitterは発言つぶやき系で30代〜40代、そしてわが50代〜60代はつながり系のFacebookということ、らしいです。ではLINEは・・・この普及がすさまじい。まず1対1の対面からグループまでOKで、家族や趣味サークルなど、クローズなコミュニケーション空間にはピッタリなようです。
 先日、タイに1週間ほど行っていたのですが、なんと圧倒的にLINEが普及しているのにビックリ。画面にはタイ語が乱舞していました(^_^;)。

 ここであえてFacebookのことを話題に・・・。始めた5年前は友達の数を気にしたものです。500人を超える人がいると「スッゲ〜」と感心したり。でもそんな気分は今はなく・・・ただの友達つくりたがり屋?さんか、なにかビジネスっぽい下心を感じたり。

 さてここで問題が発覚!驚くことに、トランプの選挙戦略にFacebookの個人情報と性格診断が流用されたという記事が2週間前に流れました。つまり友達つながりがわかるので思想や政治信条も丸わかりということ。プロパガンダの装置としてかなり有効に活用して政策誘導にも使われたとか・・・
Facebook社はどうしたか。彼らは盗まれた側ですから被害者です。しかしセキュリティが甘かったという責任は問われます。
 なにより、経営責任者のザッカーバーグが公聴会で「あなたは昨日どのホテルに泊まったかここにいる一堂に知られたいか」という質問を受け、数分間、言葉に詰まって「ノー」と返答しました。
Facebookはどこに今いるのかまで位置情報で知らせる機能があるからです。さらにだれに“いいね”したか、なにを食べたか、
 週末何をしたかまですべて集約されています。
そこまで果たしてプライバシー情報をさらす必要があるのか・・・
なんとFacebookと連携するアプリのなかには個人情報の収集(抜き取る)を目的とするアプリもあるといいます。なぜなら集めた個人情報を広告対象として絞り広告費をSNS側が儲けるのがビジネスモデルだからです。
SNSのおかげで文字コミュニケーションが急激に増えました。一方で電話が急減しています。声は消えモノですが文字は残るモノです。写真も残ります。
内々のプライバシー情報だって消さない限りネット上にはいつまでも存在します。他界した人のアカウントもサイトも手続きをしないとずっとあります。そして深刻なことはクローズとはいえ、覗こうと思えば技術上はどうにでもできることです。(犯罪捜査にも使われていますからね、実際・・・)
 AIを通じた「つながり」の危険は、その総元締めがAIであることです。かれらは瞬時に人間関係や思想信条の傾向、行動パターン、位置情報まで分析・予測することでしょう。この神のような能力が暴走を始めるとどうなるか・・・。

 選挙の投票にインターネットを使えば即行で結果はわかるでしょう。怖いのはいくら暗号化しても解読不可能にしても元締めのAIには丸わかりなのです。
 効率性を取るか、リスクをとるか・・・時代は悩ましい分岐点にいます。


■ 最新業界ニュース

1.介護給与1万3660円増〜新設加算が効果〜 

 厚生労働省は4月4日、2017年度の介護従事者処遇状況等調査結果をまとめた。昨年4月の臨時改定で導入された「処遇改善加算(1)」を取得した施設・事業所で、前年度比1万3660円の増額に。処遇改善に一定の効果を見せながらも、人手不足は依然として続いており、今後は他産業との比較や、給与引き上げ以外の処遇改善が課題となった。

2.高齢者のニーズと企業をマッチング〜自治体も保険外サービスづくりを〜 

 日本総合研究所は3月30日、地方自治体における地域包括ケアシステム構築に向けた「保険外サービス」の活用をテーマにシンポジウムを開催した。発表した愛知県豊明市は、自治体が企業と高齢者のニーズを結びつけることで、訪問介護や通所介護の伸びが止まり、介護保険だけに頼らない地域づくりが進んでいると報告した。

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 最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載し
 ています。シルバー新報 ウェブサイト→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「駆け込み寺!」

「予防プランのアセスメントをするのですが、もう年だから〜、具合が悪いから〜と意欲がダウンしている人、はじめから〜してもらうという依存的な人に対してどのようにモチベーションを上げられるか、悩みます」
(A.Kさん 女性 新潟県十日町市 包括職員)

【ムロさんの助言】
 予防プランのやりとりでこれをいきなり言われるとキツイですよね。「まあまあ、そう言わず・・・」と事を進めたいのですが次に出てくるのはグチ話。たしかにこの手の人はいます。努力するのが苦手・嫌いという人です。あきらめるほうがラクだからかもしれません。だったらまずは「どうしてそう思われるのですか?」とツラさを聴き取り、共感し、次に「以前はどうされていたのですか?」とこれまでに着目した質問をしましょう。返ってきた回答に「もし仮に〇〇がよくなったら(痛みがとれたら)、またご自分で続けたいことは何ですか?」と肯定的なイメージをいったん描いてもらって、そこから本音(願い、ニーズ)を引き出す質問法で意欲の芽を引き出してはいかがでしょう。

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■ ムロさんの本棚から

「改定 2018年版 介護報酬ハンドブック」
(シルバー産業新聞社編:シルバー産業新聞社刊 定価917円+税)

【ムロさんの書評】
 第7期の介護報酬が3月末に確定しました。ほぼ1年前から介護報酬案っぽいものが厚労省から示され、約1年間をかけて加算・減算を含めた国と市町村&業界団体が介護報酬分科会を舞台にせめぎ合ってきました。今回は医療との同時改訂になったので「制度間の齟齬」がなにかと調整された感があります。そのため書店には各社の「報酬改訂本」が平積み中です。いかんせんサイズが大判。しかし本書はB6判でお手軽。それに改訂となった個所を「赤字」で示し、旧単価が「( )」で示されているので増減が一目瞭然。4月から利用料が微妙に増減します。説明用として拡大コピーして持参してはいかがでしょう?私は10年以上愛用しているおススメ本です。即行で届きますよ(^-^)
http://www.care-news.jp/subscr/index.html#handbook

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│日 時│7月(予定)毎月第4土曜日13:00〜17:30(受講料5000円:メルマガ会員4500円:スクール会員4000円) 
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★ 今週のおしらせ

◎中央法規『けあサポ』ブログ
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」
└→「高室流働き方改革〜どっちも大切!〜」(第506話)
URL:http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro/33312

◎中央法規:月刊ケアマネジャー4月号高室流自分の磨き方入門
└→「自分育て」(Vol.1)


◇ 編集後記

 「無戸籍の日本人」(井戸まさえ:集英社刊)という本が評判になっています。なんとその数は1万人と推定されています。実際には20年間で6万人近くいるそうです。なぜ無戸籍か・・・にわかには信じがたいですが、その背景にはいろいろと事情があるようです。一つの理由は「民法の772条の2項」の規定。「法的離婚後300日以内に生まれた子どもは前夫の子と推定される」とあります。離婚後300日以内に生まれた場合は、前夫の子どもとして出生届を出さなければいけないというルールです。しかしこれだけではありません。この無戸籍児(未届け児)が生まれる背景には貧困、虐待、暴力、望まぬ妊娠などがあり、壮絶な人生を送らざるを得ないと・・・学校にも行かず就職もできず、住まいも借りることもできない。このことについては次号のコラムのテーマにしたいと思っています。 <ムロ>

個人:http://www.facebook.com/shigeyuki.takamuro
ケアタウン総合研究所:http://www.facebook.com/caretown.jp

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編集及び発行責任者:S.Takamuro
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