ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ元気いっぱい
第503号
2018/02/15(Thu)
http://caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの切り換え:「人生100歳〜シニアワークという提案〜」
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「駆け込み寺」
[4] ムロさんの本棚:「サイコパス解剖学」(春日武彦+平山夢明著:洋泉社刊 定価1,600円+税)
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記

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⇒ケアマネジメントの学校(11)「地域包括ケアにおける実践的施設ケアマネジメント〜特養・老健・療養型・有料老人ホーム(住宅型含む)・サ高住〜」(定員15名限定 残席8名)
│日 時│3月18日(日)10:30〜17:00 
│詳 細│WEBにて→http://caretown.com/tokyo/caremanage3003.shtml

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■ ムロさんの切り換え

===「人生100歳〜シニアワークという提案〜」===

 近頃、よく耳にするのが「人生100歳」という言葉。そんなに長生きするの?と戸惑う私たちに容赦のない現実が襲ってきそうです。その筆頭がお金。なんと年金の支給年齢の引き上げと年金の減額の噂です。噂というより、すでにそうなるものだと思い込まされてしまっていますけど・・・(恐るべしは国の意図的な報道とメディアの力です(>_<))

 平均寿命をみると、敗戦の1945年は男女とも約50歳、万博の1970年で約70歳、それが2016年には男性80.98歳、女性87.14歳という大躍進。あくまで平均ですから90歳代まで生きるのはあったり前の時代になったわけです。
ではどうしてそんなに長生きするのでしょうか・・・
 医療の進歩、高栄養の食事、住宅の改良(すきま風が入らない)などの諸説がありますが、私はこれにケア技術の進化(介護保険の成果!)をプラスします。だって100歳以上の多くは特養にいる皆さんですからねぇ。

 ここで考えたいのは「生きがいと年齢の関係」。実は年代によって「生きがいの中身と質」は変わるものです。10代は友達づくりやクラブ活動、受験勉強?に夢中になり、20代からは仕事(昇進含む)や恋愛、子育てが生きがいになったりします。では定年や子どもの独立&結婚でほぼ終わってしまう60代からはどうすればいいか。あと40年もあるんです。わかっちゃいるけど、いざそうなると「夢中になれること」が見つからない60代の方が多いのが現実です。

 油断していると孫の世話役?にアテにされるのが関の山。旅行だってすぐに飽きるとも。夫婦水入らずとも言いますが、すっかり溝が入ってしまっている夫婦には寝言のようにしか聞こえないとも。未婚や独身だったり熟年離婚となると孤独がさらに加速し・・・特に男性にはきびしいとも。

 どうせ100歳時代なのですから、頭を切り換えて60歳〜80歳からは「シニアワーク世代」と位置づけてはどうでしょう。まずは自分の経験や得意の棚卸しをやって「シニアキャリア」として地域貢献できることを整理する。もちろんあらたに身につけたい技術(例:チェーンソーや草刈り機の使い方)にチャレンジするのもいいでしょう。なにより地域貢献すると感謝というお返しが付いてくるので「お役立ち感」もあり、自己肯定感も満たされます。

 老いたる60歳以降を「冬の時代」にたとえて人生をセーブするのはあまりにもったいない。家族の介護や体力・気力の衰えという現実があるからこそ、「ちょっと攻め?の気持ち」でライフデザインしてみてはどうでしょう?


■ 最新業界ニュース

1.住宅から老人ホームへ〜法改正で用途変更しやすく〜(国交省)

 建築基準制度について議論する国土交通省社会資本整備審議会建築分科会(分科会長=深尾精一首都大学東京名誉教授)は1月30日、今後の建築基準制度のあり方について(第三次報告)をとりまとめた。報告を受け、国土交通省は建築基準法の改正案を今国会に提出予定だ。増え続ける「空き家」活用の課題を背景に、既存建築物の有効活用の観点から、老人ホームと共同住宅の容積率算定の対象床面積の扱いの共通化などを盛り込み、用途転用しやすくする。

2.障害福祉サービス報酬決定 重度化・高齢化対応に重点

 厚生労働省は5日、2018年度の障害福祉サービス等報酬改定のサービスごとの報酬を決めた。改定率はプラス0.47%。障害者の重度化・高齢化への対応や個別計画策定を徹底、医療的ケア児への支援、就労系サービスの質向上などへの対応に重点を置く改定だ。基本報酬を抑え、代わりに加算を設定する見直しが目立つ。事務負担は確実に増えそうだ。報酬額の一部を紹介する。

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 最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載し
 ています。シルバー新報 ウェブサイト→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「駆け込み寺!」

「緊張すると話が混乱して、さらに“噛む”ことがある。考え過ぎて話が長くなってしまい、これはマズイと思うと途端に早口になってしまいます。」
(N.Tさん 男性 世田谷区包括 主任ケアマネ)

【ムロさんの助言】
 プレゼンテーションの研修を依頼されることが増えているほど、みなさん、人前で話すことに苦労されていますね。まず緊張しないための方法は、聞き手のなかに知り合いや好みの人を決めて、その人に話すようにしましょう。左右と真ん中に1人ずつがベスト。50人以上なら後方にも決めましょう。長話は短文化して短く話すこと。早口になりそうなら「ゆっくりめ」に話すように意識しましょう。話の間に「みなさん、〜〜〜はどう思われますか?」と問いかけるとメリハリが聞いて聞きやすく、話にリズムが生まれます。5分〜10分程度なら3回は予行演習をしましょう。孤独?な自主トレより聞き手にいてもらうとより実戦的なトレーニングとなります。

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■ ムロさんの本棚から

「サイコパス解剖学」
(春日武彦+平山夢明著:洋泉社刊 定価1,600円+税)
【ムロさんの書評】
作家で異色の精神科医とホラー作家が、なにかと話題のサイコパスや心の歪み、心の狂気について縦横無尽に対談した本書。ここ数年、発達障害と境界性パーソナリティー障害は多く語られていますが、まったく真逆に位置するのがサイコパスと。発達障害はコミュニケーションが苦手でいじめられっ子になりやすいく、境界性〜は極度の情緒不安定で周囲を巻き込み、人格を否定するほど攻撃的になりやすい。しかしサイコパスの行動原理は「支配と利用」。饒舌で人垂らし、共感性(人の痛みに鈍感)はなく、「話せば通づるは幻想」の人たちと喝破します。春日先生は「ちょっとおかしな文化人、政治家、裁判官、外科医には多いですね」と。私たちの身の回りのサイコさんの見抜き方とつきあい方を伝授してくれる本書は相談援助職のみなさんには必携?の本かと・・・。

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★ 東京スクールのご案内

≪場 所≫新宿御苑前駅 研修会場(ルネ新宿御苑タワー2階)
≪申込み≫ホームページより→ http://caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!WEBから申込可能!)

⇒ケアマネジメントの学校(11)「地域包括ケアにおける実践的施設ケアマネジメント〜特養・老健・療養型・有料老人ホーム(住宅型含む)・サ高住〜」(定員15名限定)
│日 時│3月18日(日)10:30〜17:00 
│詳 細│WEBにて→http://caretown.com/tokyo/caremanage3003.shtml


★ 今週のおしらせ

◎中央法規『けあサポ』ブログ
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」
└→「連載:1月号〜働き方改革は「休み方改革」から〜」(第505話)
URL:http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro/32313

◎中央法規:月刊ケアマネジャー2月号高室流ケアマネジャーの働き方改革
└→「仕事貢献と社会貢献」(Vol.11)


◇ 編集後記

 先週から驚異的な寒波が北陸を包み3〜4mという積雪が北陸のみなさんの暮らしを直撃しています。溶けてしまえばなくなる雪ですが、溶けずに積もるとその重さで家も車も潰すほどの凶器と化します。福井・石川・新潟のケアマネさんたちが積雪の様子をfacebookに刻々とアップしています。リアルな動画に「死ぬかと思いました」というコメント。交通渋滞で8時間閉じ込められ、結局帰れず実家に避難した人も。一人暮らしの高齢者の方にとっては生死さえ危ぶまれる事態となっています。支え手という抽象的な呼び方ではなく、冬場に「雪かきをしてくれる人」「灯油を入れ替えてくれる人」「水道管に藁を巻いてくれる人」という具体的な役割分担できる人を決めておくことが重要だなと実感します。(>_<)<ムロ>

個人:http://www.facebook.com/shigeyuki.takamuro
ケアタウン総合研究所:http://www.facebook.com/caretown.jp


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編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )





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