ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ元気いっぱい
第501号
2018/01/18(Thu)
http://caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの期待:「介護Uターンという人材〜ふるさとに戻る50代〜60代たち〜」
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「駆け込み寺」
[4] ムロさんの本棚から:「支援困難事例へのアプローチ」(岩間伸之著:メディカルレビュー社刊 定価1,800円+税
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記

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⇒ケアマネジメントの学校(9)「ケアマネ事業所の人材マネジメントと心が折れないメンタルマネジメント〜人材採用・ケース担当・人材育成、ストレスケアとモチベーションアップ〜」(定員15名限定 残席8名!)
│日 時│1月28日(日)10:30〜17:00 
│詳 細│WEBにて→http://caretown.com/tokyo/caremanage3001.shtml

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■ ムロさんの期待

===「介護Uターンという人材〜ふるさとに戻る50代〜60代たち〜」===

 政府の「働き方」改革の大合唱が始まりましたが、そこでがぜん注目されようとしているのが「両立支援」という用語。つまり「子育てしながら〜、介護しながら〜」仕事をしようというコンセプトです。

 ここ10年、介護を理由に退職せざるを得ない介護離職の人が増えています。同居する親が要介護3〜5になったからというものだけでなく、「田舎の親が認知症になってとうとう放っておけないから」という切迫したものです。
 
 介護離職は職場にとってはベテランの突然の退職となりがちです。その理由は「職場の人には話しづらい、知られたくないこと」だからひた隠しにして、周囲に知られることなく去るパターンです。介護は子育てより「よりタブー」な感覚になるようです。

 地方の地域包括支援センターの人に介護Uターンのことを聞くと異口同音で「とても多いですね」と返ってきます。遠距離介護でがんばってきたが、50代となり早期退職した、離婚してしまった、そしてリストラされた、などが引き金になっているようです。

 30年ほど前から地方活性化のために市町村は若者に「Uターン、Iターン」を呼びかけていました。しかしいま、かつての若者が50代〜60代となり「介護」を理由にした「介護Uターン」が現実味を帯びてきました。
 しかし深刻なのは地方には仕事がないこと。失職したままでは経済的困窮というもう一つの問題が起こり、介護ストレスの真っただ中の置かれることになります。

 やがては親亡きあとの生家にわずかばかりの年金を頼りに単身高齢者となって暮らす・・・新しい貧困層を生まないために市町村だけでなく、地域が地元の企業が総がかりで「中高年の働き場づくり」「仕事づくり」が求められています。働けば市町村に税金が集まり、働けば地域の景気が活性化します。
 ちなみに介護・福祉、農業・林業はいずこもウエルカムです・・・(^-^)

 介護Uターンを地方経済のあらたな起爆剤にするという発想はいかでしょう。
 なにせ、仕事のパフォーマンスは高いのですから・・・もったいない!!!


■ 最新業界ニュース

1.介護併設補助は廃止 〜サ高住25平方m未満引き下げ〜(国交省)

 国土交通省は来年度からサービス付き高齢者向け住宅の補助を見直す。既存建築物の活用をさらに優遇する一方、25平方m未満への補助を1戸当たり90万円に引き下げるとともに、併設介護事業所への補助は廃止。「脱介護施設」を推進することを打ち出した。補助金制度を追い風に、右肩上がりで増えてきたサービス付き高齢者向け住宅。2017年12月末現在ですでに全国に22万5千戸ある。基本は、トイレ、風呂、キッチンがあり、25平方m以上。住環境が整った住まいであることが特徴だが、すでに建設されたサ高住では、本来は例外であるトイレ以外の設備が共用の25平方m未満が76%を占めるという調査もある。

2.改正法施行で9.1%増 障害福祉予算案 〜主任相談専門員養成へ〜
 障害保健福祉部の2018年度予算案は、今年度より1162億円増(伸び率6.6%)の1兆8648億円を計上。うち、総合福祉法に基づくサービス関係費は9.1%増加し1兆3810億円を占めた。障害者総合支援法は4月、施行3年目の改正と報酬改定が行われる。報酬の改定率はプラス0.47%。増加分は主に重度化・高齢化への対応に伴い創設される「自立生活援助」や、医療的ケアを必要とする障害児への支援、就労支援サービスの質向上などへ充てられる。今年度より1千億円強増えて1兆3317億円になる。

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 最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載し
 ています。シルバー新報 ウェブサイト→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「駆け込み寺!」

「介護予防プランは書くところが複雑で多い。どこに何を書くのか、重複してしまいがちで書きにくい。自分の立てたプランが自立に向けた内容になっているか不安です。本人さんの思いにも添っているか、も心配です」
(Y.Hさん 女性 鯖江市在宅介護支援センター 保健師)

【ムロさんの助言】
 介護予防プランの研修依頼が増えています。はじめにするのがA3サイズのプランの構成の説明です。「現状〜課題抽出までがアセスメント、こちらからご本人に提案して、やってみようとなった項目を目標化してからがプランニングです」と説明します。これがわかっていないと「ひたすら文字ばかり」のプランになります。私は基本チェックシートと興味・関心シートでアセスメントを行い、本人さんとの1時間のやりとりで白紙の予防プランに手書きをして完成させるという「ライブ型プランニング」を推奨しています。これだと聞いた内容を忘れることはないし、なによりご本人の納得度は高い!おススメです(^-^)

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■ ムロさんの本棚から

「支援困難事例へのアプローチ」(岩間伸之著:メディカルレビュー社刊 定価1,800円+税)

【ムロさんの書評】
 相談援助職の皆さんならかならず経験している支援困難事例。対応に苦慮する場面が多いかと思います。子どもや高齢者への虐待、近隣など地域との関係がこじれ孤立化している、失職や離職による経済的困窮と貧困、さらに中高年化するひきこもりの子どもたちや精神疾患を持つ家族など、身近な存在が問題をより複雑化させています。これらのケースへの対応で大切な視点は「なぜ支援困難化」しているか、という専門的視点とより高度で専門的かつ個別性の高いアプローチが重要と岩間氏は述べます。援助関係の形成から本人の気づきと本人の持つ力の活かし方、新しい出会いの仕方の創造、地域の力の活用など実践的な手法に言及している本書は私のバイブルの1つです。地域包括支援センターなど困難ケース対応に苦慮するみなさんにぜひとも手にとっていただきたい一冊です。!(^^)!

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★ 東京スクールのご案内

≪場 所≫新宿御苑前駅 研修会場(ルネ新宿御苑タワー2階)
≪申込み≫ホームページより→ http://caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!WEBから申込可能!)

⇒ケアマネジメントの学校(9)「ケアマネ事業所の人材マネジメントと心が折れないメンタルマネジメント〜人材採用・ケース担当・人材育成、ストレスケアとモチベーションアップ〜」(定員15名限定 残席7名)
│日 時│1月28日(日)10:30〜17:00 
│詳 細│WEBにて→http://caretown.com/tokyo/caremanage3001.shtml

⇒ケアマネジメントの学校(10)「グループホーム・小規模多機能の認知症ケアマネジメント〜認知症の人の「本人らしさ」と現場を支えるケアマネジメント〜」(定員15名限定)
│日 時│2月18日(日)10:30〜17:00 
│詳 細│WEBにて→http://caretown.com/tokyo/caremanage3002.shtml


★ 今週のおしらせ

◎中央法規『けあサポ』ブログ
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」
└→「連載:1月号〜働き方改革は「休み方改革」から〜」(第505話)
URL:http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro/32313

◎中央法規:月刊ケアマネジャー1月号高室流ケアマネジャーの働き方改革
└→「働き方改革は休み方改革から〜人生のバランス〜」(Vol.10)


◇ 編集後記

 正月明けから大変な思いをしました。というのも先週、北陸は過去にない大雪でした。北陸のど真ん中のちょっと下あたりの福井県鯖江市で二日間研修だったのです。当日は名古屋から早朝に特急で入る予定でした。と、と、ところが・・・あるはずの「しらさぎ〇〇号」の表示がないのです。「あれ?どこのホームですか?」と駅員さんに尋ねると「運休ですよ」とのこと。北陸方面の特急は本日全滅の様子。「これでおいらのキャンセルなし神話がなくなった」と諦めましたが・・・しかしネバーギブアップ!路線調べのアプリで特急のチェックをはずすと「高速バス」の表示が!それも10分後です。あわててバスセンターに走り込み、切符を買い、高速バスに乗車!無事、大雪の鯖江インターのバス停までたどり着くことができました。時間は・・・9:33でした(^^;) <ムロ>


個人:http://www.facebook.com/shigeyuki.takamuro
ケアタウン総合研究所:http://www.facebook.com/caretown.jp

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編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )





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