ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ元気いっぱい
第498号
2017/12/14(Thu)
http://caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの誓い:「人が溶ける〜サーロン節子さんの言葉〜」
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「駆け込み寺」
[4] 「パラサイト・シングルの時代」(山田昌弘著:ちくま新書 定価660円+税)
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記

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⇒ケアマネジメントの学校(9)「ケアマネ事業所の人材マネジメントと
心が折れないメンタルマネジメント〜人材採用・ケース担当・人材育成、
ストレスケアとモチベーションアップ〜」(定員15名限定)
│日 時│1月28日(日)10:30〜17:00 
│詳 細│WEBにて→http://caretown.com/tokyo/caremanage3001.shtml

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■ ムロさんの誓い

===「人が溶ける〜サーロン節子さんの言葉〜」===

 核兵器のむごさをあらわした表現で「人が溶ける」という言葉を聞いたのは初めてです。この言葉は私の心に刺さりました。
 
 10日、今年のノーベル平和賞は核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN(アイキャン))が授賞しました。その中で被爆者であるサーロー節子さんが行った演説は私たち日本人にとっても感動すべき内容でした。
 核兵器がどれほど理不尽であり、人類が憎むべき兵器であるかをサーロー節子さんは語ります。
 「住民のほとんどは非戦闘員でした。彼らは燃やされ、焼き尽くされ、炭になりました。・・・広島を思い出すとき、最初に目に浮かぶのは四歳だった私のおい、英治の姿です。小さな体は溶けて、肉の塊に変わり、見分けがつかないほどでした。」

 そして彼女は世界に訴えます。
 「核兵器はいつどんなときも、私たちが愛する全ての人々、いとおしく思う全てを危険にさらしています。私たちはこの愚行をこれ以上許してはなりません。・・・核兵器の開発は、国家が偉大さの高みに上ることを意味しません。むしろ、この上なく暗い邪悪の深みに転落することを意味するのです。こうした兵器は必要悪ではありません。絶対悪なのです。」

 「世界のあらゆる国の、全ての大統領と首相に懇願します。この条約に参加してください。核による滅亡の脅威を永久になくしてください。」

 しかし、核兵器は「抑止力」「核の盾」という体のいい理屈で今も作られ続けています。そして北朝鮮はアメリカに対峙するため、世界での発言力を得るため、起死回生の意味をこめ核ミサイルの開発の手を止めません。

 この「悪の負の連鎖」がどこで断ち切られるか・・・
 サーロー節子さんが「この光は、かけがえのない世界を存続させるために私たちが傾ける情熱であり、誓いなのです。」と誓ったように、「終わりの始まり」のための一歩をたゆみなく進めること、そのことが希望であり、未来への責任なのだと・・・。


■ 最新業界ニュース

1.介護処遇改善にメリハリ 〜勤続10年以上、月8万円上げ〜(政府)

 安倍内閣の掲げる「ひとづくり革命」実現に向け、政府が8日に閣議決定する経済政策パッケージの内容が固まった。介護人材の処遇改善は、メリハリをつけ、勤続年数10年以上のベテランの介護福祉士の月額給与を従来分とあわせ8万円引き上げる。消費税引き上げ後の報酬改定で対応する。このほか、人材対策としては、技能実習生でも介護福祉士の受験ができるようにすることを盛り込んだ。合格すれば在留資格を得て、日本に留まることができるようになる。

2.合格率、7年ぶり20%台 ケアマネ試験〜受験者数も13万人超に〜
 10月8日に実施された「第20回介護支援専門員実務研修受講試験」の合格発表が11月28日に各都道府県で行われた。本紙の調べでは、受験者数は昨年より6696人増えて13万1281人。合格者数は同1万1952人増の2万8233人。合格率は、8・4ポイント増の21・5%で、2010年度試験以来の20%台となった。

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 最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載し
 ています。シルバー新報 ウェブサイト→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「駆け込み寺!」

「入居者やご家族から直接苦情を言われたり、ケアスタッフが言われたのを確認に行くことが増えています。苦情にどのように対応すればよいか、現場ではとても困っています」
(A.Nさん 女性 地域密着型特定施設 CM歴4年)

【ムロさんの助言】
 苦情をマイナスと思いがちなのは「起こってほしくないこと」「起きるはずがないこと」と思っているから。苦情は聞くのもつらいですが、言う側は「これを言っていいものか」とかなり悩んで抑制気味に話す傾向にあり、相当にストレスフルなのです。苦情は「贈り物」と言われるのは、苦情は抗議や非難ではなく、改善を希望する「訴え」だからです。利用者(家族)からのシグナルであり、ケアサービス改善のチャンスととらえましょう。

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■ ムロさんの本棚から

「パラサイト・シングルの時代」(山田昌弘著:ちくま新書 定価660円+税)

【ムロさんの書評】
 本書が書かれたのは1999年10月。つまり17年前のこと。本の帯には「寄生する未婚者」たちとあります。自立すること、苦労することを嫌い、何の気兼ねもせずに親の家の一部屋を占拠しリッチな生活の維持を望む当時の若者たちを気鋭の家族社会学者が活写しました。
 いわゆる、今の「ひきこもり」とは一線を画す彼らですが、彼らから未婚化と非婚化、晩婚化が当たり前となり、その彼らが今や40代前後となり団塊の世代の介護に直面する時期になってきました。
 高度経済成長期のなかで経済的余裕もあり、「子どものためには何でもしてやる親」たちが高齢者となり要介護者となった時、依存することに慣れ切った彼らが、いざとなって「親のためなら何でもする子ども」となるのか、どうなるのか。子どもの自立を阻害?してきた団塊親たちが「しっぺ返し」を食うのかどうか・・・まさに10年後を予測する本書です。

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★ 東京スクールのご案内

≪場 所≫新宿御苑前駅 研修会場(ルネ新宿御苑タワー2階)
≪申込み≫ホームページより→ http://caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!WEBから申込可能!)

⇒ケアマネジメントの学校(9)「ケアマネ事業所の人材マネジメントと心が折れないメンタルマネジメント〜人材採用・ケース担当・人材育成、ストレスケアとモチベーションアップ〜」(定員15名限定)
│日 時│1月28日(日)10:30〜17:00 
│詳 細│WEBにて→http://caretown.com/tokyo/caremanage3001.shtml

⇒ケアマネジメントの学校(10)「グループホーム・小規模多機能の認知症ケアマネジメント〜認知症の人の「本人らしさ」と現場を支えるケアマネジメント〜」(定員15名限定)
│日 時│2月18日(日)10:30〜17:00 
│詳 細│WEBにて→http://caretown.com/tokyo/caremanage3002.shtml


★ 今週のおしらせ

◎中央法規『けあサポ』ブログ
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」
└→「ブログの復活〜SNSというコミュニケーション〜」(第504話)
URL:http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro/31895

◎中央法規:月刊ケアマネジャー12月号高室流ケアマネジャーの働き方改革
└→「キャリアデザインとライフデザイン」(Vol.9)


◇ 編集後記

 ここ2週間以上、メディアは横綱・日馬富士が平幕・貴ノ岩を殴って重傷を負わせた事件を追っています。今もイヤというほど報道されていますが、どこか報道は歯切れが悪く、日馬富士は引退し、相撲協会は日参するも、貴乃花親方は無視&完黙、貴ノ岩は行方不明という有様。この事件の本質は相撲部屋のシゴキ体質なのか、貴乃花と八角理事長との確執なのか、それともモンゴル人会のなか先輩後輩間の内紛劇なのか・・・いずれにしても違和感を感じることの1つは「国技なのにモンゴル人だらけ」なこと。四股名は日本名だし話す言葉は訛りのない日本語ですが、本名は「日馬富士:ダワーニャミーン・ビャンバドルジ」。つまりモンゴル人力士がこれだけ幅をきかせているのに日本の国技と豪語していいものやら。相撲は勝敗が第一のスポーツなのか。たしかに勝負事ですが「興行」のはず。八百長ではなく「演出」ととらえればいいのではないかと・・・するともう少し日本人横綱も居並び、バランスが取れるのでは、と考えるムロさんです(^_^;)。 <ムロ>


個人:http://www.facebook.com/shigeyuki.takamuro
ケアタウン総合研究所:http://www.facebook.com/caretown.jp

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編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )





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