ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ元気いっぱい
第487号
2017/07/06(Thu)
http://caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの騙されません:「日本人のバランス感覚〜東の京の梅雨の乱〜」
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「駆け込み寺」
[4] 「産業カウンセラーが教えるつぶれない働き方の教科書」(吉岡俊介著:彩図社 定価1200円+税)
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記

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│日 時│8月26日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ 
http://caretown.com/tokyo/kaigiryoku2908.shtml

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■ ムロさんの騙されません

===「日本人のバランス感覚〜東の京の梅雨の乱〜」===

 日本人は「和」を大切にする文化を持つ人たちだと欧米は評します。
 日本では「声高に話す輩」より「沈思黙考の輩」を良しとするのも、声高に言いつのることは恥ずかしいことであり、あんたの言いたいことはそこまで言わなくてもわかっている、という「察すること」ができるからです。

 ところが、沈思黙考されると不安になるのが「声高派」の常。ですからついつい言わなくてもいいことまでポロッと本音が出て、みずから窮地に立たされることに。しかしそもそも言葉に重きをおいていないご仁たちですから、謝ればいい、撤回すればいい、とまことに不誠実な態度をとることにも屁の河童(かっぱ)なのです。
 記者〇見で、日本語の使い方として「〜〜として」とは「立場や姿勢」を前提にした物言いである、と記者に説明されてもいま一つピンときていない失言・撤回・謝罪の某大臣。受験生が見たら笑うようなシーンもありました。

 日本人は察する人たちなので「多くは言わない、語らない」が常。しかし悲劇は、意見がないことは「賛成」である、と勘違いをしてしまうことが起こってしまうことです。これは成績がちょっと優秀でどこか周囲を見下す態度をとるガリ勉くん(なつかしい!)タイプにいますね。「文句があるなら言ってみなよ」としゃべりが苦手なワンパクたちをやり込める・・・嫌われるタイプですねぇ〜(確か大阪方面にもいたような・・・)

 言葉なき意思を察すれない、言葉なき空気を読み取れないのは、その場に身も心も置いていないからできること。しかし察しているからこそ、さらに声高になったり繰り返すご仁も。面倒なのは、劣勢とみるや新しい話題で「上書き」をするという姑息な手段にでる輩も・・・いませんか、そういう人?

 しかし日本人のすごいのは、ある時までは「大目に見ている」のですが、怒りの沸点が超えるとお仕置きを下すことに躊躇がないことです。あのもの静かな埴輪が大魔神に変わる瞬間を思い出してください。そう、あのヒーローです(^.^)。

 「多勢に無勢(ぶぜい)」という諺の意は「少人数で大勢に向かっても、勝ち目はないこと」です。しかし、自分たちは多勢と思い上がって共謀してのルール無用の好き勝手し放題、暴言し放題(ハゲ〜!)、お友だちに金ばら撒き放題(カッケ〜!)、ご意向を忖度し放題、あるのにないとシラ(見栄?)を切っているうちに多勢が「少数」になっていた・・・

 消極的選択を積極的選択と「読み違える」人たちがしでかした「オウン・ゴール」(自失点)の数々。それを見逃さず、日本人(都民?)がしっかりと評価した「東の京の梅雨の乱」。とするなら、この国の民主主義、日本人のバランス感覚にはまだまだ希望があり期待ができるのではないでしょうか。


■ 最新業界ニュース

1.高齢障害者の負担軽減 5年の障害サービス利用条件 (厚労省) 

 厚生労働省は26日、来年4月に改正障害者総合支援法が施行されるのに向け、新設するサービスなどの対象者や要件の詳細などを社会保障審議会障害者部会(部会長=駒村康平慶應義塾大学教授)に提示した。介護保険移行後に負担軽減が受けられるのは、移行直前の5年間、障害サービスを利用していることが条件。見直しを求める意見もあったが、提案通りの内容で進めることで押し切った。

2.会長に柴口里則氏〜「担うべき領域拡大目指す」〜 日本ケアマネ協会

日本介護支援専門員協会は6月25日、都内で開催した第8回社員総会で会長候補者理事選挙を実施し、新会長に柴口里則氏(現副会長、福岡県介護支援専門員協会会長)が当選した。任期は2年間。投票前演説で柴口氏は、「行政や関係機関との意見交換をしっかり進めて、ケアマネジャーとケアマネジメントの重要性を訴えいていく。厚生労働省と協調しつつも、主張すべきところは主張し、担うべき領域を拡大できるよう取り組んでいきたい」と意気込みを語った。

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 最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載し
 ています。シルバー新報 ウェブサイト→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「駆け込み寺!」

「今日はコレとコレと、と仕事の段取りを決めてはいるものの、ほぼ毎日、予定外の優先しなければいけない用事が入ってきてしまい、それで順送りとなって少しずつたまっていってしまい、山積みの資料にうんざりしています」
(Y.Hさん 女性 特養 生活相談員)

【ムロさんの助言】
 仕事がたまってしまう「ありがちのパターン」ですね。まずは「今日はコレとコレと」と朝決めるのでなく前日の帰りに決めましょう。朝のスタート時にすぐ動けます。また30分前に出社することで誰にも邪魔?されずに集中的に処理ができます。とくに朝は頭が冴えているので仕事がはかどります。それとすべてが優先しなければいけないのでしょうか?まず「いつまでにやればいいですか?」と期限を先方に聞きましょう。「すぐに」と言われても瞬間でできることなんてないのですから。すべて引き受けがちなところはないですか?他の人に仕事を振ることも大切なマネジメント技術です。タイムウオッチを横に「〇〇の作業に〇〇分」と自分の作業効率を把握するだけでも解決策が見えることがあります。

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■ ムロさんの本棚から

「産業カウンセラーが教えるつぶれない働き方の教科書」(吉岡俊介著:彩図社 定価1200円+税)
【ムロさんの書評】
 かつて「こんな会社辞めてやる!」という啖呵を切るのがカッコよかった高度成長時代。リストラの嵐が吹き荒れた20年間は「さあ、どうぞどうぞ」と言われるのですっかり耳にしなくなりました。しかし今はこんな気分を持ちながら辞められず心と体が病み、やがて「うつ病」を発症し早期退職に。経験者の著者は、第1章で「こんな人がつぶれていく」と整理し、第2章で「ストレスについて知ろう」と展開し、第3章で「モードの切り替え術」と対応方法を説きます。第4章で「会話ができるひとになろう」、第5章で強い心でなく「しなやかな心を養おう」とメッセージを送ります。企業の働き人向けですが、介護・福祉・医療分野で働く人にも参考になる1冊です(^.^)。

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★ 東京スクールのご案内

≪場 所≫新宿御苑前駅 研修会場(ルネ新宿御苑タワー2階)
≪申込み≫ホームページより→ http://caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!WEBから申込可能!)

⇒ケアマネジメントの学校(3) 「本人らしさ」に着目したアセスメントの勘所〜ICFの視点で行う「ADL、IADL、CADL」分析と家族アセスメント〜
(定員15名限定 残席6名)
│日 時│7月16日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://caretown.com/tokyo/caremanage2907.shtml

⇒ケアマネジメントの学校(4) 「自立(自律)」を支えるチームプランニングと事業所内カンファレンス〜自助・互助・共助・公助と生活支援サービスのプランニング〜(定員15名限定)
│日 時│8月27日(日)10:30〜17:00 
│詳 細│WEBにて→http://caretown.com/tokyo/caremanage2908.shtml


★ 今週のおしらせ

◎中央法規『けあサポ』ブログ
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」
└→「祝:500号!〜ブログがこんなに続くなんて(^^;)〜」(第500話)
URL:http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro/28029

◎中央法規 月刊ケアマネジャー7月号高室流ケアマネジャーの働き方改革
└→「ライフの関係づくりに相談援助技術は使える!」(Vol.4)


◇ 編集後記

この1ヵ月、「ケアマネジャー手帳2018」の制作に追われています。昨年の今頃はそれはそれは忙しかった。あの頃と比較すると現物(2017年版)があるので、もちろん作業はまだマシです。しかし「あるものを改訂する」作業と「ないものを必死で作る」作業では興奮度は異なります。私はどちらかというとクリエータータイプなので「いつもゼロスタート」が好きですね。しかし手帳はガラッと変えることはできません。ようやく一年間かけてなじんだスタイルを微妙にマイナーチェンジしながら「より質の高いものを作っていく」という「隠れた作業」も実はなかなかオツなもので・・・。みなさんにお見せできるのは数か月先になるか、どうなるか・・・。そんなにかからないと思いますよ(^.^) <ムロ>


個人:http://www.facebook.com/shigeyuki.takamuro
ケアタウン総合研究所:http://www.facebook.com/caretown.jp


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編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )




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