ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ元気いっぱい
第486号
2017/06/22(Thu)
http://caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの学び:「語彙力を鍛える」
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「駆け込み寺」
[4] 「ケアマネ育成指導者用講義テキスト」(高室成幸著:日総研出版 定価 3,519円+税)
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記

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会議の苦手意識を改善しファシリテーション力をスキルアップする!
│日 時│8月26日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://caretown.com/tokyo/kaigiryoku2908.shtml

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■ ムロさんの学び

===「語彙力を鍛える」===

 語彙力・・・それは「複数の語の集まり」のことです。私たちは脳内に語彙のリストをもっており、それは五十音順に整理されているわけでなく、「意味のネットワーク」によって無数の語がつながっているといいます。
 これは国立国語研究所所員で大学教授の石黒圭さんの弁です。

 中年になると「アレ、コレ、ソレ」がグッと増えるといわれます。言いたい内容や人の顔がぼんやりと浮かぶけど、それを端的に示す言葉や名前が出てこない状態です。50代以上の方、いかがでしょうか?(^^;)

 語彙力がないとどうなるか・・・言葉表現がザックリとなります。たとえば・・・
 「チェックしておいて」という言い方。確認なのか、検討なのか、評価なのか、いずれでしょう?「ちゃんとみててね」という言い方。観察なのか、危なければ手を出すことなのか?みなさんも言ったことがありませんか?「しっかりとやってね」。結果を出すことなのか、正確に行うことなのか、信頼に応えることなのか。まさか土俵入りのように四股を踏むことではないでしょう。

 「なおざり」と「おざなり」も間違いがち。「なおざり」は何もしないこと、「おざなり」は適当に済ませることです。似ていても微妙に意味は異なります。

 同じ意味ですが印象が違う語彙も知っておきましょう。
 「昼食、昼飯、昼ご飯、ランチ」、「台所、厨房、キッチン」、「刃物、包丁、ナイフ」「出前、宅配、デリバリー」・・・いかがでしょうか?

 同じ「音(おん)」でも意味が違うという視点で語彙は増やせます。
 たとえば「とうき」。飛行機なら「当機」、株なら「投機」、ゴミなら「投棄」、食器なら「陶器」、土地なら「登記」、決算なら「当期」、季節なら「冬期」、オリンピックなら「冬季」でしょう。

 言葉は生き物です。時代によって語彙は生まれたり廃れたりするものです。そして語彙を知ることは世界を知ることです。ただし先方がその語彙(専門用語)を知らなければ意思疎通に支障が生じていることを知ることです。

 背伸びをせず、着飾らず、「頭のなかにスッと内容が入ってくる言葉選び」をめざすことこそプロである・・・石黒さんの言葉をあらためて胸に刻みます。


■ 最新業界ニュース

1.ケアプラン標準化へ 〜「支援内容のリスト」を作成〜 (厚労省) 

 厚生労働省は昨年度、ケアプランの標準化に向けた調査研究事業を行った。ケアマネ毎にサービス内容のバラツキをなくすのがねらい。一定の状態に対し必要な支援項目をリストアップする考え方を採用した。そこから不要な支援を削除したり、個別性の高い支援を組み合わせることにより、1人ひとりに最適化していく。試しに脳血管疾患、大腿骨骨折の2つの疾患について支援リストを作成した。ケアプランの原案作成や新人の指導などにも役立ちそうだ。

2.特定協が「介ホ協」へ改称 〜報酬向上へ組織率増強〜

 全国特定施設事業者協議会(国政貴美子代表理事)が14日に開いた総会で、団体名を「全国介護付きホーム協会」に改称することが正式に承認された。略称は「介ホ協」。分かりやすく親しみやすい新名称を一般市民から介護業界、行政、政治家まで広く浸透させ、自立支援や看取りなど多様な介護ニーズに対応できる機能を持ったサービスであることをアピールしていく方針だ。

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 最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載し
 ています。シルバー新報 ウェブサイト→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「駆け込み寺!」

「利用者や家族の話が長く、まとめるのが大変です。話が脱線するとなかなか話が戻せず、確認をしたいことを聞き終わるまでに時間がかかります。」
(Y.Oさん ケアマネ歴5年目)

【ムロさんの助言】
 利用者(家族)とのやりとりで「話が終わらない」「途中で話を中断できない」という悩みをよく聞きます。相談援助職の仕事は利用者(家族)と「一緒に考え」、利用者(家族)が「決める(自己決定)」ことを支援することです。ですからじっくりと話を聞いている姿勢がとても大切です。ただし、脱線してばかりで本題に戻れないとこれは困りますね。その予防は、訪問時に「今日は3つのことについてお考えを聞かせてください。1つ目に・・・、2つ目に・・・、3つ目に・・・」と宣言することですね。そうすれば「最初に申し上げたんですが・・・」と遠慮気味な雰囲気ながら、なんとか話を戻すことができるでしょう。それに冒頭に言っておけば自分の聞き洩らしを防ぐことにも。ちょっと試みてみましょう(^.^)。


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■ ムロさんの本棚から
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「ケアマネ育成指導者用講義テキスト〜新カリキュラム・研修ガイドライン対応〜」(高室成幸著:日総研出版 定価 3,519円+税)

【ムロさんの書評】
 今回は先週刊行となった自著の紹介です(^^;)。本書はケアマネジャーの人材育成のための指導者用講義テキストです。事業所で研修をするにも「話す内容がわからない、教材(パワポ資料)がない、受講者用ノートがないために効果的な研修ができない現状がありました。そこで本書を2年前に企画し、ようやく出版にこぎつけました。本書にはさまざまな教育技術(テクニック)を取り入れました。たとえば「問いかけ」による講義進行、講師と受講者間のグループディスカッション、埋め込み式の受講テキストです。最新のケアマネジメントプロセスから実習受け入れまででき、プロジェクターがなくても、机を囲んで手軽に学べます。一度、下記のサイトにアクセスしてみて下さい(^.^)

⇒ http://www.nissoken.com/book/1841/index.html

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★ 東京スクールのご案内

≪場 所≫新宿御苑前駅 研修会場(ルネ新宿御苑タワー2階)
≪申込み≫ホームページより→ http://caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!WEBから申込可能!)

⇒ケアマネジメントの学校(3) 「本人らしさ」に着目したアセスメントの勘所〜ICFの視点で行う「ADL、IADL、CADL」分析と家族アセスメント〜
(定員15名限定 残席8名)
│日 時│7月16日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://caretown.com/tokyo/caremanage2907.shtml

⇒ケアマネジメントの学校(4) 「自立(自律)」を支えるチームプランニングと事業所内カンファレンス〜自助・互助・共助・公助と生活支援サービスのプランニング〜(定員15名限定)
│日 時│8月27日(日)10:30〜17:00 
│詳 細│WEBにて→http://caretown.com/tokyo/caremanage2908.shtml


★ 今週のおしらせ

◎中央法規『けあサポ』ブログ
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」
└→「祝:500号!〜ブログがこんなに続くなんて(^^;)〜」(第500話)
URL:http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro/28531

◎中央法規 月刊ケアマネジャー6月号高室流ケアマネジャーの働き方改革
└→「ワークとライフの人脈をクロスオーバーする」(Vol.3)


◇ 編集後記

 潜在介護福祉士という言葉をご存知でしょうか。結婚や子育てで一線を離れて家庭にいる潜在看護師の介護版です。今年4月から介護福祉士の資格者の届け出システムが稼働。中央福祉人材センター「福祉のお仕事」のサイトに届けるもので、2か月で1922件あったとのこと。介護人材不足対策として復職に向けた研修情報の提供や求職支援などを行います。埼玉・石川・大阪府のみが3ケタ。1ケタ台の県もあるといいます。始まったばかり、という事情はありますが、このようなテンポで果たしていいのでしょうか。人員基準を守るために現場は派遣で回すことが通常化し経営を圧迫します。一方、守らないとさらなる負担が現場と利用者に!登録だけで特典がある(例:クーポン券)、再就職時にメリットがある(例:助成金、優遇、税制控除)など具体的な例を示すことが求められています。<ムロ>


個人:http://www.facebook.com/shigeyuki.takamuro
ケアタウン総合研究所:http://www.facebook.com/caretown.jp


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編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )




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