ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ元気いっぱい
第479号
2017/03/09(Thu)
http://caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの期待「専門職ボランティアという提案〜あなただからできること〜」
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「駆け込み寺」
[4] 私の本棚から:「ルポ希望の人びと〜ここまできた認知症の当事者発信〜」(朝日新聞記者 生井久美子著:朝日新聞出版 1500円+税)
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記

↓↓↓ 東京スクールのお知らせ ↓↓↓
シリーズ(10) 「グループホーム・小規模多機能の認知症ケアマネジメント
〜認知症の人の「本人らしさ」と現場を支えるケアマネジメント〜
(定員18名限定 残席5名)
│日 時│03月26日(日)10:30〜17:00 
│詳 細│WEBにて→http://caretown.com/tokyo/caremanage2903.shtml

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■ ムロさんの期待

===「専門職ボランティアという提案〜あなただからできること〜」===

 ボランティアという横文字が日本で一気に広まったのは神戸・淡路大震災のときだと言われます。そして6年前の3月11日の東日本大震災でも多くの日本人がボランティア活動に参加しました。ある人は直接支援に、ある人は物資を、ある人は募金や寄せ書きを・・・それは昨年の熊本の大地震でもそうでした。

 地域活動の担い手として重要な資源となったボランティア。かつては障がい者や高齢者などが対象でしたが、今では子育てやスポーツ、公園や町の美化活動から山林の植樹や伐採、さらに雪下ろし隊や国際交流まで、とても幅広い分野に広がっています。

 かつては個人が中心でした。いまは企業が「企業市民」として社会貢献活動(フィランソロピー)として社員が参加することも増えてきました。

 しかし気になることが1つ。多くのボランティアがふだんの生活や仕事からちょっとかけ離れたことをすることになっていませんか。ボランティアで世界が広がり新しい体験をする・・・これはすばらしいことです。しかしそれではボランティアがミニイベント化してしまうことにもなります。
 もっと日常的なボランティアスタイルがあるのでは・・・と考えた1つが本業ボランティアです。

 スーパーやレストラン、宅急便配送や通信事業など本業のなかで高齢者や障がい者、幼児や子育て親子などに「ちょこっとボランティア」をする。ドアの開け閉め、階段のサポートなどそれはケースバイケースです。その入り口として認知症サポーター養成講座や車いす体験や障がい者体験などはいいでしょう。
 消費者が高齢化するこれから、サービスの質の向上にもなるでしょう。

 そしてもう1つが介護・医療などの専門職による「専門職ボランティア」です。みなさんのちょっとした知識や技術(ノウハウ)はとても貴重な資源です。みなさんが地域にボランティアを求めるなら、みなさん自身が地域に出向いてボランティアすることで「関係のバランス」がとれます。
 お祭り参加や買物支援の送迎ボランティア、地域の健康教室の体操ボランティア、高齢者や障がい者の聞き取りボランティアなど、専門職だからできるボランティアがあります。もちろんPTA役員、消防団、町内会も大切なボランティアです。ではこれも含めてどれほどの専門職がかかわっているでしょうか?
 もちろん仕事も家庭も多忙なのはわかります。でもそれはみなさん同じです。
 実は、ここに未発掘のかなりのボランティア資源があると私は思っています。

 さて、あなたはなにかボランティアをやっていますか?
 なにかボランティアをやってみようかなと思われましたか?


■ 最新業界ニュース

1.介護・医療サービス公表 サ高住〜補助要件に追加で義務化〜

 国土交通省は2017年度から、サービス付き高齢者向け住宅の整備補助要件に、入居者の介護度や介護・医療サービス利用実態などの「運営情報の登録」を盛り込む方針を固めた。当初想定していなかった要介護者の入居が多く、現状の登録情報では適切な選択ができないためだ。ただ既存の物件は義務の対象外となるため、効果は不透明だ。

2.第7期介護計画の準備へ 〜新基本指針で構成案を示す〜 (厚労省)

 介護保険法の改正案はまだ国会で審議待ちだが、来期に向けての準備が始まった。厚生労働省は2月27日、社会保障審議会介護保険部会に第7期の計画作成に向け、市町村、都道府県のガイドラインとなる国の基本指針の構成案を提示した。部会のテーマとして基本指針を取り上げるのは今回が初めて。来期以降は、医療計画と見直しのサイクルを一致させ、地域包括ケア計画として医療との整合性や一体的な作成体制の整備が求められるようになることなど大きく内容が拡充されることが背景にある。

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 最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載し
 ています。シルバー新報 ウェブサイト→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「駆け込み寺!」

「去年、両親が次々に病気で入院し、私も親の介護をする年齢になったんだと実感しました。この葛飾区の講座に参加したのは現在仕事をしているのでやめられない状況なので、なにか学びたいと思い参加しました。」
(名無しさん 女性 40代前半)

【ムロさんの助言】
 今回の「駆け込み寺」は葛飾区で開かれた区民講座「介護で仕事を辞めないために〜介護への備えと心得〜」に参加された40代の方のアンケートからの紹介です。15名の方々のなかには30代後半の女性で「同居して介護しています」という方もいました。私が強調したのは「絶対に仕事は辞めてはいけない!」ということ。介護の辛さを無視したような言い方ですが、実は真逆です。仕事を辞めることで増えるリスクをかなり丁寧に話します。無収入、24時間介護、社会との断絶、再就職困難などなど。特に無収入になることで自分の老後を犠牲にすること(例:年金の減額)になることにも言及。「そのために介護サービスがあり頼りになるケアマネさんがいます」と。介護休業制度やサービスを使った両立するための工夫はとても参考になったと声をいただきました(^.^)。

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■ ムロさんの本棚から

「ルポ希望の人びと〜ここまできた認知症の当事者発信〜」
(朝日新聞記者 生井久美子著:朝日新聞出版 1500円+税)

【ムロさんの書評】
 生井久美子さんは私と同じ京都市生まれ。これまでに介護・福祉・いのちにかかわる現場取材を続け、当事者目線の著書を何冊も書かれています。今回の著書は介護保険前からかかわってこられた記者として本領を発揮した一冊。認知症(当時は痴呆病棟)の当事者との数々の出会い、39歳で診断された男性、「記憶はなくても記録が残せる」と工夫をする元IT関係者、そして当事者団体の始動、など認知症の常識を変える「当事者の力」が力強く描かれます。
「認知症の人のありのままの姿が社会を変えていく」と書く生井さんは、「恍惚の人」を「希望の人びと」と呼びます。全編から一人の記者でなく一人の人間としてのあたたかいまなざしに感動します。

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★ 東京スクールのご案内

≪場 所≫新宿御苑前駅 研修会場(ルネ新宿御苑タワー2階)
≪申込み≫ホームページより→ http://caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!WEBから申込可能!)

⇒シリーズ(10) 「グループホーム・小規模多機能の認知症ケアマネジメント
〜認知症の人の「本人らしさ」と現場を支えるケアマネジメント〜
(定員18名限定 残席3名)
│日 時│03月26日(日)10:30〜17:00 
│詳 細│WEBにて→http://caretown.com/tokyo/caremanage2903.shtml

⇒人材採用:応募者に「ここで働きたい!」と思わせる採用面接の手法
〜複数面接と実技観察で早期離職防止と定着率アップ!〜
(定員15名限定)
│日 時│04月12日(水)10:30〜17:00 
│日 時│04月28日(金)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→http://caretown.com/heijitsu/shisetsu290401.shtml

⇒施設経営:「改正社会福祉法で義務化!社会福祉法人の「地域貢献事業」40の実践例〜これならできる!企画・準備・運営のメソッド〜」
(定員18名限定)
│日 時│04月14日(金)13:15〜17:00 
│日 時│04月26日(水)13:15〜17:00
│詳 細│WEBにて→http://caretown.com/heijitsu/shisetsu290402.shtml

⇒第2期「研修講師養成講座」第1期好評につき決定!(定員10人)
│第1回│05月27日(土)13:00〜17:00&28日(日)10:00〜17:00
│第2回│07月23日(日)10:30〜17:00(フォローアップ)
〜初心者から経験者まで実践的な指導であなたを魅力ある講師に変身!〜

⇒待望の第1期「研修講師養成講座」(定員10人:キャンセル待ち)
│第1回│04月22日(土)13:00〜17:00&23日(日)10:00〜17:00
│第2回│06月25日(日)10:30〜17:00(フォローアップ)
〜初心者から経験者まで実践的な指導であなたを魅力ある講師に変身!〜


★ 今週のおしらせ

◎中央法規『けあサポ』ブログ(研修写真も多数掲載!)
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」
└→「連載:ケアチームを動機づける」(第493話)
URL: http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro/25612

◎中央法規 月刊ケアマネジャー3月号高室流モチベーションアップ講座
└→「ケアチームのモチベーションアップ」(Vol.11)


◇ 編集後記

 突然寒い日もありますが、春の便りが届く3月になりました。3月といえば春・・・そして花見!今年は例年より桜前線は早く3月末にはお花見ができるとメディアは報じています。花見の場所取りといえば新入社員の初仕事。それが今年は先輩社員の仕事になるのですかね(^^;)。私のジョギングコースでもある新宿御苑の桜はほころびはじめています。ビックリですね。でも全国で由緒ある桜並木が外来種のカミキリムシのおかげで枯れる被害もあるとか。それがかなりひどいようです。心配ですね。まずは年度の終わりに向けた仕事に励まれんことを応援しています。私も新刊の執筆に頑張ります!(^^)! <ムロ>


個人:http://www.facebook.com/shigeyuki.takamuro
ケアタウン総合研究所:http://www.facebook.com/caretown.jp


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編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )

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