ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ元気いっぱい
第475号
2017/01/12(Thu)
http://caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの展望:「日本の祭りに学ぶ〜地域まるごと支援〜」
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「駆け込み寺」
[4] 私の本棚から:「漢字歳時記思い出しテスト」(高室成幸監修 英和出版 900円+税)
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記

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■ ムロさんの展望

===「日本の祭りに学ぶ〜地域まるごと支援〜」===

 2015年9月に厚労省から新福祉ビジョンが発表されました。そこで目を引いたワードが「丸ごと」という表現です。
 近頃の国の取り組みの表記がわかりやすくなった感がありますが、この「丸ごと」にはいささか驚きました。
 ただ、わかりやすいっちゃぁわかりやすいですね。

 日本の地域を支えていくにはどうすればいいか。
 これは介護や福祉だけでなく、地域経済や地域農業、行政機関や防犯、地域交通や運送などにとっても、さらに学校教育や社会人教育にも「大きなテーマ」になっています。限界集落や人手不足と担い手不足、経済の地盤沈下、新貧困層の増加・・・数え上げればキリがありません。

 数日前、「日本の祭り」を特集したテレビが放映されていました。日本にはさまざまな祭りがあります。山車が練り歩く祇園祭型から神輿を担ぐ唐津のおくんちやどんたく祭りがあります。地方都市では、いずこも祭りの継続には四苦八苦しているとも・・・担ぎ手不足が問題だけでなく、山車や神輿の修復費用の捻出から修復できる職人不足まで。

 かつて「祭り」には八百万神(やおよろずのかみ)を敬い五穀豊穣を祈るだけでなく、地域の人々のつながりづくりや楽しみづくり、そして若い男たちの威勢の発散という意味もあったのでしょう。

 祭りはまさに「丸ごと」感があります。
 考えてみると祭りという「コト」を起こすことで地元を丸ごと一体化させる「仕かけ」効果は見事です。神輿のぶつかりや山車の見事さを演出することで地域同士がいい意味で「張り合い、認め合う」関係づくりができる、それを大勢の人が集まり喝采を上げる。地域が丸ごとで盛り上がる時・・・まさに地域の「晴れの舞台」・・・それが祭りです。

 「祭り」が持つ、地域を「まとめる力」を地域の支え合いの仕組みづくりになんとか活かせないか・・・地域包括ケアや地域まるごと支え合いは、誰か特定の人や専門職が担うのでなく、地域の人や専門職がそれぞれ少しずつ担うという・・・つまり神輿のような「担ぎ方」が求められているのではないでしょうか。
 「祭り」には、いろんなヒントが隠されています。


■ 最新業界ニュース

1.介護補助ボランティア 1000人を養成へ(愛知県)

 愛知県は、職員の急な退職や休みなどで一時的な人手不足に陥った介護事業所に、研修を受けた住民ボランティアを派遣して補助的な業務を担ってもらう「あいち介護サポーターバンク」事業を開始する。1月から県内5地域で研修を始める。1千人のサポーターを養成する計画だ。

2.SW事業は同規模(国交省)

 国交省住宅局関係の2017年度予算は1754億3700万円で、前年度と同規模となった。スマートウェルネス住宅等推進事業に320億円(16年度は同額)、空き家対策総合支援事業に23億円(同3億円増)など。住宅確保要配慮者向けの新たな住宅セーフティネット制度の創設や、URなどの公的団地の建替・集約化と合わせて福祉施設などを整備する地域居住機能再生推進事業の拡充などを進める。

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 最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載し
 ています。シルバー新報 ウェブサイト→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「駆け込み寺!」

「サービス優先のやり方が抜けないので困っています」
(K.Iさん ケアマネ歴11年)

【ムロさんの助言】
 K.Iさんは10年選手ですからベテランの域に達しているのに、サービス優先のやり方が抜けないとの悩み。たしかに介護保険初期の3年間はその感が強く介護サービスにつなげることでいいと思うケアマネさんがいました。支給限度額いっぱいをプランニングすることがケアマネジメントではありません。まずは本人ができること(自助)を考える、次に家族・近隣ができること(互助)、そして介護保険(介護サービス)ができること(共助)をシミュレーションしてみる。この順序で考えるだけでプランの内容は変わってくるでしょう。サービス優先で一番楽をしているのは、もしかして・・・?

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■ ムロさんの本棚から

「漢字歳時記思い出しテスト」
(高室成幸監修 英和出版 900円+税)

【ムロさんの書評】
 今回は小生監修の本の紹介です。クロスワードやナンプレなどのパズル本を出版する英和出版が「物忘れと認知症予防に脳トレ用パズル本を」と依頼がありました。昨年、戦後の芸能ニュースや事件などをまとめた「60歳からの思い出しテスト」を監修し、今回は「歳時記」です。なかなかの難問を作るのはパズル作家のみなさん。歳時記といえば俳句や季語。「五月雨を 集めて早し□□川(信濃、吉野、最上)」「鳴かぬ□が身を焦がす(蝉・蛍・蟻)」を選んだり、「氷柱、外套、蟋蟀(こおろぎ)」の読み方を連想したり。知り合いのケアマネさんはデイサービスで「思い出しテスト」を試みたら大いに会話が盛り上がったとか。一度、本屋さんで立ち読みを!(^^)!

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★ 東京スクールのご案内

≪場 所≫新宿御苑前駅 研修会場(ルネ新宿御苑タワー2階)
≪申込み≫ホームページより→ http://caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!WEBから申込可能!)

⇒シリーズ(8) 「苦情」は利用者(家族)からの「贈り物」〜ケアサービス・ケアマネジメントの質の向上と権利擁護に活かす〜(定員18名限定 残席6名)
│日 時│01月29日(日)10:30〜17:00 
│詳 細│WEBにて→http://caretown.com/tokyo/caremanage2901.shtml

⇒シリーズ(9) 「ケアマネ事業所の人材育成とメンタルマネジメント〜採用・配置・育成・メンタルマネジメント〜」(定員18名限定 残席7名)
│日 時│02月19日(日)10:30〜17:00 
│詳 細│WEBにて→http://caretown.com/tokyo/caremanage2902.shtml

⇒シリーズ(10) 「グループホーム・小規模多機能の認知症ケアマネジメント
〜認知症の人の「本人らしさ」と現場を支えるケアマネジメント〜」
 (定員18名限定)
│日 時│03月26日(日)10:30〜17:00 
│詳 細│WEBにて→http://caretown.com/tokyo/caremanage2903.shtml


★ 今週のおしらせ

◎中央法規『けあサポ』ブログ(研修写真も多数掲載!)
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」
└→「新しき年のはじまり!」(第489話)
URL: http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro/23694

◎中央法規 月刊ケアマネジャー1月号高室流モチベーションアップ講座
└→「憧れ力で動機づける」(Vol.10)


◇ 編集後記

 新年のメルマガに感想メールをいただき、ありがとうございます。今回は年明け2号目となります。皆さん、どのような初夢を見ましたか?私はたくさん見た印象はあるのですが、どれが初かわからないという・・・(^^;)しかし年のはじめというのは気持ちが引き締まりますね。今年は東京スクールもあらたなテーマにも取り組んでいきます。もちろん第3期のケアマネの学校も始めます。今年一年、なにとぞよろしくお願い申し上げます。<(_ _)> <ムロ>


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ケアタウン総合研究所:http://www.facebook.com/caretown.jp


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編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )

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