ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ∞元気いっぱい
第468号
2016/10/13(Thu)
http://caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの仕事術「忘れるために手帳を使いこなす!」
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「駆け込み寺」
[4] 私の本棚から:「コミュニティデザインの時代〜自分たちでまちをつくる〜」(山崎亮著 中公新書 860円+税)
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記

→東京スクールのお知らせ←
第2期「新ケアマネジメントの仕事術」スクール!!!
シリーズ(5)「多職種連携とチームケアをめざすコーディネート〜介護・医療・生活支援と身内資源・近隣近所の調整と交渉〜」(定員15名限定 残席2名)
│日 時│10月30日(日)10:30〜17:00 

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■ ムロさんの仕事術

===「忘れるために手帳を使いこなす!」===

 8月某日、宮崎県小林市の研修テーマは「マネジメント術」でした。タイムマネジメントから事務所のレイアウトまで全般的に取り上げました。利用者(家族)への支援は「相談援助技術」ですが、事務所での実務の処理(記録、電話での調整・交渉、ケアプラン作成など)は、まさにマネジメント力。これをおろそかにしていると「もう、書類ばかりがたまる!」と悲鳴を上げることになります。ここに着目した研修でした。

 悲鳴を上げるほどの仕事の量が悪いのか、いっきにこなせないほど溜めてしまう当人が悪いのか、それを見て見ぬフリする管理者や周囲が悪いのか。
 いずれにしても事務処理能力をあげる努力と工夫をしているか、どうかです。「私なりにがんばっています」と言いたい気持ちはわかりますが、では手際よくできている人と溜めてばっかりの人の違いはなんでしょう?

 たとえばがんばる方向が間違っていたり見当違いをやったりしているかも?と自己覚知することが、まずは第1関門。プロセスを洗いなおしたら、次にちょっとした工夫から始めましょう。

 ではどのような工夫があるか・・・基本的に仕事の7割はその場で終わらせる工夫をすることです。悩みの種が支援経過記録。これも事務所に戻ってからでは、思い出すだけで時間がかかります。訪問後の5〜10分間はメモタイムにしましょう。面倒でもこれがポイントです。印象に残ったフレーズや言葉をスマホで打って事業所のアドレスに送信するのも1つです。

 ケアプランは必ず下書きをしてからPCで清書しましょう。なんならアセスメントの時に白地の1表や2表に直接メモ書きしてもいいでしょうね。するとそこからイメージが始まっていますから、初動の作業は楽なはずです。

 そしてスケジュールの先取り。3週間先まで自分なりに予定を組んでおき、そこにいろんな予定を組み込んでいく。ベースは自分のペースですから、ブレることも少なくなります。自分が仕切っている感も大切です。
 そのためにいつもスケジュールをちょい見する習慣作りを身につけましょう。

 そこで活躍してくれるのが「スケジュール手帳」です。手帳は忘れないためではなく「忘れるためにつける」もの。いざとなったら手帳を見れば書いてあるから安心して他のことに集中できます。
 40代?になると集中力が落ちがち。あなたの仕事の心強い相棒・・・それが「手帳」なんです(^^;)

 ※さて私が監修&月刊ケアマネジャー編集部編の「ケアマネジャー手帳2017」(中央法規刊)がいよいよ17日に店頭に並びます!手帳マニアなら「おお、なかなか小技が効いている!」と唸る?作りになっています!(^^)!
 ぜひ手に取ってみてください!下記をアクセスしてみて下さい・・・
 http://www.caresapo.jp/books/caremane-pocketbook2017/23266



■ 最新業界ニュース

1.東久留米市 多様なサービス担い手発掘 (東久留米市)

 来年度から全市町村で開始することになっている介護予防・日常生活支援総合事業。緩和した基準によるサービス(A型サービス)を、多様な介護人材の発掘の機会ととらえ、チャレンジを始めた自治体もある。東京・東久留米市では、事業者と協力し、現場で実習を実施。支度金でプロとアマの中間のセミプロの育成を目指している。

2.キャリア段位 小規模事業所も増加中 都補助追い風に

 2012年から始まった介護プロフェッショナルキャリア段位制度(キャリア段位)。今年8月までにレベル認定者は全国で1820人となった。当初は特養や老健など施設職員が多かったが、東京都が独自の補助事業を始めたことで小規模な在宅サービス事業所の認定も増えてきている。「初めて認定者が出た時は、嬉しくて泣いてしまいました(笑)。苦労が一気に吹き飛んだ感じです」  
そう興奮気味に話すのは訪問介護事業所「エンジョイライフ国立北」の管理者・石井かすみさんだ。登録ヘルパー含め、わずか11人という小規模な事業所ながら、すでに3人のレベル認定者を輩出している。しかも、初の認定者であるサービス提供責任者の有田まゆみさんは、国分寺市ではまだ1人しか誕生していない「レベル3」の認定者だ(9月現在)。きっかけは、「働いているヘルパーたちの待遇を少しでも上げたい」という社長の強い意向だったという。

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 最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載し
 ています。シルバー新報 ウェブサイト→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「駆け込み寺!」(※新企画!)

 「この人、いくら意向をたずねても何もしたくない、外に行きたくないしか言わないのです。意向を書くにも否定的な言葉ばかりです。本当、正直、頭に来ています」
(K.Hさん 女性 ケアマネ歴3年 有料ホーム)

【ムロさんの助言】
 K.Hさんは「内(うち)マネさん」ですね。ご本人はしっかりと意向を話されていますよ。「外に行きたくない、何もしたくない」って意向ですよね。意向は前向きでポジティブなものばかりではありません。むしろ心身の機能が衰え体調がすぐれないなら、言葉も辛らつになりがちでしょう。「みなさん、そうおっしゃいますね(共感)。〇〇さんはどうしてそう思われるのですか(傾聴)?」とご本人の心の痛みに寄り添ってみましょう。愚痴っぽい話のなかになにかヒントがあるものです。できれば自分だけでなくフロアの介護スタッフの人にも力を借りましょう。みんなでかかわることで糸口が見えるでしょう。

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■ ムロさんの本棚から

「コミュニティデザインの時代〜自分たちで「まち」をつくる〜」
(山崎亮著 中公新書 860円+税)

【ムロさんの書評】
 デザインというと建物や印刷物など手に触れる・目に見えるものと思いがち。山崎さんは「人と人のつながり(コミュニティ)」をデザインする、いわば「作らないデザイン」をする人です。まちの豊かさとは?「私と共と公」の違い、つながりで人が育つ・地域が変わる、地域との接し方、適性な資質など目次を眺めるだけでワクワクしてくる内容となっている。地域包括ケアシステム、地域共生社会のイメージをふくらませるためにも絶好の本です。

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★ 東京スクールのご案内

≪場 所≫新宿御苑前駅 研修会場(ルネ新宿御苑タワー2階)
≪申込み≫ホームページより→ http://caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!WEBから申込可能!)

⇒シリーズ(5) 「多職種連携とチームケアをめざすコーディネート〜介護・医療・生活支援と身内資源・近隣近所の調整と交渉〜」
(定員15名限定 残席2名)
│日 時│10月30日(日)10:30〜17:00 
│詳 細│WEBにて→ http://caretown.com/tokyo/caremanage2810.shtml

⇒シリーズ(6) 「ケアチームで盛り上がるサービス担当者会議〜「新規・更新・引き継ぎ」の準備・進行の勘所〜」
(定員15名限定 残席8名)
│日 時│11月20日(日)10:30〜17:00 
│詳 細│WEBにて→ http://caretown.com/tokyo/caremanage 2811.shtml

⇒シリーズ(7) 「めざせ、モニタリングの達人!〜ケアプラン評価とリスクマネジメント〜」  (定員15名限定:忘年会あり)
│日 時│12月18日(日)10:30〜17:00 
│詳 細│WEBにて→ http://caretown.com/tokyo/caremanage 2812.shtml


★今週のおしらせ

◎中央法規『けあサポ』ブログ(研修写真も多数掲載!)
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」
└→「ブログを書くということ」(第480話)
URL: http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro

◎中央法規 月刊ケアマネジャー10月号高室流モチベーションアップ講座
└→「ピグマリオン効果」(Vol.7)


◇ 編集後記

 先週、かねてから会いたかった人のご自宅にようやくうかがうことができました。その人は「武久明雄さん」。44歳のときに脳幹出血で倒れた。それも自宅から車で5時間の秋田県で・・・。以来、武久さんは要介護5の身となりました。病院に9か月後に自宅に戻り2か月後に武久さんはもて余す時間を使って身障者用PCで思いをつづり始めます。それが「ベッド上の、ひとりごと〜脳卒中という名のプログラムミス〜」という自費出版に実を結びます。年齢は私とほぼ同じ。自分と同じ40代〜50代を中途障害者として生きてきた武久さんにじかに話を聞いてみたいと思い、ようやく念願かないました。障がい当事者としての声は切実でケアマネジャーや現場のみなさんに届けねばと思う内容ばかりでした。詳細は私の個人FB(今回だけ公開となっています)をご覧ください(^.^) なお、武久さんとは「マブダチ」になりました(^^;) <ムロ>



個人:http://www.facebook.com/shigeyuki.takamuro
ケアタウン総合研究所:http://www.facebook.com/caretown.jp


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編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )

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