ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ∞元気いっぱい
第464号
2016/08/18(Thu)
http://caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんのひらめき「リオ五輪〜メダルラッシュと新しい日本人〜」
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「3つのチャレンジ」
[4] 全国の研修会場の声
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記

→東京スクールのお知らせ←
第2期「新ケアマネジメントの仕事術」スクール!!!
シリーズ(4) 「自立(自律)」を支えるチームプランニングと事業カンファレンス〜自助・互助・共助・公助と生活支援サービスのプランニング〜
(定員15名限定 残席1名)
│日 時│9月18日(日)10:30〜17:00 

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■ ムロさんの発見

===「リオ五輪〜メダルラッシュと新しい日本人〜」===

連日、地球の裏側から朗報が続いています。
まさにリオ五輪はメダルラッシュ!パチンコのスロットなみのハイテンションです。それもお家芸の体操やレスリングだけでなく、数大会ぶりにメダル奪還となった柔道(JUDO)あり、さらに50年ぶりや96年ぶりにメダル獲得となったテニスやバドミントン、水泳の競泳などなど。

今大会の違いは「粘り強さ」。これまでなら準々決勝や準決勝で負けたら、そのまま負けて「仕方ないよね」となぐさめ気分になったところが、粘り勝ちの銅メダルの多いこと・・・。
これは特筆すべきではないでしょうか。
それに今大会はやんちゃ坊主系や自分満足系が少ないこと。過去、「超気持ちいい!」と叫んだ北島康介、「僕の就職先お願いします」と就活をした大田雄貴、「自分をほめてやりたい」と呟いた有森裕子などなど・・・日本を代表しているのに自分との闘いをアピールするパターンが多く、なんといっても負けてしまったら「申し訳ありません」と謝罪・懺悔する痛々しさがありました。

と、と、ところがどうでしょう!!!
今回は次のようなフレーズを語るメダル選手の多いこと・・・
「みんなのがんばりが自分のがんばりになりました」
「支えていただいた皆さんに感謝します」
「やるべきことをやりきれば結果がついてくると信じていました」
さらに負けて銀・銅となった選手は一様に「悔しいです!」と。レベルはほぼ同じでわずかのミスがなければ金は絶対取れたといわんばかりの口調です。
これはすごいこと。今までなら「やっぱり世界の壁は厚かったです!」としおらしく敗戦の弁を涙ながらに語るのが精一杯だったのですから。

つまり、ここから明らかになったこと・・・それは、わが国にも、世界レベルに気後れしていない・物おじしない、技だけでなくメンタルでも国際級の選手が育っていることの表れです。これは柔道だけでなくすべての競技に共通しているいい現象だと私は考えます。

では、なぜこのような選手たちが育ったのか・・・
それは・・・練習方法を従来の伝統型でなく筋トレ含めて他のスポーツの要素を科学的に取り入れたこと(特に柔道や陸上。スポーツ界の多職種連携ですかね?)、チームとしてのモチベーションを高めるムード作りに心がけた点(ライバルでなく仲間意識を尊重)、そしてゆとり世代のいい面(物おじしない、引け目に感じない、人を差別しない、ほめれば伸びる(^^ゞ)が選手育成に相乗効果(シナジー効果)をもたらしたと考えます。

今、スポーツの世界で「新しい日本人」が育ってきているのを実感します。それは見た目が純和風でなくとも・・・です。ハーフ芸人ならぬ異国の人を父母にもつハーフ・アスリート(例:ケンブリッジ飛鳥、ベイカー茉秋)たちの活躍もその1つです。肌の色は違っても、ともに日本人としてがんばろうと讃えあうスポーツ界の新しい文化が育っていることをうれしく思います。

リオ五輪から東京五輪へ・・・
日本スポーツ界で育つ「新しい芽たち」がどのように花開くか・・・4年後へのイノベーションが始まっています。



■ 最新業界ニュース

1.小規模多機能「訪問サービス強化」事業所増加

全国小規模多機能型居宅介護事業者連絡会(川原秀夫代表)はこのほど、2015年度実態調査結果をまとめた。通いと泊まりの利用者数が減少傾向にある一方、大きく増加しているのが「訪問」だ。前年度より一事業所あたり1日当たりの平均利用者数は前年度より3人増えて9・5人に。また、報酬改定で新設された訪問体制強化加算を取得した事業所は3割が増益となったことも明らかになった。 実態調査は毎年度実施しているもので、今回の2015年度分は15年12月から16年1月にかけ、全国5118事業所を対象に実施。1583事業所から回答を得た(回収率31・1%)。合わせて2万8620人分の利用者データを収集した。

2.都市型認知症ケアモデル構築へ(東京都)

東京都は板橋区高島平地区の高齢者7千人を対象に、認知症の有病率調査を行う。診断が確定した高齢者に対して、地域の中での総合的な支援ができるよう社会資源と結びつける。単身や高齢者のみの世帯が増加する中、医療・介護の専門職のサービスだけでは、生活の継続は難しいという立場だ。認知症になっても住み慣れた地域で在宅生活を継続的に提供できる都市型の認知症ケアモデルの構築を目指す。


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最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載し
ています。シルバー新報 ウェブサイト→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「3つのチャレンジ」

名古屋市ケアマネ研修会「本人らしさを支援する自立支援ケアプラン作成研修」

1.家族さん、とは呼ばない
2.頻度や時間帯を「数字化」する
3.支援する、でなく具体的に書く
(M.Sさん ケアマネ歴3年 女性)

【ムロさんのコメント】
今回も「家族さんと呼ぶのはやめましょう。家族のだれなのか特定できません。息子さん、娘さんという呼び方も年下が年上にいう際には非常識な人と思われています」と解説。全国で大浸透しているこの習慣・・・どなたが広めたのでしょうかね(>_<)。またこれに違和感を抱かない現場のベテランたちに「どうしたもんじゃろうのぅ」と頭を悩ませます。コツコツと粘り強く言い続けることで改善していくしかないかと・・・支援する、もとても抽象的な言葉。教える側にもはやく気づいてもらいたいと思うばかりです・・・(>_<)。


■ 全国の研修会場の「ひと声」

名古屋市ケアマネ研修会「本人らしさを支援する自立支援ケアプラン作成研修」

「ケアプランの言葉選びがむずかしく、それにサービスありきのプランになっていました。本人・家族からていねいに聞き取り、その中から前向きな希望となる気づきとなるような言葉を見つけること。それがつまらないプランか楽しいプランかの違いになると思いました。本人や周りの人を巻き込んだケアマネジメントを心がけたいです」
(S.Iさん 女性 ケアマネ歴3か月)

【ムロさんのコメント】
ケアプランを模倣する、書き写すようなことをやっているケアマネさんがいます。10数年前は「利用者の顔だけ個別のケアプランがある」「ケアマネによってケアプランは違う」が一般的だったのに・・・。ところがいまは「ワンパターン」になってしまって困っている現場のケアマネさんたち。個別性とはなにか、本人らしさとは?という話からヒヤリングのときの質問のコツなどを伝えました。実務研修のテキストのレベルは上がっているのに・・・ここでも「どうしたもんじゃろうのぅ」(NHK「トト姉ちゃん」のフレーズ)です。

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★東京スクールのご案内

≪場 所≫新宿御苑前駅 研修会場(ルネ新宿御苑タワー2階)
≪申込み≫ホームページより→ http://caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!WEBから申込可能!)

⇒シリーズ(4) 「自立(自律)」を支えるチームプランニングと事業カンファレンス〜自助・互助・共助・公助と生活支援サービスのプランニング〜
(定員15名限定 残席1名)
│日 時│9月18日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://caretown.com/tokyo/caremanage2809.shtml

⇒シリーズ(5) 「他職種連携とチームケアをめざすコーディネート〜介護・医療・生活支援と身内資源・近隣近所の調整と交渉〜」
(定員15名限定)
│日 時│10月30日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://caretown.com/tokyo/caremanage2810.shtml

⇒シリーズ(6) 「ケアチームで盛り上がるサービス担当者会議〜「新規・更新・引き継ぎ」の準備・進行の勘所〜」
(定員15名限定)
│日 時│11月20日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://caretown.com/tokyo/caremanage2810.shtml


★今週のおしらせ

◎中央法規『けあサポ』ブログ(研修写真も多数掲載!)
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」
└→「私のノート術」(第473話)
URL: http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro

◎中央法規 月刊ケアマネジャー8月号 高室流モチベーションアップ講座
└→「価値観スイッチを使いこなす」(Vol.5)


◇ 編集後記

ポケモンGOをみなさんは体験しましたか?私も「何事も体験」とスマホにインストールしてやってみました。新宿1丁目あたりを歩き、そして新宿御苑へ。ポケモンたちが隠れている場所に近づくとスマホが振動して知らせてくれます。いつもはいない若者たちが、シングルやペア、コンビ、トリオでうつむきながらウロウロしている様は二宮金次郎状態(^^ゞ。「歩きスマホに注意しましょう」という警告が出ますがなんのその。閉じこもり気味の若者や高齢者の方々?を外に飛び出させるには、ちょっと魅力的なソフトですね。これに注目したのがなんと「昆虫採集の復権」にもつながると説く大谷剛名誉教授(動物学)。「狩猟本能を呼び覚ます」とも。なるほど、森のなかに現れるのがポケモンではなく昆虫たちや野鳥たちでもいいわけですからね・・・自然も壊さないですしね。ただちょっと味気ないかも?ちなみに、このブームはいつまで続くのでしょうか?心なしか、かなり減ったような(^^;)。

個人:http://www.facebook.com/shigeyuki.takamuro
ケアタウン総合研究所:http://www.facebook.com/caretown.jp

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編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://caretown.com/ )

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