ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ∞元気いっぱい
第460号
2016/06/23(Thu)
http://caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの提案 「ニヤリホット〜ヒヤリハットでない現場のカイゼン活動〜」
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「3つのチャレンジ」
[4] 全国の研修会場の声
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記

→東京スクールのお知らせ←
第2期「新ケアマネジメントの仕事術」スクール開始!!!
シリーズ(1)「ケアマネジャーの仕事力〜チームマネジメントとセルフマネジメント〜」(定員15名限定 キャンセル待ち)
│日 時│6月26日(日)10:30〜17:00

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■ ムロさんの提案
===「ニヤリホット〜ヒヤリハットでない現場のカイゼン活動〜」===

 いま、介護現場でユニークな取り組みが始まっています。それは「ニヤリホット」。これまでは転倒や転落、誤嚥などのリスクを発見する「ヒヤリハット」が注目されてきました。一般的にハインリッヒの法則といわれ、事故の前には多くのヒヤリハットが潜んでいる可能性があり、ヒヤリハットのケースを集めることは重大な事故を予防することができると説きます。具体的には、1件の重大なトラブルの裏には、29件の軽微なミスがあり、300件のヒヤリハットがあるとされるという考え方です。

 介護現場では一般的になったこの取り組みですが、すべてうまくいくわけではありません。ヒヤリハットが軽微なミスの報告と解釈されてしまうと現場からはやがて上がってこなくなります。さらにヒヤリハットが現場職員を叱責したり「これはやっちゃダメだよ」と説教する材料となっては現場は委縮するばかりです。
 そこにユニークな取り組みをする施設があらわれました。東京都杉並区にある介護付き有料老人ホーム「ライフ&シニアハウス井草」(居室数70)です。3年前から、ヒヤリばかりでなく入居者とのやりとりで思わず「ニヤリ」としたことや「ホッと」心が温まった言葉や瞬間などをスタッフ同士で報告しあうもの。つまりは入居者の「よいところ」を見つけて現場が共有することで全員が前向きなかかわりを行うことをめざす現場目線の「カイゼン活動」です。

 この取り組みが今日のNHK首都圏版で取り上げられました。
紹介されたケースの1つは、90歳近い女性がピアノの前に座ると見事に曲を弾いています。なんの曲ですか?とスタッフが質問しても「わからない」との返事。でもご本人は落ち着いた印象で弾き続けます。

 そしてもう1ケース。99歳の女性がしきりに編み物をしています。ニヤリ・ホット活動をはじめてから和裁・編み物が得意というのがわかりました。そこで職員が「○○を縫ってもらえませんか」「編み物を教えてもらえません」とお願いすると本人から返ってきたのが「みなさんの役に立てるのがうれしい」の言葉。まさにICFが重視するプラスに着目すること、CADLがめざす本人の動機づけにシンクロします。

 介護の仕事の魅力ややりがいづくりに役に立つニヤリホット。とってもハードな感情労働だからこそ大切にしたい取り組みです。
 

■ 最新業界ニュース

1.認知症「基礎」研修スタート スタッフの「入り口」目標

今年度から創設された認知症介護基礎研修。本紙が15日までに、67の各都道府県・政令市に電話で聞き取りを行ったところ、9割にあたる59自治体が今年度実施・実施予定であることが分かった。ただ、自治体によって定員数、回数、受講料はさまざま。多くの介護従事者が受講できるようにと国が用意したeラーニングについては、現時点では実施予定ゼロ。国も自治体も手探りのようだ。


2.導入支援人材育成を 埼玉県介護ロボ研究会

埼玉県産業振興公社は、介護ロボットの普及を推進するため、埼玉県リハビリ・介護ロボット研究会を立ち上げた。14日に行った第1回研究会では、ロボットメーカーと介護施設運営責任者らによるパネルディスカッションを実施。施設内で介護ロボットを活用するには、機械音痴の女性でも使えるロボットの開発や職員の意識変革のほか、ロボットの導入を支援する人材の育成が必要とした。

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 最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載し
 ています。シルバー新報 ウェブサイト→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「3つのチャレンジ」

ニコム119回セミナー「介護で心がつぶれないために〜今そこにある危機〜」

1.ヘルプミーを言う
2.伝える
3.寝る
(一般男性 50代)

【ムロさんのコメント】
名古屋を拠点に施設設計&コンサルティングで活動するニコムの月1セミナーです。集まった方はほぼ40名。約3割は一般の方、7割が現場関係者でした。介護がなぜストレスになるか、をお話しした後に、男性脳と女性脳ではストレスポイントが異なることに触れました。とかく男性は「弱音は吐かない、規則を守る、メンツが第一」なために「助けて」と言えない。結果、どんどんと追いつめられると話すとかなりの共感がありました(^^;)。まずは困っていることを伝える。疲れたら無理せずに寝てリセットするなどのお話をしました。



■ 全国の研修会場の「ひと声」

「現場ではどうしてもなれなれしくなってしまっている。実は相手が不快に思っていることはなんとなくわかっててもなおせない自分がいました。友達のような話し方にならないように意識したい」
(Y.Hさん 男性 ケアマネ歴9年)

【ムロさんのコメント】
人間関係が近づいたという実感を得たいためについ「なれなれしい言葉」を使ってしまう人がいます。しかしそれが一方的な思い込みだとかなり「失礼なこと」であり、相手にとっては自分を尊重くれない言い方になってしまっているのです。「家庭的な〜」というフレーズが現場にまちがった接遇を生み出しているかもしれません。利用者の尊厳は排泄?ばかりでなく「言葉づかい」から始めてはと日々悩みは深まります(>_<)

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★東京スクールのご案内

≪場 所≫新宿御苑前駅 研修会場(ルネ新宿御苑タワー2階)
≪申込み≫ホームページより→ http://caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!WEBから申込可能!)

「新・ケアマネジメントの仕事術」(中央法規刊)を基本テキストに学ぶ実践的な第2期ケアマネの学校が6月から始まります!(^^)!
⇒シリーズ(1)「ケアマネジャーの仕事力〜チームマネジメントとセルフマネジメント〜」(定員15名限定 キャンセル待ち)
│日 時│6月26日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://caretown.com/tokyo/caremanage2806.shtml

⇒シリーズ(2)「利用者(家族)との出会いとインテークの勘所〜新規ケースと引き継ぎケース〜」(定員15名限定 残席4名)
│日 時│7月31日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://caretown.com/tokyo/caremanage2807.shtml


★今週のおしらせ

◎ユーキャン通信講座「高室式話し方トレーニング」!
3ヵ月であなたを話し方の達人に!心地いい声の出し方、抑揚のある話し方、ケアマネジメントプロセス別の話し方、事業所への伝達、苦情対応などのシーン別話し方も。文学座の女優の方に協力いただいた実践的なDVD付きです!
URL:http://www.u-can.co.jp/fukushi/shohin/06/

◎中央法規『けあサポ』ブログ(研修写真も多数掲載!)
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」
└→「学び:年に一度のケアマネ学会」(第466話)
URL:http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro/20864

◎中央法規 月刊ケアマネジャー6月号 高室流モチベーションアップ講座
└→「外側からのモチベーション」(Vol.3)


…◇ 編集後記 ◇………………………………………………………………………

参議院選挙がはじまりました。各党が並んでの党首討論。みなさん、フリップにキャッチフレーズや公約を書くのですが、その文字がどれも下手くそなのには圧巻です。私も悪筆ですので大して言えませんが(^^;)、あまりに下手だとせっかくの公約も「大丈夫かいな?」と不安視されたり・・・30年前の議員さんたちは党派関係なく達筆が多かったですね。議員になればサインや揮毫を書く機会も多くなるのですから、せめて立候補を考えた頃からペン習字でもはじめたらいかがでしょうか?字の上手な人は必ず言います。「字が上手で損をしたことはない」・・・つまり下手だと知らぬところで損な目に遭っているわけで。文字のインパクトで投票を決めるという人もいたりするのでは・・・(^^;)

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編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )

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