ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ∞元気いっぱい
第454号
2016/03/24(Thu)
http://m.caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの推察 「人が見る目〜肩書、学歴、経歴、それとも実力?やっぱり見た目?〜」
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「3つのチャレンジ」
[4] 全国の研修会場の声
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記

→東京スクールのお知らせ← 3月27日(日)10:30〜17:00(定員20名:残席7名) 新ケアマネジメントの仕事術シリーズ(10) 「地域包括ケアにおける地域密着型サービスのケアマネジメント〜グループホーム・小規模多機能型居宅介護の勘所〜」 2月より会場が変更となりました。 〜〜〜〜〜〜〜

■ ムロさんの推察
「人が見る目〜肩書、学歴、経歴、それとも実力?やっぱり見た目?〜」

 ここ1週間のメディアは経営コンサルタントK氏の肩書疑惑をめぐってにぎやかだった。その先鞭をつけたのはスクープでおなじみの週刊文春。10数年のヘビーユーザー(つまり読者)の私は、今回のこのタイミングに唸った。
 なにせ4月スタートのフジテレビの新情報番組のキャスターに決まり(年俸1億円!)、順調にことが進んでいた2週間前だったから。
 ネタをつかんでいたのはずっと前。スクープの出し時ってつくづくあるのだな、と感心します・・・(>_<)

 それはさておき・・・今回、なにが象徴的だったかというと日本社会がいまも「肩書、経歴」を重んじているということ。ひと昔前なら人柄より家柄。どこの名家に生まれたかが肝心で人間性なんて二の次。いまならさしずめ跡目相続?化している二世議員なども、その典型のひとつでしょう。

 経営コンサルタントの世界では「どこの大学出身?学部は?資格は?」「どこのコンサル会社にいたの?」「クライアントに上場会社はいくつ?」などを質問し、おおよその実力などを推量するのでしょう。ですからK氏はきらめくような大学名と最強の肩書であるMBAが箔になる!とひらめき、さらに米国のコンサル事務所の遍歴を書き連ねる行為にいたったわけでしょう。

 さて介護・福祉の世界ではどうでしょう・・・看護師のケアマネさんが自己紹介で「元聖路加(病院)で・・・」と話す場面に幾度も出会いました。結構なブランドのようです。精神科の病院では東京の松沢病院を上げる人も。リハでは国立リハがよく登場します。医師では「出身大学、勤務した病院歴、学会のポジション」などを話題にして人脈や力量を判断する場面などは数知れず・・・
 社会福祉士は「とりあえず、一応・・・」と取得していることをちょっと控えめに話すのは通信での合格組の方々。胸を張って話すのは大学での合格者でしょうか。介護福祉士の方はあまり力まず話す人が多いように思います。
 名刺交換すると取得した国家資格を合格順に並べている猛者も・・・(^^;)

 どの世界も肝心なのは「仕事がどれだけできるかどうか」ということのはず。

 立派な学歴と肩書・経歴があってもしゃべりは下手、見下し感ありあり、耳障りな声と目障りな風貌というコメンテーターがいる中ではK氏は異色でした。風貌も音声も超イケメン、軽薄でなく紳士&謙虚で、なによりわかりやすく整理し、意外な視点からも話してくれるので、少なからず小生も好感を持っていました。
 要するに多くの視聴者は実力を認めていたわけです、コメンテーターとして。(経営コンサルタントとしての力量は?それはクライアント企業が評価することですから。ただそれも実体があったのかどうかは、ちょっと怪しい(>_<))

 残念だったのはK氏のラジオでの涙声釈明。語られる内容は「誤解を与えた、多大な迷惑をかけた、申し訳ない」のオンパレード。「なぜ詐称したのか、せざるを得なかったのか」の理由や経緯はまったく話されませんでした。
 その点ではとても残念です・・・余程言えない事情があるのでしょうか。

 どうやら「ショーンK」は芸名とのこと。俳優で「ディーン○○」もいるのですから、これをそのまま使って再起をされるか、思い切って芸名を変えて美声をいかしたナレーターから再登場されるというのも?
 ※女性は「いいんじゃない、続ければ・・・」と回答する人がほとんどでした、私の周りでは。な、な、なぜ?「だってカッコイイし、声に癒されるから」・・・だったら復帰も早そうだったり(^^;)。
 生い立ちにもかなりの?があるらしく・・・まだまだ根ほり葉ほりはしばらく続きそうです。
 
■ 最新業界ニュース

1.認知症でも入院しやすく 病棟に多職種チーム設置 (厚労省)

 厚生労働省は、2016年度診療報酬改定で、新オレンジプランを踏まえた認知症患者の医療に関する評価を拡充する。目玉の一つが、肺炎や骨折、脳梗塞などの治療のために入院した認知症患者に、病棟内で適切な認知症ケアを行った場合に評価する「認知症ケア加算」だ。手間がかかるため受け入れが敬遠されるという指摘があった。認知症に詳しい医師や看護師、社会福祉士などで構成する「認知症ケアチーム」を院内に設置。適切なケアを行い早期退院を目指す。

2.総合事業A型「やる」「やらない」? 千葉で訪問介護フォーラム

 千葉県内で訪問介護を運営する事業者や現場のヘルパーが、総合事業に取り組む自治体と共に今後の制度や事業運営の方向性について考えるフォーラムが12日、千葉市内で開催された。行政は、訪問介護事業所が総合事業に参入することで多様化する生活支援サービスの質の確保、社会参加の機会拡大につながると強調。一方、現場からは生活援助の報酬が低く抑えられることへの不安や、苦情が増えるのではないかと懸念する声が上がった。

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 最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載し
 ています。シルバー新報 ウェブサイト→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「3つのチャレンジ」

石川県社協トップマネジメントセミナー「実技観察トレーニング」

1.面接者が利用者役をする
2.評価でなく理解するための質問
3.実技観察シートの活用
(U.Kさん 男性 特養 施設長歴8年)

【ムロさんのコメント】
 面接者が利用者役をやることで、介護されている側の気持ちがわかり、それも面接評価として大切な点です。そして実技をやった後の質問は、問いつめるものではなく、応募者のアセスメント力や対応力、コミュニケーション力を把握するためにします。応募者を全体的に理解するという点でも実技観察はとても効果的です。

■ 全国の研修会場の声

石川県社協トップマネジメントセミナー「実技観察トレーニング」

 「話を聞く面接だけでは気づけない部分も多いと感じました。対応力や人柄、言葉使いが実技観察をすればわかる部分があると思った」(T.Sさん 女性 生活相談員)
「面接する時、施設の側の力量、姿勢が問われると感じた。面接とは応募者から試されていることを気づかされました」(M.Mさん 特養 主任)

【ムロさんのコメント】
 面接質問のやりとりだけでは、実技レベルはわかりません。緊張して言葉はドギマギしていても、とても動作が丁寧だったり、適切な動作だったりすることは実技観察ではじめてわかります。応募者は面接者たちを観察しています。どのような質問をするのか、そのときの態度含めて評価をされていることを実感することも今回の研修会の目的でした。

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★東京スクールのご案内

≪場 所≫新宿御苑前 研修会場(ルネ新宿御苑タワー2階)
≪申込み≫ホームページより→ http://m.caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!WEBから申込可能!)

「新・ケアマネジメントの仕事術」(中央法規刊)を基本テキストに学ぶ実践的なケアマネジメントスクールです。全国に仲間も生まれます!

⇒シリーズ(10)「地域包括ケアにおける地域密着型サービスのケアマネジメント〜グループホーム・小規模多機能型居宅介護の勘所〜」(定員20名:残席7名)
│日 時│3月27日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://m.caretown.com/tokyo/caremanage2803.html

⇒シリーズ(11)「施設ケアマネジメント〜特養・老健・療養型・特定施設のケアマネジメント、居住系(サ高住)のケアマネジメント〜」(定員20名)
│日 時│5月22日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://m.caretown.com/tokyo/caremanage2805.html

※「スクール会員」は会場ですぐに手続きできます!(^^)!(特典:受講料の割引、5回受講につき1回無料。絶賛、誕生中!)


★今週のおしらせ

◎ユーキャン通信講座「高室式話し方トレーニング」がスタート!
3ヵ月であなたを話し方の達人に!心地いい声の出し方、抑揚のある話し方、ケアマネジメントプロセス別の話し方、事業所への伝達、苦情対応などのシーン別話し方も。文学座の女優の方に協力いただいた実践的なDVD付きです!
URL:http://www.u-can.co.jp/fukushi/shohin/06/

◎中央法規『けあサポ』ブログ(研修写真も多数掲載!)
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」
└→「新しい面接手法〜実技観察をやってみた〜」(第453話)
URL:http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro

◎中央法規 月刊ケアマネジャー3月号 高室流 会議力アップ講座
└→「引き継ぎ会議」(Vol.12:最終回)


◇ 編集後記 ◇

 この3月は石川県社協主催のトップマネジメントセミナーで3回訪れると前号で書きました。いよいよ3日目の実技観察トレーニングを二日間やりました。今回やってみてたくさんの収穫がありましたが、なにより大きかったのが、かかる時間の短さ。今回は2つを設定(片麻痺の要介護3の人をベッドから車いすに移乗、認知症の人を歩行介助して椅子に座らせる)したので10分間をかけましたが、1場面の設定ならほぼ5〜7分程度で十分ということです。そして施設の皆さんもそのコツをつかんでくれたようです。詳細は中央法規のケアサポブログに写真入りで書きましたのでアクセスしてみて下さい。!(^^)!(ムロ)

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編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )

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