ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ∞元気いっぱい
第450号
2016/01/28(Thu)
http://m.caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんのムムム? 「もともと特別なOnly one〜♪」
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「3つのチャレンジ」
[4] 全国の研修会場の声
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記

→東京スクールのお知らせ←
2月28日(日)10:30〜17:00(定員20名)
新ケアマネジメントの仕事術シリーズ(9)
「ケアマネ事業所の人材育成とメンタルマネジメント〜採用・配置・育成・メンタルマネジメント〜」

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■ ムロさんのムムム?
「もともと特別なOnly one〜♪」

 年明け、茶の間や街行く人々の芸能話題といえば、ゲスの極み?なK&Bの○○報道とSMAPの解散報道。なんと後者は国会の首相答弁で触れられるほどに国民的話題となりました。
 テレビのマイクを向けられる人は・・・・
「エッ〜、そんなぁ、困ります。20年来の私の人生そのものですから・・・」
「ウッソ!絶対に解散しません。ファンを裏切らないはずでっす!!!」
などなど。誰もがわが身内のように驚き、嘆き、悲しみ、憤慨する人も。
 と、ところが急きょ決まった5人揃い踏みのただ謝るばかりの会見では解散しないとも言っていないのに「解散は白紙!」と決めつけ煽るメディたち。
「やった〜!よかった!やっぱり信じていてよかったぁ(泣)」
またまた涙で喜ぶファンの涙顔がドアップに・・・!

 一連の報道から浮彫りになったことは、「タレ○○は、業界のある事務所(組?)に所属し売れたら、そこからの足抜けは絶対に許さない」という鉄の掟(不文律)の存在です。抜けたら最後、「潰しにかかる」のが常道。その覚悟があるなら、どうぞご自由に・・・という脅しにも似た暗黙のルールが。助けた(引き取る)くても、業界のドンに「話(筋)を通す」ことが無理なら永久追放されても見守るしかない、という・・・。

 SMAPを育てたマネージャーの独立話や不仲説、若手の追い上げでポジションがないなど原因はいろいろでしょう。ただ問題は、40歳を過ぎた彼らに「職業選択の自由」が認められず、「ただじゃ済まねぇぞ」というオーラで生存権?さえもが侵害されているという事実。この憲法違反に近い業界慣習はブラック企業と同じである、と述べているジャーナリストもおり、あの「夜回り先生」の水谷修さんも憤慨していました。

 かつてプロ野球選手も30年前までは同じでした。その後球団を越えて選手が手を組み、プロ選手としての権利を守ろうと労働組合的組織の「プロ野球選手会」を作りました。おかげで、かつて当り前だった1日2試合の解消、定期的な健康診断、フリーエージェント制(一定期間在籍した選手が希望の球団と契約できる権利を持つ)などを勝ち取ってきました。

 今回の騒動で俳優小栗旬の「日本にも俳優の組合が必要だと思う」というコメントが紹介されていました。アメリカでは俳優の組合があることでさまざまな権利が守られています。日本のタレント業界のイノベーションのために、重鎮の和田○○子さんあたりが「ハッ!」と弁護士たちと立ち上がるとかなり岩が動き始めるのでは・・・(^^;)

 ひるがえって、介護・福祉業界に介護労働者を守る組合はあるでしょうか?社会福祉法人の方々や企業的発想?の介護ベンチャーなる彼らに働く人の「権利」を守る労働組合的な組織を育成・擁護する立場なのでしょうか?

 SMAPは花壇。「そうさ 僕らは世界に一つだけの花」の歌詞のように、彼らがオンリーワンな人生を歩み、5〜7年ごとに再結成し70代までがんばっている姿を応援したい、それが私の思いです。


■ 最新業界ニュース

1.ワークショップ開催 人材対策は多様な視点で(厚労省)

 厚生労働省の補助研究事業「都市と地方における地域包括ケア提供体制の在り方に関する総合研究」の研究チームは15日、「介護人材不足を問い直す」をテーマにしたワークショップを開催した。元気な地域住民にケアの担い手として参加してもらう支え合いの推進(地域住民育成)、介護予防・健康増進の取り組みによる介護需要の伸びの適正化(予防推進)、ボランティアも含めた多職種連携の必要性など、多様な切り口から実践報告が行われた。

2.住民主体で「地域デイ」(東京都世田谷区)

 世田谷区は15日、「住民主体型地域デイサービス運営団体募集説明会」を区内で開催した。4月からスタートさせる介護予防・日常生活支援総合事業に位置づける。サービス提供主体の多様化をめざす総合事業だが、先行する多くの自治体で「住民参加型」が後回しになっている中では珍しい。それぞれの団体の主体性が活かせるように「委託」ではなく「補助」としルールも緩やかにしたのが特徴だ。「地域デイサービス」は食事を含む3時間程度の心身活性化のための活動と位置づけた。

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最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載しています。シルバー新報 ウェブサイト(PC専用)→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「3つのチャレンジ」
千葉県社会福祉研修センター「相談援助技術〜質問力を磨き、隠れたニーズを引き出す」

1.3種類(クローズド、セレクト、オープン)の質問を使い分ける
2.関係づくりに質問を活かす
3.趣味や意向、やりたいことを引き出す
(E.Iさん 老健支援相談員歴2年)

【ムロさんのコメント】
 とかく質問は「クローズド」「オープン」の2種類の使い分けがいわれますが、「どちらに?どれに?」というセレクト質問もとても効果的です。共通点を探す、本人が好む話題には会話のきっかけに質問し関係づくりに役立てましょう。一般的に、自分の「らしさ」に興味関心を持ってくれる人に好感を抱くのが特徴です。関係づくりにはもってこいの手法です。


■ 全国の研修会場の声
北海道老人施設協議会施設長研修「新しい福祉の人材採用と育成」

「採用面接シートの内容がすばらしくすぐに取り入れたい。10分間でも実技観察と作文を取り入れたい。賃金も大事だが、トップがスタッフ一人ひとりを大切にしてする行動を始めたい。休憩室の確保、フリードリングなどカタチにする必要がある。ソーシャルイノベーションにより顧客を探すのでなく創り出したい」(Y.Nさん(男性)特養施設長 業界歴28年)

【ムロさんのコメント】
 採用時の評価シートや質問シートなどを準備して面接している社会福祉法人はまれです。欠員補充の採用が多いということは、すぐに現場に入ってもらいたいということ。ならば10分間の実技観察は必須にしたいものです。新刊「福祉職場の採用面接」にはたくさんのシートがあるので、ぜひとも活用してみてください。人材の定着化は給与だけでなく「職員への愛」が大切。ともに働く人を大切にする心が現場のケアの質を向上させます。

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★東京スクールのご案内

≪場 所≫新宿御苑前 研修会場(ルネ新宿御苑タワー2階)
≪申込み≫ホームページより→ http://m.caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!WEBから申込可能!)

「新・ケアマネジメントの仕事術」(中央法規刊)を基本テキストに学ぶ実践的なケアマネジメントスクールです。全国に仲間も生まれます!

⇒シリーズ(9)「ケアマネ事業所の人材育成とメンタルマネジメント〜採用・配置・育成・メンタルマネジメント〜」(定員20名)
│日 時│2月28日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://m.caretown.com/tokyo/caremanage2802.html

⇒シリーズ(10)「地域包括ケアにおける地域密着型サービスのケアマネジメント〜グループホーム・小規模多機能型居宅介護の勘所〜」(定員20名)
│日 時│3月27日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://m.caretown.com/tokyo/caremanage2803.html

※「スクール会員」は会場ですぐに手続きできます!(^^)!(特典:受講料の割引、5回受講につき1回無料。絶賛、誕生中!)
※「新ケアマネジメントの仕事術シリーズ」の今後のテーマはWEBに掲載!


★今週のおしらせ

◎ユーキャン通信講座「高室式話し方トレーニング」がスタート!
3ヵ月であなたを話し方の達人に!心地いい声の出し方、抑揚のある話し方、ケアマネジメントプロセス別の話し方、事業所への伝達、苦情対応などのシーン別話し方も。文学座の女優の方に協力いただいた実践的なDVD付きです!
URL: http://www.u-can.co.jp/fukushi/shohin/06/

◎中央法規『けあサポ』ブログ(研修写真も多数掲載!)
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」は「連載こぼれ話:入院退院カンファレンス」連載(第446話)
URL: http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro

◎中央法規 月刊ケアマネジャー2月号 高室流 会議力アップ講座
「入院時・退院時のカンファレンス」(Vol.11)


◇ 編集後記 ◇

 先週、長野県軽井沢でスキーバス事故が起きました。今回、再び30年前に日本福祉大生を乗せたスキーバスが湖に転落した事故をまざまざと思い出しました。碓氷峠はなんども走ったことがあるので、あの急な下り坂をエンジンブレーキなしで走ることを想像しただけで背筋が凍りつきます。30年前のスキーバスも運転手のミスでした。そして、今回も・・・。激安!は確かにありがたいですが、リスクと隣り合わせでは・・・。それにその無理は現場、つまり運転手に重くかかります。バス会社、ツアー会社の情けない対応に声も出ません。新自由主義で走ってきた日本の資本主義は取り返しのつかない「格差」を生み、碓氷峠で転落したバスのように、国会審議というエンジンブレーキさえきかないくらいに急加速の「惰力」がついてしまっている。それが実感です。(ムロ)

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編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )

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