ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ∞元気いっぱい
第442号
2015/10/15(Thu)
http://m.caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの発信 「定着率が悪い元凶は?〜複数面接と実技観察のススメ〜」
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「3つのチャレンジ」
[4] 全国の研修会場の声
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記

→東京スクールのお知らせ←
11月22日(日)10:30〜17:00(残席7)
新ケアマネジメントの仕事術シリーズ(6)
「ケアチームで盛り上げるサービス担当者会議〜「新規・更新・引き継ぎ」の準備・進行の勘所〜」

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■ ムロさんの発信
「定着率が悪い元凶は?〜複数面接と実技観察のススメ〜」

 福祉職場と介護職場の定着率が悪いのはなぜか?。
 まさに国民的話題になった感があります。
 ただし、気になるのは、その取り上げ方です。「3Kイメージ」はそのままなのは相変わらず・・・ただし、排泄物にまみれているという印象は薄くなってきたように思います。施設=ニオイという取り上げ方もなくなりました。

 やはり変わらないのは「低い収入」と「キツイ仕事」ですね。しかし、です。本当にそれが原因で定着率が悪いのか・・・ここに5年前から疑問を私は抱きました。低い収入は、あらかじめわかっているはず。キツイ仕事は、さすがにやってみないとわからない。でもなにがキツイか、なぜキツク感じるのか。
 それに「キツイ<収入」なら納得はいくのかもしれませんが、「低い収入=キツイ」「キツイ>収入」なら「割りに合わない」というわけでしょう。でもそれを支えるのが現場の人間関係や現場の支え合いだったりします。
 実はそこがとても脆くなっています・・・それは「すぐに辞めるから」です。

 なぜ辞めるか・・・私が注目したのが入口の面接です。福祉・介護職場は新卒採用は一部で多くは中途採用です。他業界からの転職組からジプシーのように施設を移る転々組まで。採用に計画性はなく、ほとんどは焦って行う欠員補充面接が実態。減算になるくらいなら頭数がいるだけで、と施設長や事務長が単独面接で採用しています。
 どのような新採がくるかわからずながら現場はとりあえず準備をして、内心は「エッ?このレベルなの?」と落胆しつつ気を取り直して教育。1ヵ月後、突然の出社拒否、聞くと「やっぱり辞めます」の宣言。これでさらに現場は疲弊しています。・・・つまり気分は「もう、やってらんない」プチ切れ状態。

 これらの現実を少しでも改善したいと、先月の末、「福祉職場の採用面接〜複数面接と実技観察〜」を筒井書房から上梓しました。改善すべきは、現場を巻き込まない単独面接。そしてすぐに現場に入るのに実技をいっさい観察していないこと。そのため実技レベルにバラツキがあることあること。さらに面接マニュアルもなければ統一質問シートもないという実態。つまりは、あまりに採用の入り口から「粗末にしすぎている」のではないでしょうか?

 応募者と採用側が、理解・納得し、尊敬・尊重しあう採用面接こそ人材育成の入り口・・・これが本書に込めた私の願いです。
 http://tutuionlineshop.shop-pro.jp/?pid=93887796


■ 最新業界ニュース

1.ケアマネ試験 申込者2割減の15万人(シルバー新報)

 今月11日に行われた第18回介護支援専門員実務研修受講試験の申込者数は約15万人で、前回試験より2割減少したことが本紙の調査で分かった。全都道府県で減少。今年度の試験から、看護師や介護福祉士などの有資格者に対する試験科目の解答が免除される制度(例:医療の知識、福祉の知識)が廃止されたことが影響している。来年度からは、試験合格後の実務研修の時間数も大幅に増える予定。ケアマネジャー資格取得のハードルはぐんと引き上げられる。

2.住民参加で介護予防 体操指導士、10年間で7千人養成(茨城県)

 茨城県では介護予防が今ほどクローズアップされていなかった10年前、「住民が住民を育てる」を合言葉に中高年を対象にしたシルバーリハビリ体操指導士養成事業を開始した。現在までに養成された体操指導士は約7千人。県全域で年間50万人以上の住民が教室に参加し、生活の様々な場面で高齢者同士が助け合う「互助の意識」も着実に浸透してきている。事業の考案者である大田仁史さん(茨城県立健康プラザ管理者)は「地域に底力がついた」と笑顔で話す。

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最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載しています。シルバー新報 ウェブサイト(PC専用)→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「3つのチャレンジ」
ケアタウン主催東京スクール「コーディネート〜サービス資源の調整と交渉〜」

1.自費サービスやセコム等をケアプランに載せる
2.訪問介護やデイのときに立ち会ってみる
3.通所介護や訪問介護の情報誌を読む
(H.Oさん ケアマネ 介護福祉士歴10年)

【ムロさんのコメント】
 ケアプランは「ケアの情報共有シート」です。利用者の自費サービス(例:安否確認、マッサージ、家事代行)も大切な暮らしの支援です。介護保険の枠外でもケアチームとして把握しておきたいことです。「立ち合い」はいい意味の緊張感にもなり、現場をねぎらう最適のシーンです。コーディネートは相手の立場や仕事を知ること。介護サービスや医療の情報誌はネタの宝庫です。


■ 全国の研修会場の声
埼玉県社協研修センター「職員の意欲・動機づけのモチベーション技法」

「福祉の仕事は、モチベーション自体が業務の質に直結するということに感慨深かったです。利用者(家族)や事業者に常に気を配り続けることですり減っていて当たり前と思っていた。感情やモチベーションを専門職として、プロとして、仕事をする者として上手にコントロールする必要があるのだと痛感しました。」(E.Yさん(女性) ケアマネ歴11年 介護福祉士)

【ムロさんのコメント】
「すり減るのが当たり前」となっていたとは・・・それはつらかったですね。福祉・介護の仕事は人が人にパーソナルにかかわるから、サポート側の体調や気分・感情がストレートに相手に届いてしまいます。ストレスがたまるとみなさんはどのような表情や動作に?相手が苦手タイプだったら?まさに感情を使った労働のキツサはここにあります。ストレスケアとメンタルマネジメントは大切な業務の1つと考えます。

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★東京スクールのご案内

≪場 所≫JR東中野駅そば(東京テクニカルカレッジ)
≪申込み≫ホームページより→ http://m.caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!WEBから申込可能!)

「新・ケアマネジメントの仕事術」(中央法規刊)を基本テキストに学ぶ実践的なケアマネジメントスクールです。全国に仲間も生まれます!

⇒シリーズ(6)「ケアチームで盛り上げるサービス担当者会議〜「新規・更新・引き継ぎ」の準備・進行の勘所〜」(定員20名:残席7)
│日 時│11月22日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://m.caretown.com/tokyo/caremanage2711.html

⇒シリーズ(7)「めざせ、モニタリングの達人!〜ケアプラン評価とリスクマネジメント〜」(定員20名)
│日 時│12月13日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://m.caretown.com/tokyo/caremanage2712.html

※「スクール会員」は会場ですぐに手続きできます!(^^)!(特典:受講料の割引、5回受講につき1回無料)
※「新ケアマネジメントの仕事術シリーズ」の今後のテーマはWEBに掲載!


★今週のおしらせ

◎ユーキャン通信講座「高室式話し方トレーニング」がスタート!
3ヵ月であなたを話し方の達人に!心地いい声の出し方、抑揚のある話し方、ケアマネジメントプロセス別の話し方、事業所への伝達、苦情対応などのシーン別話し方も。文学座の女優の方に協力いただいた実践的なDVD付きです!
URL: http://www.u-can.co.jp/fukushi/shohin/06/

◎中央法規『けあサポ』ブログ(研修写真も多数掲載!)
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」は「福祉機器展に行ってきました!(^^)!」(第432話)
URL: http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro

◎中央法規 月刊ケアマネジャー10月号 高室流 会議力アップ講座
「進行の技術の磨き方〜(1)観察する〜」(Vol.7)


◇ 編集後記 ◇

 あの猛暑と豪雨から一変して秋に・・・東北・信越はすっかり紅葉となっています。この時期になると思うのは「今年もわずか2ヵ月」というお決まりフレーズ。以前に書きましたが、年齢を重ねるごとに速くなるのは1年は同じでも「分母の年齢」が増えるから。20歳のころは「1年/20」だったのが、いまは「1年/57」なのですから、実感はより細かくなりますよね(^^;)。「いつか、いずれ、そのうち」は50代を過ぎると禁句。「できるうちにやっておく、始めておく・・・」。もう、これっしかナイすよね(^^;)<ムロ>

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編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )

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