ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ∞元気いっぱい
第440号
2015/09/17(Thu)
http://m.caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの発信 「もう限界!親の介護と実家の片づけ〜」が本に
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「3つのチャレンジ」
[4] 全国の研修会場の声
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記

→東京スクールのお知らせ←
10月11日(日)10:30〜17:00(残席8)
新ケアマネジメントの仕事術シリーズ(5)
「コーディネート〜サービス資源の調整と交渉〜」

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■ ムロさんの発信
「もう限界!親の介護と実家の片づけ〜」が本に

 「もう限界!」なる介護シリーズの監修をはじめて、早や10年が経過しました。これまで、施設、認知症、介護費用、仕事、ストレスなどを取り上げてきました。今回は満を持しての「片づけ」です。
 この本を企画したきっかけは、ここ10年近い「片づけ」ブームです。書店には20数冊はあるでしょうか。多くは「人生が変わる?」というモチベーション片づけ本がほとんど。売れ続けるというのは、実はそれほどに「効果がないからでは?」とツッコミを入れたくなりますが・・・(^^;)

 それはそうとして・・・その余波が「ゴミ屋敷?化した実家の片づけ」として特集するメディアや本もチラホラ。ところが親亡きあとの遺品整理か、散らかり過ぎる親の家にゾッとして親子げんかをしながら整理整頓するという、多くが「子ども目線」なのです。

 果たしてこれでいいのか?実は片づけに待ったなしで取りかからなくてはいけないときがあります。それが「介護が始まった、その時」です。
 子どもとしては、テキパキと進めたい片づけですが・・・
・段差だらけ、散らかり放題の実家で平気で暮らしている
・もったいないが口癖の母がどんどん実家をゴミ屋敷にしてしまう
・認知症になった父が片づけに猛反発して手が付けられない
・飲み薬の残薬が山のように見つかってどうしていいかわからない
 何から手をつけていいか途方に暮れる介護家族のみなさんの悲痛な声をケアマネジャーの方からも聞く機会も増えていました。

 ならば「親の介護と実家の片付け」をテーマにしたらどうだろう?と出版社の自由国民社に提案。晴れて第8弾として今週、書店に並ぶことになりました。
 本書のスタンスは「きれいな家」ではなく、介護が必要となった親にとって「暮らしやすい家」をめざした片づけ指南本です。冒頭には実家の片づけで苦労された10の事例をまとめ、基本編では、親のモノより子どもの物をまず片づける、いっしょの片づけで親と向き合う時間をつくる、NGキーワード(例:どうせ、こんなもの、汚い)は言わないなど、すぐに使える工夫を盛り込みました。

 さらに「快適な家、安全な家」をめざした片づけの極意、部屋別の片づけの勘所、介護保険でできる片づけ・家事代行サービスに頼む片づけなど、すぐに使えるアイデアばかりです。
 とりわけ親が認知症となったら、なじみのモノに囲まれた住まいがとても落ち着ける空間だったりするので、症状の進行にも配慮し、本人の思いを尊重しながら慎重に進めるのがポイントとなります。

 今回は、訪問介護だけでなく家事代行も行う(株)やさしい手の現場のみなさんにもリアルなケースを協力いただき、充実した内容になりました。実家の片づけを通じ、子どもたちが親の人生に向き合い、暮らしやすい住まいのなかで要介護となった方々が介護を受けられることを願った一冊。
 ぜひ書店でAmazonで手に取ってみてください。

 ※来週号の女性セブン(小学館)では8Pの特集が組まれる予定です。


■ 最新業界ニュース

1.介護職の「専門化」検討〜助手に元気高齢者活用〜(全老健)

 全国老人保健施設協会(東憲太郎会長)は今年度、介護職の専門性の向上を図るため、施設での掃除や洗濯、ベッドメイクなどの周辺業務を担う「介護助手」の導入方策を検討する。3日に「介護職専門化部会」を設置し、初会合を開いた。3段階に分類し、専門性の低い業務を地域の元気高齢者などに担ってもらい、専門職を直接介護に専念させるとともに、人材を確保するのが狙い。まずは介護の周辺業務の調査・分類に着手する。

2.今夏、6割が長期休暇取得〜勤務形態見直しで実現〜(合掌苑)

 交代制の勤務が当たり前の施設ではまとまった休みをとるのは至難の業だが、今夏、全従業員の6割以上が1週間以上の長期休暇を取得した法人がある。東京都町田市で特別養護老人ホームなどを運営する合掌苑(森一成理事長)だ。春には夏季休暇の予定が分かるので、海外旅行に行く人も増えているという。夜勤専門の職員をつくり、交代勤務をなくすなど勤務形態の改善が奏功した。

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最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載しています。シルバー新報 ウェブサイト(PC専用)→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「3つのチャレンジ」
名古屋市介護職員等キャリアアップ研修「本人らしさを活かした自立支援プラン作成法」

1.本人の気持ちがしっかりと反映できるケアプランの作成
2.上手に話を聞き出す技術の向上
3.個別性を活かしたグッとくる表記
(S.Hさん ケアマネ歴1年 介護福祉士)

【ムロさんのコメント】
 本人の気持ちやグッとくる表記をするには、本人の気持ちを象徴した「言葉」をそのまま表記することがコツです。できれば方言まじりもいいですね。また固有名詞もグッド。地名、建物名、店名だけでもリアリティが生まれます。孫でなく「5歳になった孫の達也と〜」なんて書くだけで印象はガラッと変わります。ぜひ試してみましょう!(^^)!


■ 全国の研修会場の声
福岡市ケアマネジャー研修会 「地域ケア会議と支援困難ケース」

「先生が示された『支援困難18のケース』はすべてあるある話です。困難ケースの原因は複数の要因より形成されています。リスクとその先のトラブルまで見通していかなくてはと実感しました。目の前の霧が晴れた気分です」(K.Nさん ケアマネ歴8年 主任ケアマネ 女性 ヘルパー1級)

【ムロさんのコメント】
 ご紹介した支援困難は18ケースより実際はもっと。問題は、それら3〜8つ程度の要因が複雑に絡み合っていることです。それをケアマネジャー1人で立ち向かうのは無謀です。無謀は無責任でもあります。だから地域ケア会議で話し合う必要があるんですよね。リスク対応だけでなくクライシス(危機)、トラブル(事故)まで想定することで実用可能な対応策になります。

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★東京スクールのご案内

≪場 所≫JR東中野駅そば(東京テクニカルカレッジ)
≪申込み≫ホームページより→ http://m.caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!WEBから申込可能!)

「新・ケアマネジメントの仕事術」(中央法規刊)を基本テキストに学ぶ実践的なケアマネジメントスクールです。全国に仲間も生まれます!

⇒シリーズ(4)「本人の「自立と自律」をチームで支えるケアプラン〜自助・互助・共助のプランニングの勘所〜」(定員20名:残席1)
│日 時│9月20日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://m.caretown.com/tokyo/caremanage2709.html

⇒シリーズ(5)「コーディネート〜サービス資源の調整と交渉〜」(定員20名:残席8)
│日 時│10月11日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://m.caretown.com/tokyo/caremanage2710.html

⇒シリーズ(6)「ケアチームで盛り上げるサービス担当者会議〜「新規・更新・引き継ぎ」の準備・進行の勘所〜」(定員20名)
│日 時│11月22日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://m.caretown.com/tokyo/caremanage2711.html

※6月より受講料がお得になる「スクール会員制」を始めました。会場ですぐに手続きできます!(^^)!
※「新ケアマネジメントの仕事術シリーズ」の今後のテーマはWEBに掲載!


★今週のおしらせ

◎ユーキャン通信講座「高室式書き方トレーニング」が好評!
3ヵ月であなたもケアプランの達人に。日本語の基本からインプットの仕方、アウトプットの手法(文章)などを盛り沢山!
URL: http://www.u-can.co.jp/fukushi/shohin/05/

◎中央法規『けあサポ』ブログ(研修写真も多数掲載!)
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」は「ケアプラン有料化が再び俎上に・・・」(第428話)
URL: http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro

◎中央法規 月刊ケアマネジャー9月号 高室流 会議力アップ講座
「本人(家族)の意向〔実録:小まとめ・大まとめ〕」(Vol.6)


◇ 編集後記 ◇

 10月初旬、新潟の新発田市で「多死社会に向き合うこと〜私たちが経験する、れからの30年について〜」をテーマに講演します。上のほうが太い逆つぼ型の人口ピラミッド。2025年は団塊世代が75歳となり、2035年には85歳。それから15年間は多死現象が日本を席巻するでしょう。人口は2000万人位は減少するのでは?あまりにすごい勢いで亡くなる人が増えます。・・・「いきかた」にも3つあり・・・死にいたるまでの「生き方」、亡くなる前後の「逝き方」、亡くなってからの「往き方」(これはどこにいくのかわかりませんが・・・)。単なるターミナルケアの話でない根源的・本質的、つまり日本人的な多死社会の迎え方についてお話をしようと考えています。<ムロ>

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編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )

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