ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ∞元気いっぱい
第432号
2015/05/28(Thu)
http://m.caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの懸念 「高齢者の薬漬け〜飲み過ぎの副作用の怖さ〜」
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「3つのチャレンジ」
[4] 全国の研修会場の声
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のお知らせ
[7] 編集後記

→東京スクールのお知らせ←
6月28日(日)10:30〜17:00(残席6)
新ケアマネジメントの仕事術シリーズ「ケアマネジャーの仕事力」

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■ ムロさんの懸念
「高齢者の薬漬け〜飲み過ぎの副作用の怖さ〜」

 厚生労働省は、患者の服薬状況を把握し、不要な薬を減らす「かかりつけ薬局」制度の検討に入ったと大手メディアが報道しました。
 その背景には、複数の病気を抱える高齢者の「多剤服用」による副作用が症状を悪化させている例が後を絶たないからです。

 神奈川県鎌倉市の病院に緊急搬送された80歳の女性です。持病は、肝臓病、狭心症、腎臓病、腰痛などがあり、なんと22種類もの薬を飲んでいました。担当医が薬を調べると、肝臓病と狭心症で同じ成分の薬が処方されておい、薬が効きすぎて体調を崩したのでした。薬を中止したところすぐに改善したといいます。
「臓器別の専門医は、患者さんが飲んでいる薬すべてをチェックしないことが意外と多い」というのが担当医のコメントでした。

 さらに・・・夜、頻尿で夜眠れない82歳の男性の例です。高血圧には降圧薬、食欲不振には胃腸薬、それに頻尿の治療薬に睡眠薬と、なんと18種類を服薬。気力が落ち、歩くのもやっとの状態で家族に連れられて受診したそうです。
 受け持った医師が薬の種類を変え、8種類に減らしたところ、なんと体調は一変。とても元気になられたそうです。

 認知症の専門医であるU医師は「私のところに来られる患者さんには、まず減薬から始めます。薬がいたずらして不穏な症状を呈している場合が多いからです。医師は効かないとさらに処方する癖があるので、やっかいなのですよ」と、私に嘆かれました。

 一方、さらに問題なのは、飲み切れないため「飲み残しの薬」が段ボール箱に積まれていたり、下剤と下痢止め薬が一緒に処方されていたりという笑えない話もあります。
 厚労省は「かかりつけ薬局」制度によって、薬剤師が薬の情報を一元的に管理したり、患者の自宅を訪問して服薬の助言や副作用の確認などをして、薬漬け医療や医療費の適正化を図ろうとしています。
 過剰医療と高薬価の下で「飲まれない薬」が増え、「飲み過ぎ副作用」で体調を崩す高齢者たち・・・なにか言いようのない矛盾を感じます。

 まさに地域包括ケアで「薬の一元的管理」をシステム化(仕組み化)する必要があるのではないでしょうか?


■ 最新業界ニュース

1.ケアマネの「公平・中立」〜役割問われる機能訓練〜(介護給付費分科会)

 社会保障審議会介護給付費分科会は20日、次回報酬改定に向けて行う効果検証・調査研究として事務局が提案した7つの研究を行うことを了承した。2015年度改定からエビデンスに基づく報酬改定が目指されており、調査・研究結果の多くが改定の重要資料となった。今回、選ばれたテーマは次回の改定の主要テーマと考えられているものだ。

2.広げよう!住民主体の介護予防〜「思い」引き出す支援重要〜

 厚生労働省は19日から2日間、市町村による介護予防事業の取り組みを支援する都道府県介護予防担当者やそのアドバイザーを対象にした会議を都内で開催した。高知市や岡山県津山市など、住民主体の介護予防事業を成功させている地域のアドバイザーが実践事例を報告。「通いの場」の立ち上げに際して肝心なのは、住民の「やりたい」という気持ちを引き出す支援であり、単なる「体操教室の立ち上げ支援ではない」と強調した。

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最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載しています。シルバー新報 ウェブサイト(PC専用)→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「3つのチャレンジ」
ケアタウン総合研究所主催「なるほど伝わるプレゼンの技術〜話し方・組み立て方・図解作成の勘所〜」

1.制度の説明では「書かれています」と言う
2.話す内容を何個かに小さくまとめて話す
3.帰納的話法、演繹的話法を使う
(R.Mさん ケアマネ歴12年 専門学校 講師)

【ムロさんのコメント】
 制度の説明で「思います、感じます」という主観的な話し方は、適切ではありません。むしろ「書いてあります」「述べています」「〜と言われています」などの話し方のほうが聞き手には客観的に聞こえます。30分の話を「5分の話×6個」と考えれば緊張もせずにまとまりのある話が組み立てられるでしょう。


■ 全国の研修会場の声
ケアタウン総合研究所主催「なるほど伝わるプレゼンの技術〜話し方・組み立て方・図解作成の勘所〜」

「パワーポイントを使えたらいいなと思いますが、図式化したものを理解するのが苦手です。今日の講義で、写真やさし絵などをいれることで、聞き手を引きつけることができ、これなら自分でもできるかなと思いました」(H.Kさん ケアマネ歴15年 保健師)

【ムロさんのコメント】
 図解もトレーニングと慣れです。基本は「○、□、△、⇒、↓、⇔」などの集まりです。これに文字を入れたらいっちょ上がり。まずは「これわかりやすい」と思った新聞などの図解をなんども書き映すところから始めてみましょう。それとビジュアルで伝えるなら、新聞や写真などを使いましょう。簡単なイラストでもOK!気軽にチャレンジしてみましょう!(^^)!

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★東京スクールのご案内

≪場 所≫JR東中野駅そば(東京テクニカルカレッジ)
≪申込み≫ホームページより→ http://m.caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!WEBから申込可能!)

⇒シリーズ「ケアマネジャーの仕事力」(定員20名:残席6)
10年ぶりに改訂された「新・ケアマネジメントの仕事術」(中央法規出版発行)を用いたシリーズセミナーの第1弾。現場で求められる2つの仕事力(チームマネジメントとセルフマネジメント)の視点から、ケアマネジャーに求められる実践力を学びます。自己成長のノウハウだけでなく人材育成やスーパービジョンやコーチングでも活用できる実践的手法を身につけます。
│日 時│6月28日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://m.caretown.com/tokyo/caremanage2706.html

⇒シリーズ「利用者(家族)との出会いとインテークの勘所〜新規ケースと引き継ぎケース〜」(定員20名:残席7)
7月からは「新ケアマネジメントの仕事術」をテキストに、毎月連続で学ぶセミナーのスタートです。第1回は「初回訪問、インテーク、意向の聴き取り」です。初回訪問の準備、対象別対応(例:新規、引き継ぎ、紹介)、インテーク時の利用者(家族)の基本情報の取集のポイント、利用者(家族)の意向の引き出し方の勘所などを相談援助シーンも取り入れながら実践的に学びます。
│日 時│7月19日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://m.caretown.com/tokyo/caremanage2707.html

※6月より受講料がお得になる「スクール会員制」を始めます。会場ですぐに手続きできます!(^^)!
※「新ケアマネジメントの仕事術シリーズ」の今後のテーマはWEBに掲載!


★今週のおしらせ

◎ユーキャン「高室式ケアプラン書き方トレーニング」
テキストとDVD学習で、3ヵ月であなたもケアプランの達人に!
URL: http://www.u-can.co.jp/fukushi/shohin/05/

◎中央法規『けあサポ』ブログ(研修写真も多数掲載!)
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」は「メディアの話題を使って寄り添う」(第412話)
URL: http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro

◎中央法規 月刊ケアマネジャー6月号 高室流 会議力アップ講座
「集め方」(Vol.3)


◇ 編集後記 ◇

 前回の「私流モチベーションアップの方法」について感想メールを何人かの方からいただきました。「私たちが利用者さんを訪問すると元気になることに似ていますね」とある方が・・・なるほど、役に立っていると実感したり感謝されると元気になることを現場のみなさんは日々体験されていることが、とても伝わってきました。さて異常気象のような猛暑・熱暑が列島を覆っています。気になるのは脱水です。小まめに水分補給をされてくださいね。では、今週もがんばりましょう!(^^)! 〈ムロ〉

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編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )

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