ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ∞元気いっぱい
第427号
2015/03/26(Thu)
http://m.caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんのアレッ? 「共感ってなに?」
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「3つのチャレンジ」
[4] 全国の研修会場の声
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のお知らせ
[7] 編集後記

→東京スクールのお知らせ←
4月19日(日)10:30〜17:00
「もうこわくない!苦情が感謝にかわる対応術」(残席あり)

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■ ムロさんのアレッ?
「共感ってなに?」

 先日、東京都K市の包括職員の研修テーマはプレゼン術でした。そこでは、基本となる表情の作り方、身振りの仕方、声の出し方などを実践的に講義&ワークを行います。そのなかに「同じセリフだけど感情を変えて言ってみよう」というワークがあります。

 具体的には、こうです。「よかったですね」というセリフを、あきれて、びっくりして、楽しそうに、ムッとして、冷たく、こわごわと、ホッとして、と異なった感情をこめて言ってもらいます。
 全員でやってみて、それから個人でやってもらいます。す、すると・・・不思議な現象を目の当りにしました。「楽しそうに、ホッとして」はとても上手にできるのに、「ムッとして、こわごわと、冷たく」などのマイナス感情(ここでは怒りの感情)になるととても不自然になるのです。つまりぎこちないわけです。

「みなさん、どうして怒れないの?」・・・理由を質問してみても本人たちはピンとこない。ただ30代の社福士の女性の言葉がすべてを象徴していました。
「私たち、マイナスの感情を持っちゃいけないと思っているからですかね」
「じゃあ、相談に来られた方が怒っているとあなたたちはどうするのですか?」
「そりゃ、やっぱり、なだめますね。ダメですか?」

 もちろん、なだめることは必要なことです。ただ、相手が求めているのは「一緒に怒ってほしい」ということだったらどうでしょう。事情もわかっていない相手から「なだめられる」ばかりだと、どのような気分になるでしょう?

 プラスの感情には共感できても、マイナスの感情になると躊躇する・・・「共感」を仕事の道具として使いこなさなくてはいけない相談援助職として、果たしてどうなのでしょう・・・。

 あなたは「共感」をどのようにとらえていますか?


■ 最新業界ニュース

1.障害福祉から介護保険への移行〜地域ケア会議で調整を〜(厚労省)

 障害者総合支援法の施行3年後の見直し議論が来年度本格化する。介護保険制度との関係の整理も論点の一つに挙がっている。「高齢の障害者に対する支援の在り方に関する論点整理のための作業チーム」(座長=大塚晃上智大学総合人間科学部教授)で下議論を始めている。13日の会合では、65歳になった障害者がスムーズに介護保険へ移行したり、介護保険事業者が適切な障害者ケアを提供できるようにするため、地域で専門家を交えたケア会議を導入することが提案された。

2.新報酬で試算 年間150万円の押し上げ効果に

 4月からの新介護報酬では軒並み基本単価が引き下げられたが、もう一つ見逃せないのが地域区分の見直しだ。「経営への影響はむしろ地域区分の方が大きい」と話すのは、通所介護事業所「あすなろみんなの家」(東京都あきる野市、社福法人秋川あすなろ会)の今裕司施設長だ。あきる野市が相当する5級地は上乗せ割合が4%アップして単価も引き上げに。経営シミュレーションでは年間150万円の押し上げ効果があることが分かった。

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最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載しています。シルバー新報 ウェブサイト(PC専用)→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「3つのチャレンジ」
徳島県ケアマネ研修「ケアマネジャーの仕事力〜一歩先のチームマネジメント」

1.専門誌を読む
2.ケアプランの下書きをする
3.パソコンの両手打ちができるようになる
(名無しさん ケアマネ歴?年 専門資格歴:?年)

【ムロさんのコメント】
 徳島県ではケアマネジャーの仕事力がテーマ。質の高いケアマネジメントをめざすには「アセスメントが大事だ、いや相談援助技術でしょ」と各論でばかり語る研究者が多いのが不思議です。私は、ケアチームに対してはチームマネジメント、利用者(家族)には相談援助技術、そして自分にはセルフマネジメントが必要と説きます。現場は研究をしているのでなく仕事をしているのです。もっと仕事力を上げるための情報発信やノウハウ提供が必要だと。「〜するべきです」のような説教では現場は疲弊するばかりではないでしょうか?


■ 全国の研修会場の声
秋田県長寿社会課主催「自立支援に向けたケアプラン点検の基本と実際」

「もっと具体的に内容を聞きたいと思いました。修正プランをもらうことは考えていませんでした。市民目線でよいと聞き、安心しました。プランを見た本人(家族)の受けとめ方を聞いていなかったですね。主介護者ばかりで、遠方の家族のプランへの協力・参加もチェックしていきたい」(M.Mさん M市 点検歴2年 看護師歴24年 ケアマネ歴 4年)

【ムロさんのコメント】
 M.Mさんは、とてもいいところに気づいてくれました。ケアプラン点検は給付適正化が目的ではありません。ケアプランを通じたスーパービジョンととらえるとわかりやすいでしょう。その軸は「市民目線」、つまり利用者目線ですね。がんばって点検してケアマネさんに気づきがあっても、修正プランを出してもらわないと結果が確認できませんね。まずは学んだことを1つ1つ実践することで新たな気づきが生まれるでしょう!(^^)!

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★東京スクールのご案内

≪場 所≫JR東中野駅そば(東京テクニカルカレッジ)
≪申込み≫ホームページより→ http://m.caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!WEBから申込可能!)

⇒「もうこわくない!苦情が感謝にかわる対応術」(定員15名:残席あり)
いま、現場では苦情がとても増えています。かつては特定の人?だったのが、普通?の利用者(家族)から直接届くことも。でもそれって苦情でなく質問・要望・依頼ではないでしょうか?それにそもそも勘違いだったり。たとえば苦情が相談面接やサービスの「改善のきっかけ」になれば?苦情は質の向上の「宝箱」。焦らず、恐がらず、余裕を持った対応術を学びましょう。
│日 時│4月19日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://m.caretown.com/tokyo/handle2704.html

⇒「なるほど伝わるプレゼンテーション術〜実践的発表の勘所〜」(定員15名)
今回はプレゼン術です。ケアマネジャーや専門職のみなさんが「発表する場面」はサ担会議や事例検討会、地域ケア会議、さらに法人内会議までさまざまですね。3月のスクールは「話し方」がテーマでしたが、今回は「話の組み立て方」と「図解・パワポの作り方」に着目し、効率的でわかりやすいプレゼン技術を学びます。年間100回以上、15年間の経験から編み出された高室式プレゼン術の勘所を少人数で指導。どのような「場面」にでも応用できます。
│日 時│5月17日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて近日公開!


★今週のおしらせ

◎ユーキャン「高室式ケアプラン書き方トレーニング」
テキストとDVD学習で、3ヵ月であなたもケアプランの達人に!
URL: http://www.u-can.co.jp/fukushi/shohin/05/

◎中央法規『けあサポ』ブログ(研修写真も多数掲載!)
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」は「「多死社会」に向き合うこと」(第404話)
URL: http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro

◎【新連載】中央法規 月刊ケアマネジャー4月号 新連載!高室流 会議力アップ講座
「会議はチームマネジメント・リスクマネジメント」(Vol.1)


◇ 編集後記 ◇

 先日、和歌山県御坊市社協の介護予防研修会で講演をしました。タイトルは「元気にステキに介護予防〜あがらの御坊で「生き方上手」になろう〜」でした。集まったみなさんの多くは70代以上。サロン活動に取り組むみなさんなので、元気そのもの(^_^;)。人生の大先輩のみなさんに「生き方上手」を語る自分は何なんだ!と自分ツッコミ。幾度となく「僭越ながら」を繰り返し、助っ人として日野原重明医師の生き方上手指南を例に出しながら2時間お話ししました。みなさんと確認できたことは、「歩く、食べる、動く」だけでなく、「集う、語らう、笑う」が生き方上手(介護予防)にはとても大切というでした。!(^^)!当日の様子は下記のフェイスブックをご覧ください<(_ _)>〈ムロ〉

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提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )

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