ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ∞元気いっぱい
第423号
2015/01/29(Thu)
http://m.caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの提案 「学び方を学ぶ」〜自分バージョンアップ〜
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「3つのチャレンジ」
[4] 全国の研修会場の声
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記

→東京スクールのお知らせ←
2月15日(日)10:30〜17:00
「わかる・書ける文章術〜実践的書き換えの勘所〜」(残席5名)

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■ ムロさんの提案
「学び方を学ぶ」〜自分バージョンアップ〜

 みなさんは、「学び方」を学んだことはありますか?
 多くの方は、受験勉強や資格勉強で四苦八苦された方は多いでしょう。あれは、私流にいえば「学び」というより、「合格標準ライン」のための短期間型の知識偏重の学習ですね。ですから合格すると見事に脳内から消え去っていると聞きます。

 学びとは、そんな付け焼刃ではなく、脳内だけでなく心と体に染みつくような行為ではないかと思います。

 6年前に「ケアマネジャーの仕事力」を書きました。内容は意味深な(笑)「13の技術」に分かれています。どれも1日研修並みの濃い内容を各章でまとめています。なかでも力(リキ)が入ったのが「ラーニング技術」。要するに「学び方は技術である」という章です。

 私は研修会場で「この1年間で、ケアマネジメントの本を3冊以上読んだ方はいますか?」と質問。手をあげるのは約1割くらい。「雑誌をいれてもいいですよ」となると3割くらいでしょうか。もちろん恥ずかしさから挙手をしない人を引いても、あまりの低さに唖然としたり・・・
「もしご両親の担当ケアマネが、この1年間、ケアマネジメントの本を1〜2冊しか読んでいないと知ったら、その人を信頼できますか?」と尋ねると、多くの人は首を振ります。

 事情や理由はいろいろあれど、私の結論はみずから行う「学び方」を知らない方が多いのではないかということがわかったのです。
 実は、日本の教育は「知識詰め込み型」で習熟度をテストで評価するパターンです。偏差値で脅し危機感をあおって「勉強」をさせる。さらに考えさせることが少なく、教えてもらう習慣ばかりがついて、みずから本や情報を読んで、考えたり発見することがとても苦手です。

 現場はすべて応用問題です。解答は用意されていません。この4月に制度も大幅に変わり、ケアや相談援助の知識や手法も新しいものが開発され(例:認知症ケア)ています。全国には多くのすばらしい実践もあります。
 つまりみずからが「自己更新」をしない人は、あっという間に周回遅れのランナーに。「新しい学び」をしないと、知らぬ間に「経験・勘・度胸」の専門職になってしまったり。学びによって「新しい自分」を上書きすることができます。学びこそ、自分バージョンアップなわけです。

「自分流の学び方」は、実はオリジナルな習得法です。これを身につけるととってもラクです。いろんなパターンをチャレンジしてみてください。
 ちなみに私の研修会参加者に、最後に言っていることです。
「今日の学びを深める方法をお話ししますね。それは他の誰かに話すこと、教えることです。話すことが復習となり、理解がさらに深まります」・・・と。


■ 最新業界ニュース

1.「予防効果」で保険料抑制 第6期介護保険料4,228円 埼玉県和光市

 介護報酬の改定率が決まったことで、保険者による、来期の高齢者の介護保険料額の算定が本格化する。今期の保険料の全国平均は4,970円。給付の伸びに伴い、5千円を大きく上回る自治体が少なくないとみられる中で、埼玉県和光市では基準月額は4228円で前期計画比でわずか1.9%の伸びにとどまることが分かった。予防に力を入れてきたことで、認定率が低いこと、重度者の発生も抑えられていることなどが原因だ。地域包括ケアのモデルとされてきた和光市方式が改めて注目を浴びそうだ。

2.サ付き住宅の改修型補助拡大 空き家活用促進、3万戸整備(国交省)

 国土交通省住宅局は、来年度予算案にサービス付き高齢者向け住宅整備への助成を含むスマートウェルネス住宅等推進事業に320億円を盛り込んだ。空家や事務所などを活用した整備を進めるため、サ付き住宅に改修する場合に設置を求められる間仕切り壁などの設置費用を補助対象に加える。

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最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載しています。シルバー新報 ウェブサイト(PC専用)→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「3つのチャレンジ」
名古屋市介護介護職員等キャリアアップ研修「本人らしさを活かした実践的ケアプラン作成法」

1.ケア7資源を入れる
2.支援内容に「ほめる、手伝う」の言葉を使う
3.5W1H+1W1Rを心がける
(Y.Mさん ケアマネ歴1ヵ月)

【ムロさんのコメント】
 ケアプランの表現でよく使われる「支援します」ですが、「具体的に何を行なうのかな?」がわかりづらい表現です。私が調べたところ、ほぼ70種類がありました。「ほめる、手伝う」ことや「協力します、説明します、声がけします」など、具体的な行為をケアプランに書き込むことで、ケアチームは共通の支援を行うことが可能です。


■ 全国の研修会場の声
名古屋市介護介護職員等キャリアアップ研修「本人らしさを活かした実践的ケアプラン作成法」

「ケアプランは形式的なものという印象を持っていました。今日の研修で、ケアプランを考えることで、本人・事業者すべてがつながっていく、本来のあり方を学ぶことができました。あいまいな言葉に"逃げて"はいけない!!」(T.Aさん 介護福祉士 男性)

【ムロさんのコメント】
 T.Aさんの「本人・事業所がすべてつながる」という表現、ステキですね。ケアプランはケアの指示書ではありません。どのようなケアが行われているか、が書かれた「連携シート」であり、意向・課題の実現への「ロードマップ」です。ワクワクするようなケアプランはCADLの視点(文化的日常生活支援)の課題を1つでも盛り込むことで可能となります。

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★東京スクールのご案内

≪場 所≫JR東中野駅そば(東京テクニカルカレッジ)
≪申込み≫ホームページより→ http://m.caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!WEBから申込可能!)

⇒「わかる・書ける文章術〜実践的書き換えの勘所〜」(定員15名:残席5)
文章は書き手のものでなく「読み手」のもの。わかりやすいだけでなく、コンプライアンス上も「堪えうる表記」はどうすればよいか。ケアマネジメントでは、ケアプラン、支援経過記録、介護記録などなど「書く作業」が盛り沢山。ところが「文章」に苦手意識を抱くケアマネジャーや現場リーダーはたくさんいます。どのような「文書」作成にも活用できる高室式文章術を指南します。
※「文章をみるみる変えていく体験があなたの自信になります!(^^)!」高室
│日 時│2月15日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://m.caretown.com/tokyo/writing2702.html

⇒「なるほど伝わるコミュニケーション術〜実践的話し方の勘所〜」(定員15名:残席7)
「うまく話せない」「ついあがってしまう」と話し方に悩むケアマネジャーや専門職のみなさん。話す場面は利用者(家族)だけでなく、サ担会議や地域ケア会議までさまざまですね。3月のスクールでは「話し方」がテーマ。発声・滑舌・表情づくりから、対象別、場面別の話し方、さらに話の組み立て方まで行います。年間100回以上、15年間の経験から編み出された高室式話し方の勘所を少人数で指導。どのような「場面」にでも応用できます。
│日 時│3月22日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://m.caretown.com/tokyo/communicate2703.html


★今週のおしらせ

◎ユーキャン「高室式ケアプラン書き方トレーニング」
テキストとDVD学習で、3ヵ月であなたもケアプランの達人に!
URL: http://www.u-can.co.jp/fukushi/shohin/05/

◎中央法規『けあサポ』ブログ(研修写真も多数掲載!)
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」は「健康管理」(第396話)
URL: http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro

◎中央法規 月刊ケアマネジャー2月号 高室流 考えるヒント
「福祉とふくし」(Vol.11)


◇ 編集後記 ◇

 先週は私の記念すべき(^^;)57回目の誕生日!フェイスブックでの「おめでとうメール」にびっくり。あらためてSNSの可能性に驚いた1日でした。2月号の月刊ケアマネジャーは「福祉とふくし」。13年前に私が提唱し今では頻繁に目にするようになった「ひらがなふくし」への思いを満?を持して書きました。福祉の可能性と危機を読み取っていただけると思います。!(^^)!〈ムロ〉

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編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )

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