ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ∞元気いっぱい
第419号
2014/12/11(Thu)
http://m.caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの危惧 職業は「振り込め詐欺」
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「3つのチャレンジ」
[4] 全国の研修会場の声
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記

→東京スクールのお知らせ←
12月21日(日)10:30〜17:00 (定員15名→20名に!・残席3)
【第1回】「会議の力〜チームをまとめる話し合いの技術〜」

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■ ムロさんの危惧
職業は「振り込め詐欺」〜手口は進化している〜

 振り込め詐欺がメディアに登場して、ほぼ5〜6年が経過しました。
 被害額は、相変わらず前年増です。昨年度は495億円というから呆れます。その前年は350億近くでしょうか・・・ここ3年ほどで1000億近くの高齢者の虎の子が、闇に吸い込まれたことになります。
 今回の総選挙で使われる費用が700億円といわれますから、その額の大きさに慄然とします。そして、これは被害が報告された額であって、公けになっていない金額を想定すると、この2倍以上あるかもしれません。

 5年前、NHKスペシャルが、半年間ルポをした若者犯罪グループによる「振り込め詐欺」を放映しました。登場するのはチームから足を洗って手口を得意気に解説する元詐欺師タカハシ(28歳)、15年間建設会社の社員で今はホームレスで出し子に誘われるサトシ(37歳)、元大手企業マンで脱サラしていまは現役でトップに立つA氏(31歳)たち。語られる「本音」からは「犯罪の匂い」や自責感は微塵も感じられません。

 彼らの言い分です。
「だって友人よりも優位に立ちたいじゃないですか」
「今の世の中はセレブとコジキ。セレブになるには手段を選ばないですよ」
 負け組にならないために、高齢者の金をだまし取ることにさえ無神経になってしまっている彼ら。ATMの「出し子役」は1万円で携帯の名義貸しに簡単に協力する、カネに行き詰ったホームレス寸前の彼らです。

 あれから5年たち、出し子役は高校生が担うようになっています。手口も込み入っています。犯人は複数で、劇団のようにそれぞれ警官役、刑事役、弁護士役などの役柄を分担し、あの手この手でだまそうとします。
 その手口は、まさにいたちごっこのように進化します。なんと、金融機関のでは足がつくのでしょう、「受け子」(犯人)が現金やキャッシュカードを直接自宅等に取りに来る「振り込ませない振り込め詐欺」(いわゆる「受取型」の手口)が増加しているといいます。
 いまでは、振り込み型が約1割で現金受け取り型が約8割といいます。

 東京オリンピックを騙った詐欺、個人情報削除を騙った詐欺・・・これらの「歪み」と「手口」にはある種の不気味さがあります。・・・「血と汗の結晶」を「血も涙もない連中」から守る仕組みづくりを始める時です。


■ 最新業界ニュース

1.新総合事業へ 動くか自治体 「予防通所引き下げ」が後押し

 介護保険制度改正の柱とも言える介護予防・日常生活支援総合事業だが、自治体の動きは鈍い。シルバー新報の調べでは、12月3日現在東京都内で来年4月からの導入を決めている市区町村は8カ所に過ぎない。全国的にみても多くは、限りなく延期に近い「検討中」。しかし、ここにきて状況が変わったという指摘がある。介護報酬改定議論の中で、予防通所を大きく引き下げる方向が示され、消費税増税も先送りになり、延期した場合の財源上のメリットがなくなるためだ。

2.離れて暮らす子どもの「親孝行」を代行(厚労省)

 北九州市シルバー人材センターは、離れて暮らす子どもの代わりに親の日常生活を支援する「親孝行代行サービス」を新たに始めた。介護保険では対応できない大掃除や布団干し、植木の水やりなどの家事援助のほか、将棋や囲碁の相手など趣味の範囲まで幅広いニーズに対応する。インターネットを使ってお互いの近況を写真や動画で伝え合うお手伝いもするという。

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最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載しています。シルバー新報 ウェブサイト(PC専用)→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「3つのチャレンジ」
鹿児島県CM協議会 姶良・伊佐支部「私らしさ」に着目した自立(自律)のケアマネジメント

1.言葉に気をつける
2.質問の仕方を工夫する
3.男性の特性に配慮して支援する
(H.Tさん ケアマネ歴2年 看護師歴15年 女性)

【ムロさんのコメント】
 私らしさは「本人らしさ」です。質問の仕方1つで、話すこともあれば、怒り出すことも?それほどに質問は、本人の心にしっかりと届きます。男性は、寡黙で我慢づよく、弱音を吐かない・・・と、教えられてきた大正・昭和の男たちにとって、高倉健さんと菅原文太さんの生き方とは重なる部分があるのかもしれません。


■ 全国の研修会場の声
静岡県第1回介護予防従事者研修「ボランティアを育てる仕組みと仕掛け」

「ボランティアにたいして、無償や自発性ばかりをイメージしていました。今回の研修を受け、それらにとらわれることなく、結果的にボランティアになっていること、今の地域にある資源を活用することなどが学べました」(Y.Kさん 包括歴0.5年 保健師歴5年 二次予防事業担当)

【ムロさんのコメント】
 私が提唱するのは、仕事をやっているみなさんにボランティアに「本業」で参加してもらうというもの。つまり医師が「国境なき医師団」で被災地や戦場に向かうように、ジムのトレーナーが介護予防指導員のボランティアに参加してもらう、フラダンスサークルの方にダンスの指導員ボランティアをやってもらう、ということです。ちょっと発想を変えるだけでボランティアの層はグッと広がるのではないでしょうか!(^^)!

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★東京スクールのご案内

≪場 所≫JR東中野駅そば(東京テクニカルカレッジ)
≪申込み≫ウェブサイトより→ http://m.caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!WEBから申込可能!)

⇒【第1回】「会議の力〜チームをまとめる話し合いの技術〜」(定員15名→20名に!・残席3)
ケアマネジメントにおいて「話し合い」はケアチームをまとめる大切な技術です。地域ケア会議、サービス担当者会議、事例検討会から事業所内会議まで、話し合いの場はたくさんあります。でも「会議」に苦手意識を抱くケアマネジャーや現場リーダーはたくさんいます。どの会議にも活用できる進行・参加の技術、資料づくりのコツを学ぶことで、みなさんは会議上手に一歩近づけます。
│日 時│12月21日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://m.caretown.com/tokyo/meeting2612.html


★今週のおしらせ

◎ユーキャン「高室式ケアプラン書き方トレーニング」
テキストとDVD学習で、3ヵ月であなたもケアプランの達人に!
URL: http://www.u-can.co.jp/fukushi/shohin/05/

◎中央法規『けあサポ』ブログ(研修写真も多数掲載!)
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」は「私のおすすめ本〜小説『後妻業』」(第390話)
URL: http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro

◎中央法規 月刊ケアマネジャー12月号 高室流 考えるヒント
「連携」(Vol.9)


◇ 編集後記 ◇

 先日、京都で起きた結婚相談所を舞台にした筧○○子の事件。その様をこれでもかと再現し注目されているのが小説「後妻業」(文藝春秋刊 黒川博行著)です。まさにリアルすぎて驚きます。本の帯に「爺いを騙すのは功徳や」とありました。高齢者の婚活がブームです。そのブームの裏で「金目」にしようとたくらむダーティーな連中がいることを忘れてはいけないと思います。一読の価値ありです・・・このメルマガも今年あと1回です。(^_^;)〈ムロ〉

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編集及び発行責任者:S.Takamuro
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