ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ∞元気いっぱい
第418号
2014/11/27(Thu)
http://m.caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんのノウハウ 「声の音色〜体調、感情、関係を読み取る〜」
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「3つのチャレンジ」
[4] 全国の研修会場の声
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記

→東京スクールのお知らせ←
12月21日(日)10:30〜17:00 (定員15名:残席4)
【第1回】「会議の力〜チームをまとめる話し合いの技術〜」

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■ ムロさんのノウハウ
「声の音色〜体調、感情、関係を読み取る〜」

 現在、書き進めている改訂「ケアマネジメントの仕事術」。そのなかのアセスメント手法の節で「5感+1感」をフルに活用しようと書いています。5感といえば、「視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚」。なかでも、利用者(家族)の方の話を聴き取るのは耳です。
 みなさんは、耳をダンボ?にして話される言葉にしっかりと集中していると思います。しかし、得てして人はいつも本音を語るものではありません。どちらかというと、遠回しな言い方、遠慮した言い方、あえて嘘のような偽る言い方をするものです。

 では、それをどう見抜けばよいでしょうか?
 そのヒントは「声の音色」にあります。
 音色を決める要素の第1は「体調」です。いくら「元気ですよ」と言っても、しゃがれた力ない声では、ムリをしている、心配をかけたくないなどの心理が働いていると察することができます。
 第2は「感情」です。「ええ、50になっても息子はかわいいですよ」という声も、失業して家でなにもしない息子をなさけないと思っている母なら、つい落胆したあきらめ感が漂いがちだったりします。
 第3は「関係」です。「嫁には感謝しています」という言葉も、うつむき加減で不機嫌な嫁がそばにいれば、遠慮がちで建前のような印象を声の音色から読み取ることができるでしょう。

 さらに、声の「高さ」で本人の心情をはかることができます。一般的に、高い声のときは建前で、中位の声は日常生活、低い声は本音を言っているといわれます。たしかに、仕事だと高めですよね(嘘を言い張る犯人も…)。家族だと低め(+友人ならなれなれしさが)に話しています。これは携帯電話の第2声(最初のもしもしは誰だかわからないので高い(^_^;))を聞いていれば、即誰だか察しがつきます。だって相手によって声が変化するからです。

 そして「速さ」もポイント大です。楽しいと「速く」なり、苦しい・つらいと「ゆっくり」となります。緊急事態は「超速く」なり、咳き込むことも・・・

 では、このような背景を察するにはどうしたらよいか?それが、第6感なのです。むしろ第6「勘」といってもいいような・・・とりわけ女性のセンサーは感度がよいようです。

 さらに表情を読み取るノウハウが身につけば・・・
 利用者(家族)を深く理解する力が養われるでしょう。


■ 最新業界ニュース

1.介護報酬改定の論点 通所介護“適正化”へ舵(厚労省)

 11月13日の介護給付分科会(会長=田中滋慶応大学名誉教授)に厚労省は通所系サービスなどの論点を提示した。通所リハでは、「生活期」のリハ構築を前面に打ち出し前向きなのに対し、乱立ぎみの通所介護は「懲戒的」な色合いが強い。地域密着型へ移行する小規模型では、管理費分が割高になっているとして基本報酬も引き下げる。予防通所も引き下げ。軽度者を中心に「エンターテインメントの場」となっているような通所介護には厳しい改定になる。また、集合住宅へのサービス提供の減算は拡大。新たに定期巡回・随時対応型訪問介護看護にも減算を導入することが提案された。

2.生活期リハ 構築へ〜通所リハ 加算を新設・組み替え〜(厚労省)

 医療保険と役割分担し、介護保険で「生活期のリハビリテーション」を構築するのが通所リハ・訪問リハの改定の目標だ。訓練室での「心身機能」への働きかけがメーンになりがちなのを、「活動」「参加」にもバランスよく働きかけるようにする。厚労省は、リハビリ関係者の合意形成のために「高齢者の地域におけるリハビリテーションの新たな在り方検討会」を開催。通所リハに日本作業療法士協会が開発した「生活行為向上マネジメント」を取り入れたリハビリを導入することが提言されていた。それを大前提に、リハビリテーションマネジメントや個別リハなど、リハビリ全体を組み替えるのが厚労省の提案だ。

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最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載しています。シルバー新報 ウェブサイト(PC専用)→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「3つのチャレンジ」
愛知県碧南市ケアマネ研修「本人らしさを活かした自立支援ケアプラン」

1.男性利用者にはコンサルテーション
2.初回訪問時に「何とお呼びすればよいですか?」を確認
3.地名などには固有名詞を使う
(Y.Iさん ケアマネ歴4年 介護福祉士歴9年 女性)

【ムロさんのコメント】
 男性というのは傾聴・共感してもらうことも好みますが、具体的にどうすればよいか、そのアドバイスを求める傾向が強くあります。つまりコンサルテーション的な関わりが有効かもしれません。家族の呼び方を「家族さん、息子さん、娘さん」は失礼にあたるので、先方に尋ねるのが一番です。名字、名前、などなど。地名を書き込むだけで個別性があるので、おススメです!(^^)!


■ 全国の研修会場の声
東京都西東京市高齢者支援課「本人の意向・家族の意向」がわかる書き方

「きれいな文章にまとめよう、できるだけ短くと考えている自分にあらためて気づきました。1表の文章を私には具体的にイメージできても、文章だけを読んだ方には、イメージできない、とても抽象的な文章だとわかりました」(T.Mさん ケアマネ歴10年 介護福祉士歴15年)

【ムロさんのコメント】
「できるだけ短く」とは、誰が言いだしたのでしょうね?30分も話を聴いて、たったの1行ですませてOKどは・・・俳句や短歌ではないですから(^_^;)。文章は書き手のものではなく、読み手のものです。抽象的な文章が自己覚知できたところからスタートです!(^^)!

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★東京スクールのご案内

≪場 所≫JR東中野駅そば(東京テクニカルカレッジ)
≪申込み≫ウェブサイトより→ http://m.caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!WEBから申込可能!)

⇒【第1回】「会議の力〜チームをまとめる話し合いの技術〜」(定員15名:残席4)
ケアマネジメントにおいて「話し合い」はケアチームをまとめる大切な技術です。地域ケア会議、サービス担当者会議、事例検討会から事業所内会議まで、話し合いの場はたくさんあります。でも「会議」に苦手意識を抱くケアマネジャーや現場リーダーはたくさんいます。どの会議にも活用できる進行・参加の技術、資料づくりのコツを学ぶことで、みなさんは会議上手に一歩近づけます。
│日 時│12月21日(日)10:30〜17:00
│詳 細│WEBにて→ http://m.caretown.com/tokyo/meeting2612.html


★今週のおしらせ

◎ユーキャン「高室式ケアプラン書き方トレーニング」
テキストとDVD学習で、3ヵ月であなたもケアプランの達人に!
URL: http://www.u-can.co.jp/fukushi/shohin/05/

◎中央法規『けあサポ』ブログ(研修写真も多数掲載!)
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」は「ケアマネジメントの責任者は誰?」(第388話)
URL: http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro

◎中央法規 月刊ケアマネジャー11月号 高室流 考えるヒント
「価値観」(Vol.8)


◇ 編集後記 ◇

 先日、130人が拘束されていた東京都北区の施設の取材を敢行しました。もちろん、独自で・・・私の前に表れたクリニックの事務長とのやりとりから浮かび上がったのは、この事件?の深い闇です。短い時間でしたが、足を運んでこそわかるものもあります。同じようなことが、どこかで・・・深い懸念が私の胸を締めつけます。〈ムロ〉

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編集及び発行責任者:S.Takamuro
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