ケアタウンメルマガ∞元気いっぱい
第412号
2014/09/04(Thu)
http://m.caretown.com/
▼今週の目次▼
[1] ムロさんのノウハウ 「プレゼンの極意」
[2] 最新業界ニュース
[3] 今週の「3つのチャレンジ」
[4] 全国の研修会場の声
[5] 今週のおしらせ
[6] 編集後記
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■ ムロさんのノウハウ
「プレゼンの極意」
私は年間100回程度の講演を依頼されます。規模は20人〜300人、対象はケアマネジャー、包括職員、施設職員、民生委員の方々。話すテーマはケアマネジメントプロセスから支援困難ケース、多職種連携、虐待対応、地域ケア会議、記録・文章術、メンタルマネジメント、人材採用&育成など15近くなります。
依頼される回数も1ヵ所で数年にわたり2〜6回ほどになることもあります。
「いつもわかりやすいのですが、どのようなノウハウがあるのですか?」と時おり質問されることがあります。私なりに講師として心がけていること、それは、いわゆる上から目線?的な講義調でなく、聴き手重視の「プレゼン的な講義調」を大切にしていることです。
とかくプレゼンというと、なにか商品を売ったり企画を通すためのビジネススキルと思われがちですが、「伝える技術」と考えれば、相談援助職や管理職のみなさんは常日頃、利用者(家族)や職員にプレゼンをしていることになります。
講義の目的には、知る(知識)、行う(技術)、わかる(理解、納得)、思う(感情、共感)、考える(思考)などの5つがあります。その目的に応じて、話し方や話す内容、話す順序、ワークショップをさまざまに駆使をします。それは90分も6時間も同じです。むしろそうでなければ聴き手には伝わりません。
主張や根拠、メッセージがいくらしっかりそろっていてもインパクトがなければ、2日もすれば忘却の彼方になってしまいます。そうならないためには「具体的、感情訴求、物語性」に意外性とシンプルさが勘所です。自分の論理でなく、相手の立場や視点に立って繰り返すことで相手の脳にしみわたるように定着することになります。
具体的に「何をどのようにやればよいか」を実践的な例をまじえることで、聴き手は自分と重ね合せ、自分だったらどうするかを常にイメージできることが大切です。話し手はどのような効果と行動(アクション)を創出するのか、この意識次第だけでも、印象はかなり変わるのではないでしょうか?
■ 最新業界ニュース
1.通所系も「基本+3機能重視」〜在宅サービスの「統合」推進〜(厚労省)
8月27日の介護給付費分科会に、厚労省は在宅サービス全体の方向性と通所介護の論点を提示した。訪問介護も、通所介護も自立を支援するサービスであり、求められる機能や基準の考え方は同じと「統合」の方向性を打ち出した。過剰ともいえる参入が続く中で、「事業所完結」で顧客の歓心を買うサービスを競い合っている状況に「原点に戻るべき」とくさびを打ち込んだとも言えそうだ。
2.「介護保険じゃ在宅は続けられない!」〜認知症進むほど不満増加〜(連合)
現在、要介護者を在宅で介護している人の3割が今の介護保険サービスでは在宅介護を続けていくことができないと考えており、その割合は認知症が進むにつれ増加していることが、日本労働総連合会の調査で分かった。特に夜間や緊急時のニーズに応えるサービスがないことへの不満が大きい。調査は今年2〜4月にかけて実施。在宅介護中の家族1381人から回答を得た。
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最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載しています。シルバー新報 ウェブサイト(PC専用)→ http://www.silver-news.com/
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■ 今週の「3つのチャレンジ」
神戸市包括研修「地域包括ケアシステムの地域ケア会議の開き方・進め方」
1.司会の技法を意識する
2.在宅サービスを訪問し困り事を聴くことから始める
3.沈黙時には焦らないトレーニングをする
(A.Mさん 包括歴15年 社会福祉士歴17年 女性)
【ムロさんのコメント】
進行役には技術が必要です。それを本格的に学ぶ機会がないので、けっして上手でないやり方を真似るか、自分流で会議をせざるを得ない人がたくさんいます。会議嫌いの人に上手な進行はむずかしいでしょう。なぜなら本音がやりたくないからです。私は「会議好き」になりましょうと話します。そして会議進行は技術なので、トレーニングをすれば身につけることができると・・・。もっとも恐怖(^_^;)な沈黙もちょっとしたノウハウで全然恐くなくなります。会議の進行はセンスでなく技術なのです!(^^)!
■ 全国の研修会場の声
神戸市包括研修「地域包括ケアシステムの地域ケア会議の開き方・進め方」
「先生の"進行役は回答をする役割ではありません"のという言葉が印象的でした。進行役は会議の全体をマネジメントしていくことが大切ということで、少し救われた気分になり、焦りが解けました。実践の中で答えを出す、というお話にも安堵しました」(T.Iさん 包括歴9年 看護師歴19年 女性)
【ムロさんのコメント】
とかくダメ?な会議は進行役が回答をすることです。それでは、発言者はイエスマンのようなおざなりの発言しかできなくなります。それに、自分と同じ意見の人を指名しがちになり、進行を促がすことより発言者の中味に注意が向きがちに。できれば複数(進行役、回答役)が理想。どうしても兼ねるなら、自分の発言は最小限とし、発言の際は「これは参加者として・・・」とことわってから話し始めることでメリハリをつけることができます。
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★今週のおしらせ
◎ユーキャン「高室式ケアプラン書き方トレーニング」
テキストとDVD学習で悩み解決。3ヵ月であなたもケアプランの達人に!
URL: http://www.u-can.co.jp/fukushi/shohin/05/
◎中央法規『けあサポ』ブログ(研修写真も多数掲載!)
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」は「考えるヒントの本音:家族さん」(第376話)
URL: http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro
◎中央法規 月刊ケアマネジャー9月号 高室流 考えるヒント
「家族さん」(Vol.6)
◇ 編集後記 ◇
広島の土砂災害・・・本当に心が痛みます。誰が悪いのか・・・砂防ダムを作らなかった行政か、家を建ててはいけない山地を開発した業者か、ちょっと安いからと移り住んだ住民か、豪雨をもたらした自然なのか。原因は複合的でしょう。しかし1つ言えることは、古人の言い伝えや元々の地名をひもとくと、この地に住むという行為そのものが無謀だったということがわかります。
これは原発事故にも言えるのではないでしょうか?大丈夫だったはず、想定外だった、まさか・・・これは、いつも事が起こってからの「弁解・言い訳」でしかないように聞こえるのは私だけでしょうか。
※東京スクールでは、みなさんのご要望をお待ちしています。HPからお寄せください!(^^)!〈ムロ〉
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