ケアタウン総合研究所
バックナンバー

ケアタウンメルマガ∞元気いっぱい
第411号
2014/08/21(Thu)
http://m.caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんのメモ帳 「近頃、出会った言葉たち」
[2] 最新業界ニュース
[3] 東京スクールのご案内
[4] 今週のおしらせ
[5] 編集後記

→東京スクールのお知らせ←
8月24日(日)10:30〜18:00 (定員20名:残席あり)
【第3回】「アクターズケア〜認知症の人とのコミュニケーション力を高める〜」

〜〜〜〜〜〜〜

■ ムロさんのメモ帳
「近頃、出会った言葉たち」

 私と打ち合わせ(飲み会含む)をされた方はご覧になっていますが、私は常日頃からいいフレーズや興味ある言葉に出会うとメモ帳(マルマン社製)に書き込む習慣があります。
「これは覚えておこう」といくら気合いをいれても、さすがに記憶していることはわずかです。印象程度しか残っていないことも。ですから、とにかくメモをします。講演会、打ち合わせ、テレビなどなど。もちろん、飲み会でも(^^;)。
 そのなかから出会った言葉を紹介しますね。

 遠野市の看護師Mさんです。「血圧測定をするとき、甲種合格ですと言うと戦前生まれの方はニッコリされます。丙の方には、今度、○○をやれば甲種になれますよ、と励まします(笑)」・・・相手にわかりやすい表現ですね。

 介護家族のOさんです。
「グループホームで根掘り葉掘り聞かれるのが苦痛でした。ケアマネさんが理由を言ってくれないので。その人らしいと言われますが、私たち家族にとっては嫌な母でした。それを思い出すことは苦痛だし、話すことはつらかった」
 目的を伝えない質問は尋問です。素敵な思い出ばかりではありません。

 小規模多機能の代表のSさんのお話です。
「BPSDは問題ではないです。決めつけの医療用語です。たいていはまわりが原因をつくっています。認知症の方に、いきなりトイレ行きましょうは本人を混乱させるだけです。これから〜するのでトイレ行きましょう、と最初に理由を言うと安心してトイレに行かれます。トイレ大丈夫ですか?は確認の問いで、これも×です」・・・「大丈夫ですか?」ほどわかりにくい問いはありませんよね。

 最後に、NHKの早朝の番組に出演された落合恵子さんの言葉です。
「私は、昭和20年生まれで、私は私で私になってきました、と生きてきました。所有物の"母の娘"でなく、対等な"母と娘"の関係になろうと努力してきました。そんな母を介護して・・・そこに生きている母に寄り添っていることで、母という存在にケアされていた自分に気づきました。母の介護を通して、私は人としてのキャパシティを広げてもらいました。喪失の悲しみが、その人を愛した証なら、回復する必要があるのだろうかと思う自分がいました」
 次第に衰えていく認知症の母を介護しながら、必死に母との関係に真摯に向き合う、作家だから語れる言葉の数々・・・

 世界は「言葉」でできています。その言葉を大切に拾うこと、拾って思いめぐらすこと、そして伝えること・・・私の役割の1つだと思っています。


■ 最新業界ニュース

1.保険者のケアプラン点検支援へ〜介護保険の存続かかる〜(東京都)

 東京都は8日、「保険者と介護支援専門員が共に行うケアマネジメントの質の向上ガイドライン(GL)」を活用したケアマネジメントの質の向上研修を開催した。ガイドラインに基づき、保険者のケアプラン点検を推進する準備の一環。9月中旬までに1400人の研修を行い、研修を受けていない地域のケアマネへの浸透をねらう。

2.認知症BPSD、要介護度と相関性なし〜認定基準の再検討必要〜

 全国老人福祉施設協議会はこのほど、特養ホームに入所している認知症高齢者のBPSDの状態像と、原因疾患や環境、要介護度などとの関連性を調べた調査研究報告書をまとめた。不安や妄想は軽度者にむしろ多く見られ、常時のケアや見守りが必要な状態像であることが分かった。現行の要介護認定基準や特養の入所要件など認知症に関する評価のあり方の見直しに向けた根拠になり得るとしている。

---------------
最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載しています。シルバー新報 ウェブサイト(PC専用)→ http://www.silver-news.com/
---------------

〜〜〜〜〜〜〜

★東京スクールのご案内

≪場 所≫JR東中野駅そば(東京テクニカルカレッジ)
≪申込み≫ホームページより→ http://m.caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!HPから申込可能!)

⇒【第3回】アクターズケア〜認知症の人とのコミュニケーション力を高める〜(定員20名:残席あり)
認知症ケアに活かせるコミュニケーション技法として生まれたのがアクターズケアです。認知症高齢者は「その人の世界」に生きています。接遇の際に語られる人物(例:夫・妻、息子・娘)になることが必要な場面もあります。そのためにプロの俳優から「役柄の深め方」の技術(スキル)を実践的に学びます。また地域での認知症を理解するための「寸劇」での役づくりにも活用できます。明日から現場で使えるノウハウを身につけるセミナーです。
│日 時│8月24日(日)10:30〜18:00
│会 場│武蔵小金井駅(JR中央本線)より徒歩5分
│詳 細│HPにて→ http://m.caretown.com/tokyo/actor2608.html


★今週のおしらせ

◎NHK学園通信講座「伝える力〜福祉・介護篇〜」が好評!
3ヵ月であなたもコミュニケーションの達人に。DVDには講義とケース別対応(例:カンファレンス場面)が盛り沢山!
URL: http://www.n-gaku.jp/life/course/7Q2.html

◎中央法規『けあサポ』ブログ(研修写真も多数掲載!)
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」は「考えるヒントの本音:支援する」(第374話)
URL: http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro

◎中央法規 月刊ケアマネジャー8月号 高室流 考えるヒント
「支援する」(Vol.5)


◇ 編集後記 ◇

 このお盆は京都の実家に戻り、茅葺の里に足を延ばしました(個人FBをご覧下さい)。その前後に新刊の図解作成に没頭。約100シートを作成しましたが、頭は爆発モード(^_^;)。おかげでやりとげた感はありましたねぇ。つらくなる?とみなさんの顔を思い出しモチベーションアップ。私もみなさんに支えられているのだと実感する今日この頃です<(_ _)>※東京スクールでは、みなさんのご要望をお待ちしています。HPからお寄せください!(^^)!〈ムロ〉

Facebook
個人:http://www.facebook.com/shigeyuki.takamuro
ケアタウン総合研究所:http://www.facebook.com/caretown.jp

■ 全てのお問い合わせはこちらまで→ info@caretown.com
■ ご感想はこちらまで→ koe@caretown.com
■ 購読申込→ m@caretown.com
■ 配信停止→ mag@caretown.com
■ 東京スクール申し込み→ i@caretown.com

編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )

戻る
↑ページの一番上へ↑
(C)ケアタウン総合研究所