ケアタウン総合研究所
バックナンバー

ケアタウンメルマガ∞元気いっぱい
第406号
2014/06/12(Thu)
http://m.caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] ムロさんの着目 Oh!「ポジティブ心理学」
[2] 最新業界ニュース
[3] 東京スクールのご案内
[4] 今週のおしらせ
[5] 編集後記

→東京スクールのお知らせ←
6月15日(日)10:30〜17:00 (定員30名:残席あり)
【第4回】「制度化目前!地域ケア会議の実践シュミレーション」

〜〜〜〜〜〜〜

■ ムロさんの着目
Oh!!「ポジティブ心理学」

 モチベーションがスポーツ界では注目されていますが、なんと、そのものズバリ?の研究分野の1つが伸びているとのこと。その名も「ポジティブ心理学」です。子どもや社員をいかにポジティブにさせるか。どのような指導を行えばそうなるのか。叱咤か激励か、それとも訓示?か、説教か・・・スポ根では当たり前のこの方法が、実はあまり効果がないことがわかってきました。
 人は批判や指摘ではほどんどやる気なんてわかない、というわけです。

 具体的に例を上げましょう。自分なりに精一杯やったけど結果はイマイチのときに、「なにやってんだ(怒り)」「どうして○○しなかったんだ(指摘)」「これじゃ先々大変だぞ(不安)」「他の人はできているのに、ダメだな(比較と否定)」と一方的に言われるとどうでしょう?
 子どもについつい言ったことがありませんか?反論してくると「私は親として心配だから言っているの(自己防衛)」「あなたの将来を心配しているの(責任転嫁)」と詰め寄る言い方・・・していませんか?

 でも、こう口に出してみて下さい。「○○なりにがんばっていたな(個性を認める)」「すごく良かったと思ったよ(肯定感を与える)」「○○の時よりよくなっていた(長所に着目)」「今回は残念だったけど次は信じているよ(未来への信頼)」と言われた子ども(職員)はどう感じるでしょう。

 約100年ほど前、ポジティブの効能を証明する研究では、4〜6年生の算数のクラスの実験があります。
 Aグループは褒められる、Bグループは批判をされる、Cグループは完全に無視される。5日間の実験なのですが、2日目から、褒められたAグループの生徒は、批判や無視されたグループよりも驚くほど成績が良い結果が出たそうです。この間に解けた算数の問題の数は71%も増加し、批判されたBグループは19%、なんと無視されたCグループはたった5%しか増えなかったといいます。

 褒めることは「相手に力を与え」、批判は「相手を怯え黙ら」せ、無視は「相手を不安・困惑させ」るのが証明されたそうです。

 ただし、やたら褒めるのは「お世辞(おべんちゃら)」になります。どう上手に褒めるか・・・これも立派な技術(スキル)だということをポジティブ心理学は教えてくれます。

 では「がんばって下さい」はポジティブな言い回しでしょうか?「がんばれ!」では、あまりに対等だし上から目線っぽいからなんでしょうね。ついつい「〜して下さい」という懇願ともつかないていねいな言い回しをします。だったら、素直な気持ちで「すごいですねぇ!」「応援しています!」でいいのでは?
 つくづく日本語はポジティブ的な言い方に不似合いな言語なのでしょうか。


■ 最新業界ニュース

1.「サ高住」「有料ホーム」境界曖昧 全国有料ホーム協会が調査

 民間の高齢者住宅が要介護者や生活保護受給者の受け入れなどで多様な役割を果たしている実態が、全国有料老人ホーム協会が行った調査で分かった。有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅など制度による違いはほとんどなく、利用者にとっては非常に分かりにくい状況にあると言えるだろう。介護付き有料老人ホームは介護保険対象の特定施設。この指定を自治体が規制するようになったことで、2006年頃からは、外部からの介護保険サービスを利用する「住宅型」の供給が増加し、2012年にピーク。2011年10月に創設されたサービス付き高齢者向け住宅がその後急増している。

2.看護の力で包括ケア 日本財団が連携拠点を整備へ 起業看護師を養成へ

 日本財団と笹川記念保健財団は今年度から、看護師を中心に地域の医療・介護サービスのコーディネート機能を担う「日本財団在宅看護センター」の整備事業を始める。2日、センターの管理者となる看護師の養成事業を開始した。「経営」と「連携」のスキルに長けた看護師の力を生かし、地域包括ケアの新たな拠点づくりに挑戦していく考えだ。

---------------
最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載しています。シルバー新報 ウェブサイト(PC専用)→ http://www.silver-news.com/
---------------

〜〜〜〜〜〜〜

★東京スクールのご案内

≪場 所≫JR東中野駅そば(東京テクニカルカレッジ)
≪申込み≫ホームページより→ http://m.caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!HPから申込可能!)

⇒【第4回】制度化目前!地域ケア会議の実践シミュレーション(定員30名:残席あり)
次期介護保険改正から本格的に義務化となる地域ケア会議。地域ケア会議の仕組みづくり、個別ケース支援と地域課題解決支援の整理、参加者設定から準備、進行の流れと実践的な勘所をシュミレーション。「地域ケア会議運営マニュアル」の解説と全国の取り組みも紹介。ケアタウン総合研究所作成のオリジナルの支援検討シートも提供!
│日 時│6月15日(日)10:30〜17:00
│詳 細│HPにて→ http://m.caretown.com/tokyo/meeting2606.html

⇒【第1回】高室式「交渉力をつけるコミュニケーション」セミナー(定員20名)
ケアマネジメントや地域や組織のコーディネートで求められるのが「交渉力」。利用者(家族)、ケアチームの調整役として行うコーディネートとは、まさに「交渉」なのです。利害の調整に悩むのでなく、思いやニーズ、立場や環境に着目することで「交渉」は驚くほどスムーズに進みます。高室式マネジメントのエッセンスを学べる一日です。
│日 時│7月27日(日)10:30〜17:00
│詳 細│HPにて→ http://m.caretown.com/tokyo/communicate2607.html

⇒【第3回】アクターズケア〜認知症の人とのコミュニケーション力を高める〜(定員20名)
認知症ケアに活かせるコミュニケーション技法として生まれたのがアクターズケアです。認知症高齢者は「その人の世界」に生きています。接遇の際に語られる人物(例:夫・妻、息子・娘)になることが必要な場面もあります。そのためにプロの俳優から「役柄の深め方」の技術(スキル)を実践的に学びます。また地域での認知症を理解するための「寸劇」での役づくりにも活用できます。明日から現場で使えるノウハウを身につけるセミナーです。
│日 時│8月24日(日)10:30〜18:00
│会 場│武蔵小金井駅(JR中央本線)より徒歩5分
※前回のメルマガで会場に誤りがありました。申し訳ありません。
│詳 細│HPにて→ http://m.caretown.com/tokyo/actor2608.html


★今週のおしらせ

◎NHK学園通信講座「伝える力〜福祉・介護篇〜」が好評!
3ヵ月であなたもコミュニケーションの達人に。DVDには講義とケース別対応(例:カンファレンス場面)が盛り沢山!
URL: http://www.n-gaku.jp/life/course/7Q2.html

◎中央法規『けあサポ』ブログ(研修写真も多数掲載!)
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」は「102歳からの伝言〜日野原重明〜」(第365話)
URL: http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro

◎中央法規 月刊ケアマネジャー6月号 高室流 考えるヒント
「その人らしさ」(Vol.3)


◇ 編集後記 ◇

 今週から始まるワールドカップ。20年前から日本でも本格的に注目されるようになり、いまではオリンピック以上に。知人が「サッカーは貧者のスポーツだ」と話してくれました。その理由はボール1個でできるから。確かにグローブもコートも必要ありませんからね。だからこそ途上国からも強豪が表れるんですね。懸念するのは貧富の差が激しいブラジルの国情です。今回は、時間が許せばどこかのパブリックビューを観たいなと。無理なら新宿のスポーツバーで盛り上がろうかな・・・と。(^_^;)。※東京スクールでは、みなさんのご要望をお待ちしています。HPからお寄せください!(^^)!〈ムロ〉

Facebook
個人:http://www.facebook.com/shigeyuki.takamuro
ケアタウン総合研究所:http://www.facebook.com/caretown.jp

■ 全てのお問い合わせはこちらまで→ info@caretown.com
■ ご感想はこちらまで→ koe@caretown.com
■ 購読申込→ m@caretown.com
■ 配信停止→ mag@caretown.com
■ 東京スクール申し込み→ i@caretown.com

編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )

戻る
↑ページの一番上へ↑
(C)ケアタウン総合研究所