ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ∞元気いっぱい
第402号
2014/04/17(Thu)
http://m.caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] 最新業界ニュース
[2] ムロさんのしみじみ 「私は、決してその手を離さない」
[3] 今週の「3つのチャレンジ」
[4] 全国の研修会場の声
[5] 東京スクールのご案内
[6] 今週のおしらせ
[7] 編集後記

→東京スクール番外編のお知らせ←
5月25日(日)13:00〜17:00 (残席15名)
「CADL視点で行う事例検討会」
主催:日本CADL研究会/協力:ケアタウン総合研究所

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■ 最新業界ニュース

1.技能実習に介護を追加 在留期間も3年→5年へ外国人活用拡大(厚労省)

 政府の経済財政諮問会議と産業競争力会議の合同会議は4日、外国人材の受け入れを検討すべきとする提言を行った。安倍首相は議論を踏まえ、技能実習制度の対象業種の見直しや、女性の活躍推進の観点から外国人材を受け入れる仕組みについても検討を進めるようゴーサインを出した。家庭内の家事労働に外国人材を迎えることは、単純労働の受け入れは行わないとしてきた方針からの大転換。ただ、ニーズに疑問もあり、政府内にも試行にとどめるべきとする意見が出ている。政府は6月にまとめる成長戦略に盛り込む方針だ。

2.アビリティクラブたすけあいが集会 サービス利用、“ケアマネ頼み”

 会員が会費を出し合い、介護や家事などの自立支援サービスや介護保険事業を展開しているNPO法人「アビリティクラブたすけあい」は5日、制度改正で地域支援事業に移行される要支援者の訪問介護・通所介護をテーマにしたフォーラムを開催した。参加者からは、専門職によるサービスが受けられなくなるのではないかという懸念の声が上がった。講演した厚生労働省老健局振興課の川部勝一課長補佐は、「ケアマネジメントで必要なサービスを提供する」と繰り返したが、参加者の不安は払しょくされないままだ。

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最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載しています。シルバー新報 ウェブサイト(PC専用)→ http://www.silver-news.com/
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■ ムロさんのしみじみ
「私は、決してその手を離さない」

 これは4月7日から始まったNHKドラマ「サイレント・プア」(火曜日PM22:00〜)の冒頭に出るフレーズです。・・・「声なき貧困」「見えない貧しさ」がテーマ。いま、社会で広がっています。それに立ち向かうのが社協に数年前から誕生したコミュニティ・ソーシャルワーカー(CSW)の里美涼(深田恭子)が主人公です。
 取り上げられるのは、ゴミ屋敷の主、引きこもり、ホームレス、若年性認知症など。登場する人物たちは、懸命に生きながらも「社会的孤立」の淵に追いつめられ苦しんでいます。そして主人公の涼も深い孤独を抱える人として描かれています。

 4年前、無縁社会という言葉が注目を集めました。日本社会は「縁」という濃密な人間関係を尊ぶ文化がありました。「血縁、地縁、社縁」などといわれ、「しがらみ」でもあり相互扶助のシステムとして成立してきました。しかし、4年前のNHK番組「無縁社会」は、その縁から切り離され社会的孤立する人たちを描きました。その背景には、核家族化や非婚化、長寿化による高齢単身世帯の増加があります。病気や失職で助けを求めたくてもSOSを発することができない人たちをどのように支えていくか・・・新しい「社会の絆」が問われていることをあぶりだしました。

 そして翌年の東日本大震災・・・日本社会に「絆」という文字が溢れ、その多くが東北に注がれることになります。

 しかし、ドラマは、今もなおサイレント・プア・・・「声なき貧困」が広がっている事実をドラマで描きます。それに向き合う1つの象徴としてCSWと社協に光を当てますが、実はケアマネジャーや介護現場のみなさん、医療職のみなさんは同じように、その最前線で働いています。

「孤独は現代の貧しさ」・・・ネット的SNSの見せかけの「つながり」でなく、「声と肌のぬくもり」を感じられるつながりづくりこそ、高齢化日本の生き抜く術(すべ)ではないでしょうか。
 このようなドラマが作られことも「希望の1つ」と私は考えます。


■ 今週の「3つのチャレンジ」
埼玉県民生委員研修「困難ケースへのアプローチと多職種間のネットワーク」

1.廃止した老人会を復活させる
2.民生委員と自治会の共通イベントの実施
3.自分の健康管理と実行
(Y.Oさん 越谷市 民生委員歴4年 男性)

【ムロさんのコメント】
「日本の高齢社会を支えるのは若い世代ではなく、私は自分も含めて高齢者と思います。これからもっとも余ってくる高齢者(特にお元気高齢者)を活用しない手はありません。まさに高齢者リサイクル作戦ですね」と話すと会場は大爆笑。廃止した老人会の復活を1番に上げたY.Oさんに拍手です。まだまだ、できることはたくさんあります!(^^)!民生委員の方の研修会はまたひと味ちがって楽しいです!


■ 全国の研修会場の声
埼玉県民生委員研修「困難ケースへのアプローチと多職種間のネットワーク」

「こちらの善意と相手の印象は違うかもしれない、笑顔がすべてではないとの先生のお話。これは今回言われないと気がつかなかったかもしれません。自分の容姿、表情、話し方を振り返りたいと思いました」(M.Kさん 川口市 民生委員歴13年 女性)

【ムロさんのコメント】
「みなさんはどういう表情で訪問されていますか?」と質問。多くは「笑顔です」とのこと。そこで「本当に心配している時に、人は笑顔でしょうか?むしろ心配気だったり真剣だったりしませんか?みなさんの善意の笑顔は困難ケースの方にとってはバカにされているように受け取る人はいないでしょうか?」と問いかけると大きなうなづきが。「もしその服装で、かなり散らかった貧しく暮らすお家に訪問したらどうでしょう?まさに、そこで上下が生まれていませんか?みなさんは平気でも相手は比べています」・・・自分のがんばりと善意が徒(あだ)になってしまうのはなぜか、を困難ケースの方の心理状態からお話しました。

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★東京スクールのご案内

≪場 所≫JR東中野駅そば(東京テクニカルカレッジ)
≪申込み≫ホームページより→ http://m.caretown.com/tokyo/
(メール、電話、Faxでも受付中!HPから申込可能!)

⇒【第2回】「CADL視点で行う事例検討会」(残席15名)
好評だった第1回の第2弾。今回は、講義「CADLと動機づけ」(高室)と研究会で行ってきた事例検討会をライブで行います。利用者の個別性やその人らしさ(本人らしさ)・強さ・願い・望みをどう引き出すか、を体験できます。
※CADL研究会とは?―代表 高室成幸を中心にベテランの相談援助職10名で構成された研究会。
│主 催│日本CADL研究会 │協 力│ケアタウン総合研究所
│日 時│5月25日(日)13:00〜17:00
│詳 細│HPにて→ http://m.caretown.com/tokyo/cadl2605.html

⇒【第4回】「制度化目前!地域ケア会議の実践シュミレーション」(定員30名)
次期介護保険改正から本格的に義務化となる地域ケア会議。地域ケア会議の仕組みづくり、個別ケース支援と地域課題解決支援の整理、参加者設定から準備、進行の流れと実践的な勘所をシュミレーション。「地域ケア会議運営マニュアル」の解説と全国の取り組みも紹介。ケアタウン総合研究所作成のオリジナルの支援検討シートも提供!
│日 時│6月15日(日)10:00〜17:00
│詳 細│HPにて近日公開!


★今週のおしらせ

◎NHK学園通信講座「伝える力〜福祉・介護篇〜」が好評!
3ヵ月であなたもコミュニケーションの達人に。DVDには講義とケース別対応(例:カンファレンス場面)が盛り沢山!
URL: http://www.n-gaku.jp/life/course/7Q2.html

◎中央法規『けあサポ』ブログ(研修写真も多数掲載!)
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」は「研修講師養成出前講座〜大分教室〜」(第357話)
URL: http://www.caresapo.jp/senmon/blog-takamuro

◎中央法規 月刊ケアマネジャー4月号 高室流 考えるヒント
「「はじめ」のヒント」(Vol.1)


◇ 編集後記 ◇

 今回のコラムはNHKドラマ「サイレント・プア」の紹介です。社協がドラマになる、それもソーシャルワーカーが・・・ストーリーも悪くないですね。現代の貧困、孤独と孤立、それに立ち向かう社協職員の葛藤をよく描いています。次はケアマネジャーが主人公のドラマができないでしょうかね。「家政婦は見た!」のノリでなく、誠実に困難に立ち向かう、難問を解き明かすような。主役は・・・ちょっと冷たいけど仕事ができる役柄なら松嶋奈々子でしょうか。あっ、それじゃ「家政婦のミタ」になっちゃいますね(^_^;)。〈ムロ〉

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編集及び発行責任者:S.Takamuro
提供:ケアタウン総合研究所( http://m.caretown.com/ )

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