ケアタウン総合研究所
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ケアタウンメルマガ∞元気いっぱい
第399号
2014/03/06(Thu)
http://m.caretown.com/

▼今週の目次▼
[1] 最新業界ニュース
[2] ムロさんの感動 まどみちおさん的人生の大往生
[3] 今週の「3つのチャレンジ」
[4] 全国の研修会場の声
[5] 今週の「連載」
[6] 編集後記

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■ 最新業界ニュース

1.新地域支援事業 施行延期は条例で ガイドライン素案は夏頃に

 厚労省は2月25日、「全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議」を開催し、来年度予算の執行方針を説明した。改正介護保険法はまだ国会に提出したばかりで、審議もされていないが、再来年度の施行に向けて着実に準備を進める内容だ。大きな見直しとなるのが、地域支援事業。2015年4月から施行になり、延期する場合は条例を制定する必要があり詳しい説明が行われた。予防給付の訪問介護、通所介護が移行する新しい総合事業に関するガイドラインは夏頃に素案を示す予定だ。

2.介護人材確保に本腰 介護福祉士 業務独占も検討

 日本介護福祉士会(石橋真二会長)は22日、会創設20周年を記念した式典を都内で開催した。介護保険法等の改正と合わせ、突如として介護福祉士の資格取得方法の一元化が先送りされる法改正も行われることになったのに対し、厚生労働省社会・援護局の武内和久福祉人材確保対策室長は「我々としても苦渋の決断。介護福祉士が専門性の高い資格であり、多くの人が目標として介護の現場で働きたいと思えるよう、実効性ある対策を打ち出していきたい」と話し、本腰を入れて人材確保に取り組む姿勢を見せた。介護福祉士の業務独占についても検討していく余地があるという。

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最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載しています。シルバー新報 ウェブサイト(PC専用)→ http://www.silver-news.com/
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■ ムロさんの感動
まどみちおさん的人生の大往生

 100歳を生きた詩人が他界した例として柴田トヨさんがいます。柴田さんの詩作はボケ予防をかねた92歳からの息子との共同作業でした。先週、詩人のまどみちおさんが亡くなりました。104歳でした。訃報はテレビでも何度も報じられたのでご存知の方も多いでしょう。

 詩人まどみちおという人を知ったのは20代の頃でした。神田の小出版社にいる頃の事。書店に営業に行った時に、必ず寄っていたのが詩集ばかりを集めた本棚です。詩集の本の装丁は、見た目がとても芸術的かつこだわりまくりで、1冊として同じ判型のものはないので、本棚は強いオーラを放つ本ばかりでした。そこにタテ×ヨコ10数cmのシンプルなクリーム色の詩集が数冊並んでいました。それがまどみちおさんの詩集でした。

「ずいぶんとちっちゃいなぁ」と本を開くと、そこはひらがなばかり。1ページに5行くらいですから「これだと校正作業は楽だなぁ」と妙な感想を抱きながら読み進めると、驚きました。観念的な言葉や自己陶酔の自虐的な言葉はありません。敬愛する詩人・谷川俊太郎さんの評「こんなにやさしい言葉で、こんなに少ない言葉で、こんなに深いことを書く詩人は、世界で、まどさんただ1人」が、そのまま当てはまる作品たちがそこにいました。
 それからです、私の脳裏にはいつも「まどみちお」という詩人がひっかかるようになりました。

 今回の訃報で、童謡「ぞうさん」「ふしぎなポケット」「1年生になったら」がまどさんの作品と紹介されました。7歳の頃、腹を減らしたタカムロ少年たちは、学校帰りに♪「ポケットの中にはビスケットが1つ ポケットを叩けば、ビスケットが2つ!」とわめきながら、増えるはずもないポケットを叩いていたものでした。

 まどさんの素晴らしさはみずみずしい想像力と感性を失わなかったことです。「なんか新しいことができるんじゃないかと、いつも必ずそれを思っています」の言葉は100歳の誕生日のとき。そして口ぐせは「びっくりしたなぁ」「知らんかったなぁ」「ありがたいなぁ」だったといいます。
 人生を重ねること、初々しいまなざしを持ち続けることの「素敵さ」をまどさんは教えてくれました・・・合掌。


■ 今週の「3つのチャレンジ」
秋田県県南介護支援専門員協会「自分育ての学び術」

1.「黒子」に徹しての連携をはかる
2.苦手な人にまず踏み込んでみる
3.コミュニケーション術の向上
(N.Iさん ケアマネ歴5年 介護福祉士歴10年 女性)

【ムロさんのコメント】
 ケアマネジメントの主役は利用者ご本人。家族・親族は準主役。現場のスタッフのみなさんは脇役です。この3者を舞台裏で支えるのが黒子のケアマネジャーです。黒子は目立ってはいけませんよね。苦手と思うのはなぜなのか、何が苦手意識を作っているのか、を整理してから再チャレンジしましょう。


■ 全国の研修会場の声
石川県野々市市民生委員研修「福祉のまちづくりと地域ケア会議の活用」

「2025年問題がこんなに大変になるとは!わが家もどっぷり介護保険をつかっています。健康保険料・介護保険料が上がっていくのは問題ですね。予防を含め自助の大切さに気づきました。福祉の話を聞く時、いつも思うのは専門用語や独特な言葉使いが多く理解しにくいことがあるが、今日は大丈夫でした」(匿名さん 民生委員 女性)

【ムロさんのコメント】
 介護保険制度を「福祉のあり方、介護のあり方」で語るだけでなく「支える財源」をどう確保するか、は大切なテーマです。いかに地域の力を活かしながら「工夫すれば○○円で送れる介護生活」のような知恵を出し合う時期にきています。地縁と知恵とご縁は、立派な「自助」です。

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★今週の「連載」

◎中央法規『けあサポ』ブログ(研修写真も多数掲載!)
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」は「憂慮:「福島」から日本のこれからを考える」(第351話)
URL(PC専用): http://www.caresapo.jp/fukushi/blog/

◎中央法規 月刊ケアマネジャー3月号 高室流"自分育て"の学び術
「自己成長と自己評価〜自分育ては自分磨き〜」(最終回)


◇ 編集後記 ◇

 ソチ冬期オリンピックが終わりました。メダル獲得数もさることながら、私が注目したのがフィギュアの浅田真央、ジャンプの高橋沙羅選手の残念な結果。プレッシャーからくる緊張感がいかに実力発揮の壁になるか、をまざまざと見せてくれました。一方、国民的期待?がないぶん、スノボの2人は伸び伸びしていました。ストレスコントロールとモチベーションアップの視点から、とても興味深い大会でした。みなさんはどのように感じられましたか?〈ムロ〉

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編集及び発行責任者:S.Takamuro
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