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ケアタウンメルマガ∞元気いっぱい
第396号
2014/01/23(Thu)
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▼今週の目次▼
[1] 最新業界ニュース
[2] ムロさんの着目 仕事と「幸せ感」
[3] 今週の「3つのチャレンジ」
[4] 全国の研修会場の声
[5] 今週の「連載」
[6] 編集後記

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■ 最新業界ニュース

1.増税分、報酬引き上げ 介護給付費分科会が了承

 社会保障審議会介護給付費分科会(分科会長=田中滋慶応大学教授)は15日、4月からの消費税増税に伴う介護報酬の引き上げ案を了承した。全サービスで基本単位が引き上げになる。これに伴い、利用者負担も引き上げになるが、説明手続きが事業者の負担にならないよう自治体に指導を求める意見があった。円滑な増税には、自治体の理解も欠かせないようだ。

2.レスパイト機能の専門性を示そう デイの報酬改定に一石を

 全国老人福祉施設協議会在宅サービス委員会委員長瀬戸雅嗣氏は、次期介護報酬改定で通所介護の報酬体系が大幅に見直され「預かり(レスパイト)機能」の評価を下げる方針が打ち出されている。これに対して全国老施協は強く反発。同委員長は、「家族の介護負担が軽減され、独り暮らしでも自宅や地域で暮らし続けられるためのサービスであることを証明していきたい」という。生活相談員の相談支援機能を高めることが重要なカギの1つになるとしている。

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最新ニュースは「シルバー新報」の協力により著作権の許可を得て掲載しています。シルバー新報 ウェブサイト(PC専用)→ http://www.silver-news.com/
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■ ムロさんの着目
仕事と「幸せ感」

 あなたは、どのような時に「幸せ感」が満たされますか?思わぬプレゼントをもらったとき?宝くじが当たった時?感謝の言葉を言われた時?

 いま、「幸福学」という学問が注目されています。東大は「希望学」の研究を進めていますが、こちらは人はどのような時に「幸せ感」を抱くのか、がテーマです。NHKの人気番組「白熱教室」の今回のテーマが、まさにこれです。以下はネットの番組紹介文です。

 ・・・人が「幸せ」を感じるメカニズムとは何か。「幸福」の謎を解き明かせば、人類はより幸せになれるのではないか。いま「幸福」の正体をアカデミックに解き明かそうと、分野を超えた研究が進められています。
 個人の強さや積極性にスポットを当てる「ポジティブ心理学」、社会福祉の立場から幸福を考える取り組み「ウェル・ビーイング」、そして脳内物質や脳そのものの機能を解き明かす医学・・・。これらを統合した新しい学問が「幸福学」と呼ばれるものです。

 さて、いかがでしょうか?興味、そそられませんか?
 先週は「働く」うえでの「幸せ感」をロバート教授は次のように話しました。
「感情とは心のサーモスタットです。過度な怒りや悲しみなどが身体面に深刻な影響を及ぼさないために事前に知らせる安全装置なのです。幸せ感とはゴールではありません。もしお金を得ることがゴールでも、人はそのことに慣れてしまうから、また飢餓感を抱くものなのです」
 感情とは心のサーモスタット。幸福度で風邪の感染率も違うことがわかってきているとも・・・笑いとガン細胞の増殖率は相関関係があると証明されましたね。

 何のために人は働くか。実は3つのタイプがあります。第1はJobです。このタイプは報酬のために働く人です。第2はCareerです。能力や経歴の向上のために働くタイプです。しかし第3はあまり認識されてきませんでした。第3とはCalling(コーリング)です。社会的意義や貢献のために働く人です」
 ロバート教授は、この3つのタイプはそれぞれの目的が満たされた時に幸せ感を抱くと説きます。この3つのタイプで幸せ感を持続させるためには「ジョブ・クラフティング」(仕事の工夫)をするならさらに充実すると。
 (1)社会的な交流の質や量を見直す
 (2)仕事の意義を拡げる
 (3)仕事のやり方や範囲を見直す
 これらを「バランスのよいポジティブ」と説きました。
 みなさんの「仕事と幸せ感」を見直してみるいい機会かもしれません。

 第3回は明日のEテレ23:00〜23:55。テーマは「挫折や逆境から立ち直るために」です。事故で障害を持った女性の例に講義が進みます。
「学びの場」はどこにでもあります・・・!(^^)!


■ 今週の「3つのチャレンジ」
岩手県地域ケア会議研修会「地域包括ケアシステムと地域ケア会議の役割」

1.インフォーマルなサービスを具体的にプランに位置づける
2.包括に報告や相談をする
3.あきらめずに解決策を見つけていく
(K.Hさん ケアマネ歴3年 女性)

【ムロさんのコメント】
 地域ケア会議は「地域包括ケアシステム」づくり(仕組み)のための「仕掛け」の1つです。事例検討会のように「事例を提出してもらう」のでなく、ケアマネジャーやサービス事業所、民生委員の方などをヒヤリングしてまわり、現在進行形で困っている・悩んでいるケースを把握し、話し合いましょう。「10人寄れば文殊の知恵」を実感できるでしょう。


■ 全国の研修会場の声
岩手県地域ケア会議研修会「地域包括ケアシステムと地域ケア会議の役割」

「民生委員や隣近所に見守り支援等のお願いをする時には、個人としてお願いをしていました。地域ケア会議の場で話し合い、市から依頼すればうまくいくんだなと感じました。ケア会議の出席者の選定も大事」(K.Hさん ケアマネ歴5年)

【ムロさんのコメント】
 サービス担当者会議は居宅介護支援事業所が主催し地域ケア会議は行政&包括が主催です。K.Hさんの一専門職としてのお願いでは地域全体の取り組みにはなりません。地域ケア会議で明らかになったことで市&包括からの「組織的な動き」にすることが可能になります。テーマに合せてアドバイザーや出席者の選定にもひと工夫。積極的に提案しましょう。

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★今週の「連載」

◎中央法規『けあサポ』ブログ(研修写真も多数掲載!)
今週の「ケアマネさん、あっちこっちどっち」は「「質問力」の本を学び、ノート化」(第345話)
URL(PC専用): http://www.caresapo.jp/fukushi/blog/

◎中央法規 月刊ケアマネジャー1月号 高室流"自分育て"の学び術
「事例検討会で学ぶ【事例提出者編】」(Vol.10)


◇ 編集後記 ◇

 今週は岩手県3ヵ所を地域ケア会議をテーマに研修です。宮古市・一関市、そして昨日は陸前高田市でした。昨年10月に高台に再建されたキャピタルホテルから見る夜の陸前高田市は明かりもなく夜の闇が広がるばかりでした。地元の包括の方に聞くと「仮設は人の目もあり見守りはしやすいです。むしろ中山間地のさらに奥の集落の高齢者の見守りが大変です」とのこと。地域包括ケアシステムの形はいろいろと感じた次第です<(_ _)>〈ムロ〉

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